カテゴリ7のLANケーブル

LANケーブルで音が変わるというのは、都市伝説かどうかはかなり微妙なところだと思っていました。しかし、現実の使いこなしの中では、やはり「変わる」と言わざるを得ないようです。
都市伝説(2)~LANケーブルで音が変わる」の中では、取りあえずのまとめとして

「LANケーブルを変えることによる音質の変化はかなり微妙ですから、LANケーブルが何らかのノイズをPCに持ち込むことによって音質に悪さをしているとしても、そのノイズの量はそれほど大きくないことは予想されます。」

と書きました。そして、

「訳の分からない「ノイズ対策」のために1メートル当たり何万円もするようなLANケーブルを使うよりは、LANケーブルの終点近くで何らかのノイズフィルターみたいなものをかぶせた方が効果的なのではないかと思います。」

とまとめておきました。

この「LANケーブルの終点近くで何らかのノイズフィルターみたいなもの」とは、まさに「ACOUSTIC REVIVE RLI-1」のことですね。この辺り、発想だけは実に素晴らしかったと自画自賛しています。そして、この「RLI-1」の効果に関しては疑問を差し挟む余地はないですね。
実は、この話題を先駆けて取り上げておられた「超底辺すたぢお」さんもこの「RLI-1」を導入されたようで、

「最初は眉唾だと思っていたLANケーブル+LANアイソレーターですが、実験の結果その効果にはイスから転げ落ちそうになるほど驚きました。・・・僕はこれまで3年間、何を聴いてきたのでしょう?」

とまで書かれています。

どうやら、「LANケーブルが何らかのノイズをPCに持ち込むことによって音質に悪さをしているとしても、そのノイズの量はそれほど大きくない」というのは、あまりにも楽観的にすぎたようです。

そして、「RLI-1」であれほどの効果があるならば、然るべきノイズ対策を施したLANケーブルもまた、それなりの効果が期待できるのではないかという気がしてきました。ただし、「オーディオグレード」を名乗るLANケーブルは「怪しげ」な上に「馬鹿高」です。
根が貧乏性なのかもしれませんが、どうしてもその手のケーブルは使う気にはなれません。
しかし、いろいろ調べてみると、そのような怪しげなケーブルに手を出す前に、普通の市販品で「カテゴリ7」に分類されるLANケーブルと言うものが存在することに気づきました。

と言うことで、今回はこの「カテゴリ7」に分類されるLANケーブルを取り上げて、その効果のほどを考えてみたいと思います。

ネット上で探してみると、いろいろな情報があふれています。

この「カテゴリ7」のLANケーブルに目をつけたのは我ながら「鋭い」と思ったのですが、ネット上を探ってみると既に先駆者の情報がたくさん流通していました。(^^;
例えば、LANケーブルの試聴テストなどなど・・・。

一般的に、カテゴリ7のLANケーブルは「10ギガビットイーサネット完全対応」を目的とした商品として流通しています。
もちろん、PCオーディオにおいてはそんな高速のネットワークは全く不要です。100メガどころか10メガもあれば回線速度としては充分です。にもかかわらず、何故に「10ギガビットイーサネット完全対応」の「カテゴリ7」なのかと言えば、ひとえに「10ギガビット」というとてつもない通信速度に対応するために徹底的なノイズ対策が施されている点にメリットがある・・・と、見たからです。

「TCP/IPプロトコル」という転送システムは、ノイズによってデータが化けると再送を要求しますので、ノイズ耐性が低いと転送速度は一気に低下してしまいます。このあたりのことは、「都市伝説(2)~LANケーブルで音が変わる」で簡単に触れていますので、興味ある方は参照してみてください。
ですから、カテゴリ7のLANケーブルは「10ギガビット」を実現するために徹底的にノイズ対策がされているのです。

