リッピング再考(4)~リッピングソフトについて

確かに、実際のマスタ音源を聞くことは一般のユーザーには不可能です。しかし、人間には「知性」がありますから、実際に「実験」することが不可能なことでも頭の中で再現してみることは可能です。そう言う、実際にやってみることは不可能だけれども、頭の中で試してみることを「思考実験」と言います。
そして、その様な「思考実験」をしてみれば、リッピングと言う作業は、途轍もなく大変なことをしてると言うことがイメージだけはつかめるような気がします。

それは喩えてみれば、砂山(マスタ音源)を構成している一粒一粒の砂(データ)を取り出し、その一つ一つの砂粒もう一度積み上げていって最初の砂山とそっくり同じ砂山を作り出すようなイメージなのかもしれません。
こういう論立てだと、それは厳密な意味では「思考実験」にはならないのでしょうが、目に見えないリッピングという作業を荒っぽい形ではあっても実感を伴ったイメージに変換はできるような気はします。

まず感じるのは、いかにPCの「馬鹿力」を持ってしても、それは「不可能だろう!」というイメージです。ただし、ここで言う「PCの馬鹿力」というのも人間的な実感をこえた世界になっていますから、もしかしたら可能なのかもしれませんが、それでもなかなかその成し遂げていく過程を具体的にイメージするのは難しいです。

そして、もう一つのイメージは、そうやって新しく積み上げた「砂山コピー1」や「砂山コピー2」や「砂山コピー3」を較べてみて、「コピー1が一番姿形がいいね!」等という比較は、最初の命題から大きく外れているというイメージです。
さらにもう一つ感じられるイメージは、そうやって砂粒を取り出してもう一度積み上げていく作業の途中で、いらぬ事はしない方がいいというイメージです。

さらにもう一つ付け加えれば、CDプレーヤーにおけるリアルタイム再生のイメージは、読み取った砂粒で作り上げるべき砂山を一度も完成させることなく次のステップに移ってしまうイメージです。
どれほど高価なCDプレーヤーを持ってしてもファイル再生に及ばない現実は(メーカーの技術者達は認めないとは思うのですが・・・)、この砂山をもう一度砂山として完成させるのか否かの違いにあるような気がするのです。もっとも、それもまた一つのイメージにしか過ぎませんが、この二つの間には同列で較べることを躊躇わせるような根本的な違いがあるような気はします。

ただし、このあたりのことは、煎じ詰めれば最後は「神学論争」に近くなりますから、そう言う自分なりのイメージをしっかりと持った上で、最後は自分の価値判断を信じてスタンスを決めることで大切なのでしょう。
人生は短く、オーディオに限ったとしても為すべき事はあまりにも多いので、次は予定通りリッピングソフトに関わる話を取り上げてこの項を終わりたいと思います。

少しばかり昔話

少しばかり昔話をさせてもらえるならば、10年ほど前までは「リッピング」というのは基本的には使い物にならない代物でした。

PCオーディオの黎明期においては、光学ドライブの性能もあったのだと思いますが、PCで普通にリッピングしたファイルにはプチプチノイズが乗りました。今では考えられないことなのですが、10年ほど前はそれが普通であって、そう言う「プチプチノイズを除去するソフト」なんてものが普通に出回っていました。
当然の事ながら、ただでさえ劣化したファイルを、さらにそう言う怪しげなソフトで弄れば結果としてはさらに劣化するのは明らかですから、基本的にはリッピングでファイルを吸い上げるのはNGでした。

ですから、長い間、リッピングするときにはCDプレーヤーで再生して、その再生したデジタルデータをオーディオインターフェイスを介してPCで録音すると言うことを行っていました。私の場合を例にすれば、そのインターフェイスも最初は「Roland UA-30」から始まって「E-MU ( イーミュー ) /0404 USB」、そして「fireface400」へと進化(?)していきました。
とりわけ「fireface400」はADコンバーターもそこそこ優秀だったので、CDの録音だけでなくアナログLPのデジタル化なんかも熱心に行っていました。

