止めるときは、覚悟を持って止めましょう。
無用なサービスを止めようと言うことで、前回はかなり過激な提案をしました。
音楽再生しかしないPCならば、基本的には
・Remote Procedure Call(RPC)
・Plug and Play
だけを「自動」にして、残りはすべて「無効」にしても大きな問題は発生しないと思います。そして、ここまでバックグラウンドのプロセスを刈り込んだ状態で音楽を再生すれば、まさに以前とは一線を画したすばらしい音質が享受できるはずです。
しかし、さらに過激に、「Remote Procedure Call(RPC)」を止めてしまうと、さらにそこからワンランクアップします。
いろいろ調べてみると、この「Remote Procedure Call(RPC)」というのは、頼みもしないのに次々と起ち上がってきてPCのリソースを食いつぶしていく「svchost.exe」の本体らしいのです。
なるほど、こいつを止めてしまえば、音質向上に大きく寄与するのは当然です。
ただ、前回紹介した「止め方」はいささか乱暴でした。
あのやり方では、PC起動時にはサービスを開始しようとして、それが結果としてエラーとなって起動しないという形になります。そのため、大丈夫かな?と一瞬不安になるほどPCの起動に時間がかかります。(私のシステムでは2分近く・・・^^;)
あれから、いろいろ調べて試行錯誤した結果、以下の方法でスマートに停止できる事が分かりました。
ただし、「Remote Procedure Call(RPC)」は本来「止めてはいけないサービス」です。それを自分の意思で弄るからには、その結果はすべて自己責任でお願いします。
また、これを止めると、ほとんど何もできません。
たとえば、
・これに依存するサービスがすべて使えません。
・よって、ネットにもつながりません。
・なんと、ファイルのコピー&ペーストもできなくなります。
・驚くなかれ、ファイルを別のフォルダに移動することもできなくなります。
・その他、あんな事やこんな事も(^^;、ほとんどできなくなります。
でも、なぜか
・音楽は再生できます。(ASIOだからか?)
・CDのリッピングもできます。
・なんと、Javaで書かれたCEUファイルを作成するソフトも問題なく動きます。
・ありがたいことに、キイボードからの入力は可能です。
つまり、音楽再生用のPCとしての機能には何の問題もありません・・・、ってか、まさに音楽再生しかできないPCになります。
ただし、これは私のシステムにおける話であって、お使いの環境によっては深刻なダメージが発生する可能性は「0」ではありません。
まあ、そうなってもクリーンインストールすれなすむ話ですが・・・、あくまでも自己責任でトライしてください。
「Remote Procedure Call(RPC)」のスマートな止め方
「Remote Procedure Call(RPC)」はプロパティ画面では「自動」に固定されていて、通常のやり方では止めることができません。
そこで、こういうときは、レジストリを編集するしかありません。
一連のサービスの挙動を決めているものは、
「HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetServices」以下にズラリとならんでいます。
「Remote Procedure Call(RPC)」はこの下にある「RpcSs」です。
「RpcSs」を選択します。
そして、左側の「Start」をクリックすると「2」になっていると思いますので、「4」と入力して再起動します。
どうやら「2」が「自動」、「3」が「手動」、「4」が「無効」のようです。
再起動したあと、サービス画面で確認しましたが、間違いなく「無効」になっています。ですから、以前のように強引に止めたときとは違って割合スムーズにPCは起動してきます。
元に戻したいときは「2」と入力して再起動すればOKです。(ただし一部では、それでも元に戻らずクリーンインストールの憂き目を見たとの報告もあり。ユング君のシステムでは問題なく復帰しています。)
この状態で起動したときのLatencyはほぼ「2」です。
また、起動したときのタスクマネーシャーは以下の通りです。
確かに、あの忌々しい「svchost.exe」が消えています。
そして、この極限状態で再生される音はかなりのものです。
ユング君としては、「Remote Procedure Call(RPC)」は無効でいいかなと思いますが、決して万人に勧めようとは思いません。
いつも拝見しています。今CUBAS LEにて、CDをリッピングしながら聞いておりますが、CPLYをインストールして設定の場面でASIOが ASIO DirectX Full Dellex か ASIOMultimediaDrive のみの選択となります。Cubase LEを削除すると 他のASIOドライバーがかくにんできますが、そちらではそのようなことがおきませんか?
そんな症状が出るのですか?
実は、現在どこまでPCをダイエットできるのか?という事にチャレンジしていまして、その結果、CUBAS LEが起動しない!という状態になっています。
ただし、そこまでの過激なダイエットをする前はcPlayとCUBAS LEは問題なく共存できていたような記憶があります。
リッピングしたファイルはcPlayで再生し、CDを直接再生するときはCUBAS LEを使っていました。
はてさて、CUBAS LEを入れると、cPlayからASIOが認識しないとは、実に不思議な話ですね。
<追記>
CUBAS LEをがんばって復旧させました。
やはり、問題なくfirefaceのASIOは認識できています。どちらからでも、OKです。