こりゃ、かなわんな

随分昔の話ですが、冬のウィーンを訪れたときに国立歌劇場で「くるみ割り人形」を見る機会に恵まれたことがあります。 劇場に入って、すぐにいつもとは全く雰囲気が異なることに気づきました。 子供が圧倒的に多いのです。 チケットは

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「作品」なのか「演奏」なのか(3)

「真摯に作品に向き合った現在の演奏の大部分が面白くないという悲しい事実」という物言いはかなり剣呑な雰囲気を生み出しかねない言葉です。ですから、これには少しばかり補足が必要となります。 この「面白くない」というのは、演奏を

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「作品」なのか「演奏」なのか(2)

まず始めに「辛抱」に関わる問題から考えてみます。 よく知られているように、シュナーベルというピアニストは亡命先となったアメリカの音楽界とはあまり上手くマッチングしませんでした。そう言う相性の悪さは、彼のアメリカデビューの

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論ずると言うこと

随分と長い間、あれこれの録音を聞いて、あれこれと好き勝手なことを書いてきました。 「批評」と呼べるような立派なレベルには到底達しない全くの無駄口なのですが、それでも、こういう事を長い間書いていると気づかされることがたくさ

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「巨匠」と「名匠」

「巨匠」と「名匠」という言葉があります。一般的には「巨匠 > 名匠」となるのですが、さて、この境目が奈辺にあるのかと言えばこれがちょっとばかり難しい。 Wikipediaで「巨匠」を検索してみると、「専門分野特に芸

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CD評価の難しさ

もう10年以上も前の古いページなのですが、これまた捨ててしまうのも勿体ないので収録しておきます。 常々分かっていたと思っていることでも、一つ新しい出来事に出会うことによって、その分かっていることが実は余りよく分かっていな

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ヴァイオリンの神話に疑問符?

2012年1月6日追加 昨日付のニュースで 『何億円もすることで有名なバイオリンの名器「ストラディバリウス」や「ガルネリ」は、現代のバイオリンと 大差ないとする意外な実験結果を仏パリ大学の研究者らが3日、米科学アカデミー

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サイト管理者のための著作権講座

原則 著作物とは人の労苦の結晶です。それ故に、それら著作物に対して創作者は何らかの権利を持つのは当然です。その権利の行使によって何らかの経済的利益を享受するか否かはその人の判断によりますが、たとえそのような権利を行使せず

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音楽における感動

中原中也のエピソード=芸術との幸福な出会い 2000年8月26に追加 2015年3月12日一部編集 中原中也のエピソードが大好きです。 彼には不思議な癖があって、初めて会う人には必ず「君はバッハのパッサカリアを聞いたこと

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音楽とイメージ

演奏におけるイメージの役割 2000年3月20日 追加 2015年3月11日加筆訂正 ある種の強烈なイメージを喚起させてくれる演奏と、全くそうでない演奏があります。 作品そのものにおいても同様です。 そして、当然のことで

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