怪しいケーブル・・・なんて言ってご免なさい。m(_ _)m

このケーブルに関して「闇異人サン」よりコメントをいただき、「なるほど、そうだったのか!!!」と、「!」が三つつくくらい納得してしまいました。
貴重なコメント、ありがとうございます。

なるほど、「Unibrain」という会社のケーブルだったんですね。でも、メーカー名が分かっているなら、どうして「プローケーブル」はそれを明記して販売していないのでしょうか?実に不思議です。
そこで、いつものように、疑問に思えばGoogleに聞け!・・・で、早速「Unibrain」で検索してみました。

すると、「オーディオケーブル市場」というお店が引っかかってきました。
こちらの方は、「Unibrain」というメーカー名も明記し、さらにはこのケーブルの技術的背景も説明した上で販売しています。おまけに販売価格も「プロケーブル」より安いではないですか。

ああ、焦ってしまった!!

さて、本題です。
この見るからにショボそうなケーブルが何故に音がいいのかということに関しては、「闇異人サン」が寄せていただいたコメントに全てが書かれています。
もう一度、こちらにも引用させていただきます。

「この安っぽそうな細い線がどうしてこんなに高音質かと言いますと、この会社は今のようにネットワーク環境が高速化されていなかった時代にFireWireの規格を使用してネットワークを構築しようと考えて、実際に製品化したんです。
ところが、ご存知のようにFireWireの最大ケーブル長は4.5mですからLANを構築するには使い勝手が悪かったんですね。
そこで、10m以上の長さまで正常動作を保証するケーブルを自前で作っちゃた訳です。
それがこのFireWireケーブルです。

ですから、単純に考えると通常のケーブルの倍以上の精度があるということになります。」

そこで、結論として、
「このケーブルにかえると音数が増えるのは「Unibrain」が音を足しているのではなくおそらく今までのケーブルが正確にデータを送っていなかったからだと思います。
特にPCとAudio I/Fの間はエラーが生じてもデータの再送を要求しない転送方式なのでケーブルの性能がもろに音に出ます。もちろん短ければ短いほど良くなります。」

まさに、目から鱗、なるほどそうだったのか!と納得しました。

ですから、あのケーブルは、「怪しい!」と思うほどに音を激変させるのですが、決して何か「怪しい」裏技で誤魔化しをしているのではなく、実にしっかりとした技術的背景があると言うことなのです。
ホントに、「怪しいケーブル」なんていって、ご免なさいm(_ _)m・・・なのです。

そこで、これまた早速に「オーディオケーブル市場」さんに、20?のケーブルを発注しました。
また、このサイトのあれこれを読ませていただいてずいぶん納得することがあったの、それ以外にも何種類かのケーブルをついでに注文しました。
そして、驚いたことに、対応が実に俊敏で、発注をかけた日に「発送しました」という連絡が入り、何と翌日には現物が届きました。

さて、 「短ければ短いほどいい」というFireWireケーブルですが、50?から20?にかえると結果はいかに?・・・なのですが、正直言うと、音質比較以前に、セッティングが限りなく困難だと言うことに気づかされました。もちろん、そんなことは最初から予想はしていたのですが、実際に20?のケーブルが手元に届いてみると、これは本当に一筋縄ではいかない「短さ」でした。

50?だと、ラックの上段にPCをセッティングして、その下の棚にインターフェイスをセッティングすれば問題なく結線が可能です。ところが、20?になるとそれは不可能で、どうしてもラックの同じ段にセッティングしなければいけませんし、さらには、横並びにセッティングをしたのでは長さが足りません。
結果として、PCとインターフェイスの背面を向き合う形でセッティングしないと、20?のケーブルでは結線できないことが分かりました。
ただし、このセッティングは見た目が限りなく「不細工」です。

とは言え、何とか無事に20?のケーブルで結線ができたので、いつもの音質比較用の曲をかけてみました。
結果は、多少の改善は感じられたものの、どうしてもセッティングの不細工さが我慢ができず、ココロ穏やかに音楽を聞く気になれないというのが正直なところでした。リスニングの位置からPCの背面が見えるというのはやはり気分のいいものではなくて、その事による精神的なマイナス分を上回るほどの音質向上は感じなかったと言うことです。
それならば、使い勝手のいい50?でココロ穏やかに音楽を聴けた方がいいという判断に落ち着きました。

そう言えば、PCオーディオの優秀性は「理論的」には認めるけれども、自分のリスニングルームにあの無骨きわまるPCが入り込むのが心理的にはどうしても「許せない」という方がおられました。私は、15年近くPCを使い続けてきたので、そこまでの拒否感はないのですが、今回の件で、そう言う方の気持ちは少しは理解できたように思いました。

音楽を聞くというのは基本的には「趣味」的な行為なのですから、「音質」一辺倒ではなくて、リスニングルームの雰囲気やたたずまいという要素も無視できません。もちろん、音質の追求が全てであり、そのために作業場のような部屋になっても何の躊躇いもないという方もおられるでしょう。それはそれで実に潔く立派なスタンスだと思いますが、どうも私はそうはなれないようです。

と言うことで、今回の結論は以下の通りです。

1.FireWireケーブルは「Unibrain」のものが最高!おまけに価格もお手頃、言うことなし。
2.FireWireケーブルは短ければ短いほどいい。音質優先の方は、セッティングを工夫して20?を使うべし。ただし、一般的には音質と使い勝手のバランスが取れた50?がおすすめなり。
3.ついでに、価格は「プローケーブル」より「オーディオケーブル市場」の方が安く、さらにカード決済可能なのでいらぬ手数料も不要、さらには対応は迅速なり。

なお、私は誓ってオーディオケーブル市場のまわしモンではありません。(^^;