USB3.0がついに離陸・・・?

NECエレクトロニクスは2009年5月18日、USB3.0規格に対応したホストコントローラーチップを世界で初めて製品化した。「μPD720200」の名称で6月初旬にサンプルを出荷する。サンプル価格は1個1500円。

引用元: 世界初、NECエレがUSB3.0対応ホストコントローラーチップを製品化:ITpro.

USB3.0の規格が発表されたのは昨年でしたが、サンプル出荷という形態ながら実物がついに市場に出るようです。

これが、オーディオ・インターフェースに採用されるのはまだ先になるでしょうが、現行のUSB2.0の約10倍の転送速度というのは非常に期待が大きいです。NECによると、25Gbの動画ファイルが70秒で転送できたそうです。(USB2.0だと14分かかったとのことです。)

ただ、一つ残念なのは、従来のホスト/デバイスの関係は残るらしいことです。

FireWireでは、接続される機器とPCの間にはホストとデバイスという主従関係はないのですが、USBの場合は主人であるPCに周辺機器が従として「ぶら下がる」形態になっています。

何が違うのかというと、ホスト/デバイス関係のUSBだと、主であるPCが接続されている機器に対して常に「問い合わせ」をしていないとデータが転送されないと言うことです。それに対して、FireWireではその様な関係がないので、PCが問い合わせなくても接続機器からのデータは転送されます。

もしかしたら、私の説明が間違っているかもしれませんが・・・(^^;、それでも、FireWireの方がUSBよりもPCに対する負荷が軽いことは間違いありません。

今回新しい規格であるUSB3.0ではこの問題はクリアされると思っていたのですが、見送りになったようで、それがいささか残念ではあります。とはいえ、この高速の転送能力には。おおきな期待を抱かせてくれます。

<デスクトップパソコン向けUSB3.0拡張ボード>

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周辺機器に接続するUSB3.0規格のケーブル

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