スピーカーのセッティングに関して「FOCAL」の取説に面白い記述があるという話を耳にしました。
「FOCAL」は知る人ぞ知るスピーカーユニットの専業メーカーであり、完成品も手がけている大変優秀なメーカーです。その取説の中に、セッティングに関しての記述があるのですが、「おや?」と思う部分がありました。
おやっ?と思ったのはこの部分です。
側面からの距離=A
後面からの距離=B
床面からの距離=C
次のようにセッティングしなさいと書かれているのです。
(1)A<B<C
(2)B×B=A×C
根拠は一切示されていませんが、非常に高いノウハウを持ったメーカーが取説に掲載してるのですから試してみる価値はあります。
そこで、計算してみました。
私が使ってるメインのスピーカーは「Sonus faber」の「Electa Amator」で、専用スタンドにのせています。前面バッフルの中心から床までの距離を測ると75?です。
これで、側面からの距離、A=50?とすると、後面からの距離はA×C=50×75=3750の平方根になるので、B≒61?になります。
もう少し壁から離してA=55?とすると 55×75=4125の平方根なので、B≒64?になる計算です。
同じくA=60?とすると、同様の計算でB≒67?になります。
雰囲気としては、
側面からの距離=A=60?
後面からの距離=B=67?
床面からの距離=C=75?
が良さそうなので試してみました。(手間はかかるがお金はかからないというチャレンジは必ずやるべきです!!)
今までのセッティングと較べると、明らかに後面からの距離が小さいです。それから、側面からはちょっと離れすぎで、結果としてスピーカが真ん中により気味に感じます。
今のセッティングはあちこちのサイトに書かれているノウハウを駆使(?)して、最後は勘で(●ゝ、<*?ヤバィィ、「エイヤッ!」と決めたのですが、随分と時間をかけて試行錯誤した結果のものです。
ですから、取りあえずは現在の位置をテープでマーキングしてから、ヨッコイショと動かしてみました。
はてさて、結果はいかに?なのですが、悪くはありません。
いや、悪くないどころか、明らかに今までのセッティングよりは「Good!」です。
そして、このセッティングに変えてから現在で1週間なのですが、どれを聞いてもいいです。
参ったなぁ??!!・・・というところですが、今日をもってマーキングのテープは外しました。
ただし、根拠は分かりません。
今までのセッティングを最終的に決めた私の勘がいかにいい加減だったかの証明にしかならないという説もありますが、やってみる価値はあると思います。
皆さんも、お暇なときに一度試されてはいかがでしょう。
はじめまして、こんにちは。
普段はROMさててもらってますが、毎回コアな情報をありがとうございます。
さて、今回のセッティングのお話は非常に興味深いのですが、
部屋の形状等で側面との距離が大きくなり過ぎる場合はどうなるのでしょうね?
(私の場合はSP間距離約1.5m、右SPは側面距離約1.5m、左SPは約4m・・・)
右SPは取説お勧めとおりにできるとして、その他がどうなるのか。
今夜にでも、右SPだけでも移動してためしてみます。
ところで、PCオーディオは約6年になります。
はじめた切っ掛けは、昔からプレスの悪いCDが少なからずありまして、毎回
CD?Rに焼きなおして聞いてました。
が、焼くのも面倒・・・
となって、だったらPCからASIOで直接だせばいいじゃん!
てな具合でした。
不良CDの場合は断然PCトラポのが良いですが、良いプレスのものは
やはり普通にオーディオのがいいですから、
「手軽に聞けて良い」的に使ってました。
しかし、CD?Rメディアが事実上終わってしまってですね・・・
最近は、良いブランクメディアの在庫も乏しく・・・
本格的にPCオーディオに移行すべく、勉強させていただいています。
今後もよろしくお願いいたします。
>今回のセッティングのお話は非常に興味深いのですが、
部屋の形状等で側面との距離が大きくなり過ぎる場合はどうなるのでしょうね?
確かに、専用のリスニングルームみたいに条件が恵まれているか、もしくはリビングルームをオーディオ最優先で使用できるような「強権(?)」でもないかぎり、教科書通りは難しいでしょうね。
ただし、
『スピーカー(SP)の設置の仕方に関しては、よくオーディオのHow to本で解説されている。
が、それとは違ってちょっと逆説的にまとめると、
1. 2つのSPとの正三角形の位置では聴かない
2. 左右非対称に設置する
という事を実践した方が良いと思う。
1を説明する前に、2はどういう事かというと、
* 直接波と1次反射波の距離差が分散するように、SPの後ろの壁、左右の壁、床、天井、試聴者の後ろの壁との距離を調節する
という事である。』
という主張もあります。
参考サイト→http://www.audiodesign.co.jp/blog/?p=278
あれやこれやの試行錯誤こそ趣味の醍醐味だと思えば、限られた条件の中でこそ楽しみも増すと開き直りもできます。
私も、スピーカーに関しては「FOCAL」の取説がドンピシャだったのですが、今度はサブウーファーのセッティングで頭を悩ましています。重たいだけに大変ですが、これもまた楽しみの一つです。
健闘を祈ります。