カテゴリー5などの一般的なLANケーブルは、シールド構造を使用しない「UTP(Unshielded Twist Pair)ケーブル」と呼ばれる範疇に分類されます。
それに対してカテゴリ7のLANケーブルは二重シールド構造の「STP(Shielded Twist Pair)ケーブル」という範疇に分類されます。
同じLANケーブルと呼ばれていても、その構造は全く別物なのです。
言葉では分かりにくいので、図で示すとこうなっているそうです。

つまりは、外皮のシールド加工だけでなく、内部にある4対のペアケーブルにもシールド加工を施すことによって、二重のシールド構造になっているのです。(オーディオグレードと称する大部分のLANケーブルも基本的にはこの仕組みを採用しているものが多いようです。)
さらには、ケーブルの中で最もノイズの影響を受けやすいコネクタの部分も金メッキなどを施してノイズ対策をしています。

そして、これらの仕様はオーディオ目的ではなく、基本的には「10ギガビット」に対応するために必要なものとして規格化(正式にはまだのようですが)されていますので、一般的な工業製品としての価格で販売されています。
調べてみると、ケーブルダイレクトという会社のLANケーブルが一番安いようです。ケーブルダイレクトは中国の工場と契約して生産しているようなのですが、1メートルで620円という事で、その他の一般的なメーカーの商品と比べてもかなり安いです。
多くの方が絶賛されているアコースティック・リヴァイブの「LAN-1.0PA」などは1メートルが18000円ですからえらい違いです。
私の場合はNAS-HUBが2メートル、HUB-Voyage MPDが3メートルですから、ケーブルダイレクト製のカテゴリ7のLANケーブルだと800円(2メートル)+1000円(3メートル)=1800円ですが、これをアコースティック・リヴァイブのLANケーブルにすると23000円(2メートル)+28000円(3メートル)=51000円になってしまいます。
価格差27倍ですから、よほどの差がないと購入はためらってしまいますね。

「STPケーブル」には接地が必要・・・?

ところが、この良さそうな「カテゴリ7」のLANケーブルなのですが、いろいろ調べてみると難しい問題もはらんでいるようです。その最大のものが、「STPケーブルはきちんと接地しなければ、かえってノイズがのって通信不良を起こす特性がある」という指摘です。
この「接地」に関わる問題はあれこれ調べたのですが、個人的にはきちんと理解できなくてよく分からない部分が残りました。

この「接地」をするための方法としては、「STPケーブルを接続するハブがSTP対応であれば問題なし。STP対応か否かはLANポートが金属(STP対応品)か、非金属(STP非対応品)かで簡単に見分けることが出来る」というきわめて簡単な対策で充分だという情報もありましたが、敷地の中に金属棒を打ち込んで、そこにしっかりと接続してアースをしなければ完全な接地にはならないという、とんでもなく恐ろしげな回答もありました。
ただ、対策にかかる手間とコストには随分と開きがありますが、「STPに対応していない機器類に安易にSTPケーブルを使うとかえって問題が起きる可能性がある」という点については共通していました。

と言うことで、ここは最も安易な対策で大丈夫というラインで一歩目を踏み出すことにしました。
そうなると、ハブがSTPに対応しているかどうかが最大のポイントになります。ところが、あちこちのメーカーのサイトをあれこれ探しても芳しい情報が得られないという現実に突き当たります。
例えば、バッファローのサイトで「STP対応」と検索してみると、対応している機器の一覧が表示されるのですが、その機器類が全てとんでもなく古いものばかりで、その一覧リストには現行機は一つも掲載されていません。しかし、常識的に考えて、「Gigabit」対応を謳っているハブが「STP対応」していないとは考えにくいので、おそらくは最近の機器はそんなことを気にしなくて、すべて「STP対応」していると考えていいのかもしれません。
もう、何から何まで「?だろう」の連続で曖昧さきわまりないのですが、音質を考慮してLANケーブルを選ぶ人間がいるなんて、メーカーとしても想定もしていないと言うことなのでしょう。当然と言えば当然でしょうね。

