「Voyage MPD+Fireface400」の続編(1)

前回は「Voyage MPD+Fireface400」で無事に音が出るまでの経緯を報告しました。幸いにも「うちでもff400+voyageで音が出ました。」というコメントも頂きましたので、どうやら前回報告した設定で一般的には無事に音が出るようです。

この一週間は帰ってきてからいろいろ弄って遊んでいて、いくつか気がついたことがありますので続編として報告していきたいと思います。

mpd.confの設定に関して

前回はいろいろな情報をもとに、

audio_output {
type “jack”
name “mpd_spdif”
ports “firewire_pcm:000a3501933e3a09_pbk_SPDIF-1_out,firewire_pcm:000a3501933e3a09_pbk_SPDIF-2_out”
}

という設定をしたのですが、

jack: deprecated option ‘ports’ in line 6

というように、「推奨されないオプションです」というワーニングが出てしまいました。
問題なく音は出るので「放置」でもいいかと思ったのですが、やはりいささか気持ちが悪いので調べてみました。

MPDの本家サイトを覗いてみると、「Initial Configuration」というページに、

Here is how to use jack in more recent versions of mpd:

audio_output {
type “jack”
name “my jack device”
}

と記述されていました。
つまり、「ports “firewire_pcm:000a3501933e3a09_pbk_SPDIF-1_out,firewire_pcm:000a3501933e3a09_pbk_SPDIF-2_out”」という記述は不要のようなのです。
本当かなと思いつつ、

audio_output {
type “jack”
name “fireface400”
}

として、MPDを再起動させました。
結果はワーニングが出ることもなく起動できて、音質的に一切問題がありません。
これで問題なく音が出るのなら、この設定が正解のようです。

Jackサーバー起動時のパラメーターについて

これも前回は「音が出れば良し」と言うことなので、シンプルに

jackd -d firewire &

で、起動させました。
ところが、調べてみると、Jackサーバーはデフォルトでは48kで出力することが分かりました。
これは明らかにいけません。44.1kのものはストレートに44.1kで出力しないと音質は劣化します。
ですから、最低限

jackd -d firewire -r 44100 &

として、出力のレートは明示してあげないとダメなようです。
ちなみに、firewireに接続しているときのjackdのパラメーターは

jackd -d firewire -h

で確認できます。

Param
eters for driver ‘firewire’ (all parameters are optional):
-d, –device The FireWire device to use. Please consult the FFADO documentation for more info. (default: hw:0)
-p, –period Frames per period (default: 1024)
-n, –nperiods Number of periods of playback latency (default: 3)
-r, –rate Sample rate (default: 48000)
-C, –capture Provide capture ports. (default: false)
-P, –playback Provide playback ports. (default: false)
-D, –duplex Provide both capture and playback ports. (default: true)
-I, –input-latency Extra input latency (frames) (default: 0)
-O, –output-latency Extra output latency (frames) (default: 0)
-i, –inchannels Number of input channels to provide (note: currently ignored) (default: 0)
-o, –outchannels Number of output channels to provide (note: currently ignored) (default: 0)
-v, –verbose libffado verbose level (default: 3)
-X, –snoop Snoop firewire traffic (default: false)

分からないところがたくさんあるのですが、少しずつ詰めていくと少しは音質改善に結びつくのではないかと思っています。
ただし、「-r 44100」は必須のようです。

実は、これを追加する前は「Voyage MPD+Fireface400」の音は「Voyage MPD+UDIF」の音に一歩譲るかなと思っていたのですが、それは当然のことでした。「-r 44100」を追加してjackサーバーを起動させたときの音は、透明感でも解像度でも十分肩を並べることができます。
まあ、「UDIF」はケース込みでも「fireface400」の10分の一程度の価格なのですから、「Voyage MPD+Fireface400」が「Voyage MPD+UDIF」に「十分肩を並べることができます」というのは、基本的に表現がおかしいのかもしれません。

ただ、一つ一つの楽器のボディ感みたいなものは「fireface400」の方に分があるように思います。
その雰囲気は、いささか誤解を招くかもしれませんが、「UDIF」はどこかMC型のカートリッジ、「fireface400」の方はMM型のカートリッジのような風情があります。

ただし、「Voyage MPD+Fireface400」を稼働させているPCはほとんどチューニングし切れていませんから、この感想はあくまでも過渡的なものとしてとらえてください。
実は、このシステムを稼働させるためのPCとして、オリオスペックの「M350-945GSE Fanless Eco Silent」を考えています。

なぜこれを選んだかというと、この手のシンプル構成のファンレスPCではfirewireの接続端子を持ったものが皆無なのです。しかし、このPCは「PCI拡張カードを搭載可能」な数少ない機種なのです。

早速に注文をしようと思ったのですが、なんと在庫切れで、早くても7月に入らないと入荷しないようなのです。何とも歯がゆい思いですが仕方がありません。

ですので、「Voyage MPD+Fireface400」の音質についての報告はこのシステムがきちんと動いてからにしたいと思います。
ただ、この一週間ほど鳴らしたおかげで、寝ぼけていた「fireface400」も少しは目を覚ましてきたようで、ぐんぐん調子がでてきています。
この先、とても楽しみです。


3 comments for “「Voyage MPD+Fireface400」の続編(1)

  1. 2011年7月2日 at 4:24 PM

    ゴンザエモンです、ご無沙汰いたしております。

    当方もあちこちと回り道をしながら、結局mpdへたどり着きました。Ubuntu Studio11.04をベースにmPodで操作をしておりますが、PCのスマートなシャットダウン方法についてちょっと悩んでおります。貴方のVoyage MPDはどのようにシャットダウンさせておりますか、ご参考までにご教授願えれば大変幸甚です。

    LinuxのPC環境チューニングについてはまだまだ未着手で、これから音を練り上げる必要があり、いろいろと手を入れてみようと思っております。

  2. ユング君
    2011年7月2日 at 5:47 PM

    どこかで、「Ubuntu Studio」はかなり特殊なOSだと聞いたことがありますので、以下の手順で上手くいくかどうかは分かりません。

    一般的には、電源オフでPCをシャットダウンさせるには「acpid」というデーモンが必要になりますので、これをインストールします。

    # apt-get install acpid

    次に、

    # vi /etc/acpi/events/power

    とすると空のファイルが開きますので、

    event=button/power
    action=/sbin/shutdown -h now

    の2行を書き込んで保存します。これで、終わりです。
    「voyage MPD」でも「Vine5」でも、この方法で問題なくシャットダウンが可能です。

    参考になれば幸いです。

  3. 2011年7月2日 at 10:08 PM

    早速の回答いただき、大変ありがとうございました。

    電源ボタンプッシュによるクィックシャットダウンの設定を使用されているのですね。

    当方も現在のところ、この方法でシャットダウンするか、リモートデスクトップビューワー(椅子から立ち上がるのが面倒な時)からシャットダウンさせています。

    Ubuntuベースですので、通常の電源ボタン操作では50秒ほど待たされる仕様になっていますが、acpidを設定し直すことにより、UbuntuStudioでもクィックシャットダウンが可能となっています。

    なお、Ubuntuの設定ファイルは
    /etc/acpi/events/powerbtn
    となっているので、ちょこっと方言(?)があるようですね。

    iPod TouchあるいはiPadからシャットダウンをリモコンで起動する方法がとれないか、引き続きチャレンジしてみようと思っております。

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