昨年の10月に長年使っていたパワーアンプ(アキュフェーズ:P-300L)が壊れました。数年前から不調だったのですが、だましだまし使ってきていました。しかし、ついに片チャンネルから音が出なくなり、お亡くなりになってしまいました。
数年前に調子が悪くなったときはメーカーに修理を出したのですが、基盤の交換が必要と言われて、修理価格も15万円近くを請求されました。修理に15万円も使うくらいなら新しいアンプを買った方がいいと思いそのまま引き取ることにしました。
しかし、その後、あれこれとアンプを物色してきたのですが、買って手元に置きたいと思うような魅力的なアンプとなかなか出会えませんでした。せめて50万円くらいまでで使ってみたいと思えるようなアンプがあればいいのですが、どうにも魅力を感じるようなアンプとは出会えませんでした。100万円を超えるようなアンプは、どれだけ魅力を感じても買う気はおこりません。(中の部品を見て原価を考えると、どう考えても納得がいかない価格設定です)
キット屋さんの試聴会にも行って真空管アンプも聞いてみたのですが、私が求める方向とは違うと思いました。
そうして後継機を探しあぐねているうちに、ついに片チャンネルから音が出なくなったわけです。
正直言うと、よほどONKYOがリリースしたセパレートアンプ(プリアンプ「P-3000R」、パワーアンプ「M-5000R」)を買い込もうと思ったのですが、何を聞いても小綺麗に聞かせてしまうところにあと一歩の不満を感じて見送ってしまいました。
そこで、もう少し後継機選びの「楽しみ」を取っておこうと言うことで、修理してもらうことにしました。
ところが、修理には基盤の交換が必要というのは同じだったのですが、その交換用の基盤の在庫が無くなってしまったので修理が不可という返事が来てしまったのです。
そんなことなら、2年前に修理をしておけばよかったと思ったのですが、後悔先に立たずです。
泣く泣く壊れたアンプを引き取って、さてどうしたものかと思案していたときに、ネット上でアンプの修理を引き受けるところを発見しました。メーカーで修理を断られたものが修理できるのだろうかと半信半疑だったのですが、実際に修理したアンプの様子も紹介しているサイトがあったので、そこにお願いすることにしました。
思い切ってメールで問い合わせると、
「修理の可否、及び修理価格につきましてはアンプお預かりしてから故障個所の特定を行い、診断・見積もりさせて頂きますが、修理
可能な場合、オーバーホール修理で5?8万円程度です。」
と言うことです。
そこで、現物を送って修理の可否を判断してもらうことにすると、10日ほどしてから「機器の点検が終了し、修理可能であることが判りましたので見積もり作成させて頂きました」という返事が返ってきました。
見積もりには、交換が必要なパーツの単価と個数も書き込まれていて、それに「基本技術料金」「オーバーホール追加時間料金」が加算されていました。
合計の料金は2年前にメーカーから提示された料金よりは5万円以上も安かったので、即「お願いします」という返事を送りました。
そして、そのアンプが、本日無事に手元に帰ってきました。
修理の様子は、「AMP修理センター」のサイトの方にも掲載されています。なるほど、君はこうして生まれ変わってきたんだね、と言う感じです。
さて、その修理が完了したアンプなのですが、さっそくにメインのシステムに組み込んで音を出してみました。
最初は、怖々だったのですが、少しずつボリュームを上げていって、最後はガンガンという感じで鳴らしてみました。お亡くなりになる前はいかにもヘタレた感じがあったのが、実に腰の据わった感じで鳴ってくれています。
これなら当分の間は現役でやっていけます。
ネット上の評判を探ってみると、修理費用が高すぎるという声もあるようですが、メーカーで修理が不可と言われたアンプがこの価格でよみがえるなら何の不満もありません。
おそらく、長い間電源も入っていない日が続いていたのですから、もう少し鳴らし込めばもっと音もこなれてくると思います。
これだったら、プリアンプの方もオーバーホールをお願いしようかな・・・等と思ってしまいます。
ユングさん、こんばんは。
P-300Lの無事の修理完了良かったですね。音も蘇って上々のようで何よりです。
メーカー側で修理不能と言われてしまったものを直してくれるところがある、というのはとてもありがたく、かつ心強く思います。かく云う、当方のロートルアンプ達(何しろQuarter Centuryに近づく年齢のものもあるので)もいつ不調となるか結構ヒヤヒヤしています。それでも基本は直せるなら、直して使用しようと考えております。
貴重な情報と経験談ありがとうございました。
>P-300Lの無事の修理完了良かったですね。音も蘇って上々のようで何よりです。
ありがとうございます。
私のアンプも御年「Quarter Century」に近いので、正直言ってよみがえるとは思っていなかったので、気分としては万々歳です。
ただ、普通に売られているパソコンサプライの中からでも配慮もって選択すれば音質面でのメリットが得られるのではないか?という実に貧乏くさいトライをしていたのですが、その比較の基準が根底から変わってしまったので、訳が分からなくなってしまいました。
そちらの方は、修理が完了したアンプをもう少し鳴らし込んで、その音になじんでから再トライしてみる必要があるようです。
Yungさん、こんばんは。
P-300Lは覚えてます。
今は無いですが、市内のオーデオ機器販売店で一日中通電で、、「よく故障しないなー」と思いました。音色は、、うろ覚えですが、、凄く正統的な音ではなかったかな?
トニカク私には手も足も出ない高級AMPでした^^;
私は、デンオンのPOAー3000RJを使ってます。
札幌のサービスの方は「故障したらNETで探してみれば、、あります」の会話した事あります。
幸いわいな事に、スピーカーターミナルが貧弱で力を入れ過ぎで壊して交換を2度してます。
販売店はスピーカーターミナルを取り寄せてくれ「重いし移動が大変だから、自分で交換したら、、」でした。
自分で取り外して、半田付け等をやりました。
二度目は赤い(+)を交換、、ところが赤色は在庫無しで黒(-)で代用、、まあ、極性は表示で分かるから良いかでした。
肝心な部分での故障無くて来ましたが、、今後壊れての高額出費は痛いです。
今後はDACとXLRで接続したいと、、。
プリAMP入れずAMPのボリウムで音量調整です。