ただ、その頃から不思議だったのは、そうやってファイル化したデータを再生した時と、そのままでCDプレーヤーでCDを再生した時では音が全く変わってしまうことでした。そして、そのファイル化したデータを再生することによって得られる音に大きな魅力を感じたのでPCオーディオの世界に踏み込んで(迷い込んで^^;)しまったのでした。

しかし、古いPCを買い換えた時に、試しと思って、当時優秀だと噂されていた「EAC」というリッピングソフトを使ってみました。それがいつ頃のことだったのかは確たる記憶は薄れているのですが、おそらくは10年近く前だったと思います。
心の中では、PCと光学ドライブが新しくなったくらいでは変わりはないだろうなと思ったのですが、結果はプチプチノイズが乗らないどころか、CDプレーヤーを使った等速による録音と較べても音質的には遜色がないような気がしたのです。
始めはにわかに信じがたいことだったので何度も慎重に聞き比べを行ったのですが、結論は遜色がないどころか、むしろ単純にリッピングした方が音質的には有利なような気もするのです。

こうなれば、CDプレーヤー経由の録音等という手間のかかる作業なんかはやっていられません。
そして、この時を境として、「CDプレーヤーによる録音」と言う作業とは縁を切ることにし、CDのデータをファイル化するときは「リッピング」という作業でデータの吸い出しを行うようになりました。

ただ、何故にこんな昔話をしたのかというと、当時のCDプレーヤーからの録音というのは、今の目から見れば問題だらけのやり方(録音ソフト・ケーブル・振動対策・電源等々)で行っていたので、もしかしたら性根を入れて取り組めば本当は面白いのではないかという気もしているのです。何しろ、CDからデータを読み取るドライブとしての性能ならば、パソコンサプライとしての光学ドライブをはるかに凌駕すると思うからです。
基本的には「必要悪」だと思っている作業にこんな馬鹿馬鹿しいことはやってられないという気はするのですが、どうせ馬鹿馬鹿しいことをやるのならばそこまでの馬鹿馬鹿しさ徹してみれば趣味性も極まれり!!なのかもしれません。

光学ドライブ以上に影響の大きなリッピングソフト

PCオーディオの黎明期におけるリッピングソフトと言えば「Windows Media Player」か「iTunes」が通り相場でした。貧弱なPCと光学ドライブとこれらのソフトを使ってリッピングすればプチプチノイズが乗るのは「仕方のないこと」だと見なされていた時代がありました。
その後PCの性能や光学ドライブの性能が上がることでプチプチノイズが乗ると言うことは殆どなくなりましたが、そうなると今度はリッピングソフトによって音が変わると言うことが指摘されるようになりました。

そこで、多くの人によって注目されたのが「EAC(Exact Audio Copy)」というリッピングソフトでした。

Exact Audio Copy

Exact
Exact Audio Copy

このソフトは今も立派に現役であり、フリーで使えるソフトとしては最有力なソフトだと言えます。
調べてみると、最近は「dBpowerAmp CD Ripper」の専売特許だと思っていた「AccurateRip」の機能も備えているので、普通はこれを使っていれば十分かと思われます。

それ以外に、あの「Premium2」に付属していた「Plextools Professional」というソフトがさらに優秀な感じがしたので、個人的には長きにわたって愛用していました。まあ、この「優秀」というのは感覚的な話であって、基本的には音質面で不満もなくて、使い勝手が「EAC(Exact Audio Copy)」よりもよかったというのが正直なところでしょう。

ただし、最近は「dBpowerAmp CD Ripper」を愛用しています。ここで「LINN」の威を借りるわけではありませんが(^^;、世間的には「LINN」推奨のリッピングソフトとして知れ渡っています。色々な意味で非常にすぐれたソフトだと思うのですが、難点は「有料」だと言うことです。
ただし、オーディオ機器やアクセサリ類にそれなりに投資をしているならば、そんなところでケチってどうするんだ、です。PCオーディオの最上流部という、最も肝要な部分に対してケーブル一本分程度の投資を躊躇うことで失うものは、もしかしたら計り知れないほど大きなものかもしれないのです。

dBpowerAmp
dBpowerAmp CD Ripper

なお、このソフトの紹介はこちらにありますので、興味のある方はご覧くださいとなるのですが、あれから随分と時間が経って「いい加減」な記述も目についていささか冷や汗ものです。(^^;
なので、その冷や汗ものの部分だけ追加してリッピングの項は終わりにしたいと思います。

