メモリ再生(8)~64bit版 Tiny Coreを使ってみる。~その1(イメージファイル配布)

前回は「Tiny Core」のイメージファイルを配布しました。予定では、同じような要領で64bit版の「Tiny Core」を配布する予定だったのですが、コメント欄でピーマンさんより「MPD」を自前でコンパイルして「Tiny Core」に組み込む方法を教えていただきました。
当然の事ながら、出来合いの「MPD」を組み込むよりは、ソースからコンパイルした「MPD」を組み込む方が細かいカスタマイズが可能です。
「Voyage MPD」の時代からこの世界に入ってこられた方ならば、少しでも音を良くしようとして様々なチャレンジが為されたことを記憶していると思われます。その後、主流が「lightmpd」に移行していく中で「OS」も「MPD」もブラックボックス化していったのですが、「Tiny Core」に対する理解が進めば、「lightmpd」と同じようにメモリ上で動作するシステムでも自前でカスタマイズが可能になります。

当然の事ながら、「」の導入に対する敷居の低さは圧倒的に大きなアドバンテージです。そして、その「男前」の音は他を寄せ付けないクオリティを誇っていますから、よほど新しい提案が現れない限りはトップの座を譲ることはないと思われます。
しかし、人は贅沢なもので、とりわけオーディオマニアというのは「弄れる」部分が少ないと「飽きてくる」という困った性向を持っています。言ってみれば「苦労」=「趣味」みたいな側面を持っているのです。

以下紹介する内容は、そう言う困ったオーディオマニアのためのものですので、気軽に音楽が聴ければそれでいいという「健全な方(?)」はスルーしてください。
なお、このページの大部分はkめんとを寄せていただいたピーマンさんに負うところが大です。あらためて、感謝を申し上げます。

「CorePure64-7.0.iso」をインストールする

インストールの下準備

当然のことですが、まず始めに64bit版の「Tiny Core」をインストールしなければいけないのですが、これが意外と難物です。
ちなみに、最新の64bit版は「CorePure64-7.0.iso」です。2016年5月5日現在、以下のサイトで配布されています。

Index of /7.x/x86_64/release/

ただし、これを直接落としてきてもインストールする方法が最後まで分かりませんでした。
そこで、あれこれ調べた結果、もっとも参考になったのは以下のサイトです。

Tiny Core 6.1 64bit版のインストールと、dockerを動かそうとしたメモ
ほぼこの通りやれば問題なくインストールできますが、幾つか異なった部分もありますので補足しながら紹介しておきます。

まず、最初に確認したいのは、これを一枚基盤の「APU」などに組み込んで音楽再使用に使いたいので、HDDなどではなく「USBメモリ」にインストールしたいと言うことです。
それを前提とすれば、少なくとも以下の環境が必要です。

  1. BIOSの設定で「USBメモリ」からBootできるPCを持っていること。
  2. 64bit版OSが起動できるPCであること。
  3. USB端子が少なくとも2つ、できれば4つあること。

なお、インストールだけならば32bitにしか対応していないPCでも可能ですが、インストールした後に64bit版の「tiny Vore」をBootできないので最初の設定(SSHのインストールとヘッドレス化)ができません。
また、USB端子もインストール環境を作る「USBメモリ」に一つ、インストールされる「USBメモリ」のために一つの、最低二つは必要です。それに、キーボードも必要となりますから、できれば3つあると便利です。

まずは、インストール環境を作るために「CorePlus-current.iso」をダウンロードしてきます。2016年5月5日現在、以下のサイトで配布されています。

Index of /7.x/x86/release/
落としてくるのは一番サイズの大きな「CorePlus-current.iso」です。

そしてこの落としてきたisoファイルを「USBメモリ」に書き込みます。
この時に便利なツールが「rufus」ですから、これも落としてきます。当たり前の話ですが、「CorePlus-current.iso」を「USBメモリ」にコピーしただけではPCは起動しませんからご注意ください。

インストール開始

それでは、いよいよインストールを開始します。
「CorePlus-current.iso」を書き込んだ「USBメモリ」でPCをBootします。選択するのは下から2番目の「No X/GUI」です。