セキュアリッピング (Secure Ripping) の重要性

冷やせ部分の最たるものが以下の記述です。

「CDの状態が悪いときは、どうやっても正確には読み取れません。それならば、読み取り速度が落ちていらいらするよりは、そんないらぬお節介はいらないということで最近は「Burst」(No Error Recovery)の設定でリッピングしています。
現実問題として、これでもほとんどが「Accurate」でリッピングできるので、実用的にはこれで充分かと思っています。」

つまりは、「セキュアリッピング (Secure Ripping) 」に対する記述です。
「「Burst」(No Error Recovery)の設定でリッピングして・・・もほとんどが「Accurate」でリッピングできるので、実用的にはこれで充分かと思っています。」というのは今の目から見れば明らかにNGでず。

しかし、ネット上を見てもこの「セキュアリッピング (Secure Ripping) 」にふれている人は非常に少ないようで、その重要性はあまり認識されていないような気がします。

まず、「Secure Ripping」にふれる前に「AccurateRip」について紹介しておきます。

「AccurateRip」とは、簡単に言えばリッピングしたファイルの正確性を「多数決」で判定するというきわめて実用的な手法です。もっと大雑把な言い方をすれば、みんなが正しいといったものは概ね正しいと判断しても間違いは少ないだろう!と言う考え方で、「dBpowerAmp CD Ripper」や「Exact Audio Copy」などで採用されています。以下、常用している「dBpowerAmp CD Ripper」を使って説明していきます。

「dBpowerAmp CD Ripper」はリッピングが完了すると、読み取ったファイルのチェックサムをオンラインのデータベースと照合しにいきます。この時に、リッピングしたファイルのチャックサムとデータベースに登録されているCDのチェックサムが一致すると「Accurateという」返事をかえしてくれて、さらに一致した人の数も示してくれます。
当然の事ながら、この一致した人の数が多ければ多いほど信頼性が高いと言えます。
さらに、「dBpowerAmp CD Ripper」はプレスの違い等によりオフセットがずれていても正しく比較してくれるようですから、このチェックサムの照合は信頼度が高いです。なお、このチェックサムを行うためのハッシュ関数に関しても改善が加えられているようです。

しかしながら、マイナーレーベルのクラシック音楽関係のCD等では販売数が少ないのでデータベースに登録されていないことがよくあります。そう言う時は、当然の事ながらこの機能は使えません。しかし、「AccurateRip」のデータベースはどのようにして構築されているのかは分かりませんが、かなりのマイナーなCDでも登録されていたりするので、発売から少しばかり時間が経てばかなりの割合で反映はしていくようです。

しかしながら、さらに突っ込んでみてみると「AccurateRip」だけでは、リッピングの正確性は十分に担保されないことに気づかれます
やってみれば分かることですが、何のエラーもなくリッピングできたように見えるのに、「AccurateRip」が返ってこないことがあるからです。
そうなってしまうと、「AccurateRip」だけではどうしようもなくて、気持ちの悪い状態だけが残ります。その気持ちの悪さは「AccurateRip」が返ってこなかったファイルでも、再生してみれば何の問題もないように再生されるので逆に気持ちが悪いのです。いっそのこと、ブチッ!などという雑音が混じってくれた方が気分がすっきりするのですが、そうはならない場合が多いので返って気持ちが悪いのです。

『「Burst」(No Error Recovery)の設定でリッピングして・・・もほとんどが「Accurate」でリッピングできるので、実用的にはこれで充分』ではないのは、まさにその様な場合なのです。

そこで登場するのが「Secure Ripping」です。

言うまでもないことですが、大部分のCDはどんなソフトを使ってもエラーを引き起こすことなくデータが読み取れるのが普通です。
逆に、とんでもなく状態の悪い時は、どんな光学ドライブを使おうが、どんなソフトを使おうが読み取れません。
普通はこういうシンプルに二分できるのですが、現実は常に複雑であり、長年の経験から言えるのは、このどちらにも属さない「グレーなCD」というのが結構存在するのです。

デジタルの世界で「グレー」というのもおかしな話なのですが、要は「正確に読み取れたり、読み取れなかったりするのです。」

これもまた経験上からの話ですが、そう言う「グレー」になってしまう一番の原因は指紋ですね。
ケースからCDを取り出す時にかすかに外周部に指紋が付いてしまうような時があって、こういう些細な「障害」が「グレーなCD」を生み出したりします。
それから古いCDなんかだと微細な誇りのようなものがついている場合も困ります。さらには、全く新品のCDであり、指紋が付かないように細心の注意を持って光学ドライブにセットをしても何故か「グレー」という怪しからんものも存在します。

問題はこういう「グレーなCD」になってしまった時に、それが「グレー」であることをこちらに知らせてほしいのです。

音楽CDで読み取りエラーが発生した時は「リード・ソロモン符号(Reed-Solomon Coding」と言う符号理論によって訂正されるそうです。この「「リード・ソロモン符号(RS符号)」とは何か?と言うのをここで説明しているとそれは全く別の話になってしまいますので(説明できない・・・と言う事情もあったりするので^^;)、詳しくはこちらあたりをご覧ください。

問題は、この「RS符号」による訂正を2回行っても読み取りエラーが消えない時にどうするかです。
通常、このようにしても訂正ができない時は「C2エラー」と呼ばれて、それは「データ破損」と等価と見なされます。ただし、オーディオ機器であるCDプレーヤーではそう言う状態の悪いCDでも再生できないと困るので、一般的には2回読み取ったデータの平均値をとってお茶を濁します。
CDプレーヤーの強力なエラー訂正機能というのはこの機能のことです。
ただし、これがベストでもなければベターでもないことは誰の目にも明らかです。これを「強力なエラー訂正機能」と言い切った過去の技術者の強心臓には感服します。

さらに困るのは、この「C2エラー」が何処で引き超されているのかを光学ドライブは正確にソフトに伝えることができないという問題があります。「iTunes」などはエラー情報をドライブ側に依存しているので、そのエラー訂正機能は完全とは言い難いようで、結局はCDプレーヤーなどと同じようなやり方で訂正している可能性があります。(確信は無し^^;)
さらに、怖いのは、ドライブの機種によっては「C2エラー」を見逃してしまうものも少なくないという話もあるかに聞いています。こうなってしまうと、「iTunes」は全く無力です。

つまりは、リッピングソフトに求められるのは、ドライブの機能に依存することなく「C2エラー」を検知する能力なのです。さらに、そうやって「検知」したエラーを足して2で割るような「いい加減」なやり方ではなくて、それなりのアルゴリズムに従って訂正を行ってリッピンしてくれることを「セキュアリッピング (Secure Ripping) 」と呼んでいるのです。

では、「dBpowerAmp CD Ripper」などのリッピングソフトはどのようにして「セキュアリッピング (Secure Ripping) 」を行っているのでしょうか?

分かってみれば理屈は実に簡単です。

二回リッピングを行って、そのデータを比較するのです。つまりは、問題の起こったセクタを2回読み出してデータを比較するのです。

この時の前提として、読み込みエラーが発生した場合、データはランダムな誤りを含んでいるという仮定を立てます。
これは実に妥当な仮定だと言えます。

この仮定に基づけば、読み出した2回のデータに不一致があった場合はそのいずれか、もしくは両方のデータに誤りが含まれていると判断できるので「C2エラー」が引きおこされている事と、引き起こされている場所を正確に特定することができるのです。

もしも、訂正不能なほどに状態の悪い時は、その後何度読み取りを繰り返してもランダムな値が帰ってくるでしょうから、どこか一つに収斂すると言うことはありません。結論として、「CDの状態が悪いときは、どうやっても正確には読み取れません」と言うことになります。
こう言う時は諦めるしかないのですが、劣悪な海外製のCDの中には新品であってもこういう類のものが存在します。そう言う時は、ホントンに腹が立つのですが(ヒストリカル系のマイナーレーベルに多い!!)やはり諦めるしかありません。
しかし、そう言うときでも「dBpowerAmp CD Ripper」は膨大な時間をかけてフレーム毎に訂正を行ってダメージを最小限にとどめた形でリッピングを行ってくれます。このあたりのアルゴリズムはよく分からないのですが、ひどいときは一晩中かけて読み取りを行うときもありますが、データは損の証しである「ブチッ」というノイズは大幅に緩和されているのは事実です。