( ‘>’)
/) TC (\ Core is distributed with ABSOLUTELY NO WARRANTY.
(/-_–_-\) www.tinycorelinux.net

tc@box:~$

こういう感じの画面になって、使えるのはキーボードによるコマンド操作だけです。いろいろ試してみたのですが、ここからしかインストールできませんでした。
ただし、ここから全て「手打ち」で作業するのは大変なので、まずは「SSH」をインストールしてWinddowsPCから作業できるようにします。

tc@box:~$ sudo passwd tc
tc@box:~$ tce

「sudo passwd tc」はパスワードを設定しておかないとssh接続できないので必須です。
「tce」コマンドは「」を使う上では必須のコマンドですから慣れてください。基本は、対話式に進むので読んでもらえば分かると思うのですが、取りあえず手順は以下のようにすれば「SSH」がインストールできます。

「s→ssh(入力)→5→q→i」

tc@box:~$ sudo /usr/local/etc/init.d/openssh start

これで「SSH」が起動しますから「」ifconfig」で割り当てられているIPアドレスを確認してからWindowsPCからログインします。
こうすれば以下のコマンドが全てコピー&ペーストでクリアできますから、敷居は一気に下がります。

なお、今後のことを考えるとSSH接続するためのソフトとしては「RLogin」をお勧めします。これを使えば、通常のコマンド操作だけでなく、接続してPCの間でファイルのアップロードとダウンロードが可能です。
この機能は、「Tiny Core」を走査していく上では非常に便利な機能です。

それではいよいよインストールを行うのですが、ここまでくると意外と簡単です。
まずはインストーラーを組み込みます。

tc@box:~$ tce-load -wi tc-install.tcz
tc-install.tcz.dep OK
fltk-1.3.tcz.dep OK
libXext.tcz.dep OK
libX11.tcz.dep OK
libxcb.tcz.dep OK

依存関係を含めて必要なライブラリも一気にインストールされます。
次ぎに、インストールしたい「CorePure64-7.0.iso」を落としてきます。

tc@box:~$ wget http://tinycorelinux.net/7.x/x86_64/release/CorePure64-7.0.iso

さて、最大の問題は、この状態で通常の「sh ./tc-install.sh」としても、インストーラーは起動しても最後に上手くカーネルがコピーできずにエラーになることです。
ここで、64bit版がインストールできるように、インストーラーを修正する必要があるのです。臓器サイトで一番役に立ったのはこの部分です。

インストーラーを修正する

cp `which tc-install.sh` .
sed -e ‘s/vmlinuz/vmlinuz64/g’ \
-e ‘s/core/corepure64/g’ \
tc-install.sh > tc-install64.sh

インストールを開始

tc@box:~$ sudo sudo sh ./tc-install64.sh

基本はこれ一発です。後は対話式に進みますから、上記サイトを進めてください。意分もかからずに終了します。

Core Installation.

Install from [R]unning OS, from booted [C]drom, or from [I]so file. (r/c/i): i
Enter the full path to the iso. (EXAMPLE: /tmp/Core-4.7.iso): CorePure64-7.0.iso

「i」を選択して「Enter」、次ぎに「CorePure64-7.0.iso」と入力(コピー)して「Enter」

Select Install type [F]rugal, [H]DD, [Z]ip. (f/h/z): z

「z」を選択して「Enter」。

Select disk for corepure64

1. sda
2. sdb On a removable device.
3. sdc On a removable device.
4. sr0

Enter selection ( 1 – 4 ) or (q)uit: 3

おそらく、「3」選択して「Enter」。

Enter space separated boot options:
Example: vga=normal syslog showapps waitusb=5

「3」と入力して「Enter」。

Last chance to exit before destroying all data on sdc1
Continue (y/..)?

バシッと「y」と入力すればインストールが始まります。

Changing geometry for USB-ZIP compatibility on /dev/sdc
Partitioning /dev/sdc

/dev/sdc:
Formatting /dev/sdc2
mkdosfs 3.0.3 (18 May 2009)
Formatting /dev/sdc1
mkdosfs 3.0.3 (18 May 2009)
Setting up boot loader on /mnt/sdc1
UUID=”BAD1-A2E2″
Setting up boot image on /mnt/sdc1
Setting up corepure64 image on /mnt/sdc1
Installation has completed
Press Enter key to continue.

こういう感じになれば、無事に最新版の「64bit Tiny Core」がインストールできていますので、「 Enter」で終了します。

さて、ここまでで既に長くなっていますので、「MPD」をコンパイルして組み込むのは次回にまわします。
でも、そこまで待っていられないという方のために、ここに「MPD」を組み込んだ取りあえずの完成版を配布しておきます。

細かい設定は前回配布したものと同じです。「NAS」の設定だけしてもらえば動作すると思います。

64bit_Tiny_Core_MPD.ddi


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です