しかし、「Secure Ripping」が威力を発揮するのは、そう言う腹の立つCDではなくて、様々な理由によって「グレー」になってしまっているCDに対してです。
当然の事ながら、そういう「グレーなCD」では正確に読み取れたり読み取れなかったりするのですが、正確に読み取れた時のデータは一致します。つまりは、そうやって怪しい部分を特定して何度も読み取りを繰り返すことで最終的には「多数決」で正確と思えるデータに近づくようにエラーを訂正するのです。基本的には、そうやって一致したデータが積み重なってくると、それがエラーのない「C0」と認識して次ぎに進みます。
それは2回読み取った値を足して2で割るよりははるかに高い「正確性」が担保されます。

そして、この「多数決」の論理をさらに徹底させるために「dBpowerAmp CD Ripper」は「テスト&コピー」という手法をさらに積み重ねます。
これは、上記のようなやり方でリッピングを2回行い、1回目を「テスト」、2回目を「コピー」として、もう一度この二つのチェックサムを比較するのです。そして、そこで一致すればはじめて「dBpowerAmp CD Ripper」はセキュアにリッピングしたと判断します。
さらに、最終段階のチェックとして最初に紹介した「AccurateRip」を行って完了となるのです。

そして、最初に述べたように、『「Burst」(No Error Recovery)の設定でリッピングして・・・もほとんどが「Accurate」でリッピングできるので、実用的にはこれで充分』等としてしまうと、この「セキュアリッピング (Secure Ripping) 」の機能がすっぽりと抜け落ちしてしまうので、「dBpowerAmp CD Ripper」を使う意味が殆どなくなってしまうのです。
かえすがえすも、馬鹿なことを書いて、馬鹿なことをやっていたと冷や汗ものなのです。

徹底的な「多数決の論理」の貫徹

技術的に細かく見ればさらに難しい部分もあるのですが(読み取り比較するためのキャッシュの無効化や、何度も読み取りを繰り返すうちに引き起こされるシーク位置のずれ等々)、「Secure Ripping」や「AccurateRip」を貫徹している思想は「多数決の論理」です。
つまりは、少しでも怪しいと判断された部分はしつこく読み取りを繰り返して、その「正否」は徹底的な「多数決」によって決めていくという思想です。

そして、これが最も重要なのですが、そうやって手間暇かけてリッピングしたファイルは、そうやって手間暇をかけた分だけ「音が良くなる」訳ではないと言うことです。つまりは、「Secure Ripping」というのは「音を良くする」ために行うものではないと言うことです。
ここの部分を間違ってほしくないので、わざわざ「少し一休み、そもそもリッピングって?」という項を設けた次第です。

言うまでもないことですが、録音現場におけるマスタ音源の音を一般ユーザーが実際に耳にすることは不可能です。しかし、いかに不可能であっても、リッピングという過程において目指すべきはそのマスタ音源に対してニアイコールに持っていくことです。
ここの部分に同意をいただけるならば、リッピングの過程において目指すべきものは「良い音」ではなくて「正確性」の担保なのです。
その時に、多数決の論理によって正確性を担保しようという「Secure Ripping」のやり方は、きわめて現実的で賢い手法のように思えます。

LINNが「dBpowerAmp CD Ripper」を推奨するのもその様な手法に対する信頼性があるからではないでしょうか。

ただし、オーディオに求めるものは人それぞれ、これとは違うものを求めたからと言ってそれを否定する気持ちは全くありませんので、それは誤解のないようにしてください。
人生は短く、オーディオに限ったとしても為すべき事はあまりにも多いので、最後は自分の価値判断を信じて自分の道を進むことが肝要です。

この項、これで終わり!!


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