しかし、「ケーブルダイレクト」のLANケーブルならカテゴリ7でも1000円前後ですから、使ってみて「効果なし」または「接地に関わる問題」が発生したとしても諦めがつきます。そして、あれこれ調べて100%の確信は持てなくても、試してみる価値は充分にあると判断できそうなので、2メートルのケーブルを5本、3メートルのケーブルを3本を、ドーンと(^^;注文しました。

効果ありですね・・・それもかなり大きな効果です

まずは、NAS-HUBに2メートル、HUB-Voyage MPDに3メートルの「カテゴリ7」のLANケーブルを使ってみました。
結論から言うと、明らかに「効果あり」です。それも、小さいとは言い難いほどの「効果」を確認できます。そして、その効果の方向性は「RLI-1」を挿入したときの方向性とほぼ一致します。

  1. 透明度と解像度がさらにワンランク以上アップする。
  2. 背景の静けさが増す。
  3. 音に活気が出て、音圧が増し、パッと聞くとボリュームを上げたような感覚がする。

ケーブルを交換して直感的に感じたのは、3番目のボリュームが上がったような感覚です。ついでに言えば、音が太くなってボディ感が増したように感じました。PCオーディオは解像度も上がり透明度も上がるのだが、音像が薄味になってつまらないという声はよく聞きますから、この変化はきわめて好ましいもののように思えます。

さらに、それとは相反するようなのですが、透明感と解像度もぐっと増していることに気づかされます。
これは、オーディオチェック用のCDではっきりと確認ができました。

使ったのは、昨年の「ステレオ誌1月号」に付録としてついていたチェックCDです。
この中に、「分解能のチェック」としてトラック19に大編成のオケ(マーラー)の録音が収録されています。この録音でハープの響きが聞き取れたらそのシステムは「かなり優秀」と説明されているのですが、名だたるマニアたちのシステムでもそのハープの響きが確認できなかったので、「本当に入っているのか?」と話題になった録音です。
カテゴリ7のケーブルや「ACOUSTIC REVIVE RLI-1」を使う前は、私のシステムもまた「本当に入っているの?」と言う感じでした。しかし、この二つの対策をしたあとでは、ちょうど50秒あたりのところに、向かって左側後方でハープの響きらしきものが確認できます。

この結果を得たので、調子に乗って、システム全体に使っているLANケーブルを全て「カテゴリ7」に変更しました。仕事用で使っているPCとハブ、ハブとルーター、ルーターと回線終端装置の間等々、ネットワークに繋がっているLANケーブルの大部分をカテゴリ5からカテゴリ7に変更しました。(一部3メートルでは届かない機器があったので、それは断念しました)

結果に関しては微妙ですが、周辺にまき散らすノイズが減ったような気がして気分的にはスッキリしました。

しかし、少ししてから「問題」が発生しました。
それは、ネットに繋がらなくなったのです。

おかしいな・・・?と思いつつルーターの設定画面を確認してみると「切断」しています。ルーターは10年近く使っているものなので、ボチボチ寿命かなと思いつつ、ノイズ対策が施された機器に買い換える口実ができそうで、それはそれで良し・・・などと思っていました。
ところが、翌朝、ネットにつなごうと思うと、またまた切断しています?
さすがにこれはおかしいと思い、ルーターと回線終端装置の間にカテゴリ7のケーブルを使ったことを疑ってみました。仕事に出かける前だったのですが、それまでのカテゴリ5のケーブルに変更して再度接続しておきました。これでもまた切断しているようだったら、原因はルーターの「加齢」となるのですが、想像したとおり、帰ってきても何の異常もありません。その後1週間以上が経過するのですが、異常はなしです。
そして、念のために、再度カテゴリ7のケーブルに変更して様子を見ていると、やはりしばらくすると切断してしまいました。
これで、間違いなく犯人はカテゴリ7のケーブルであることが分かりました。

しかし、この現象は、「STPに対応していない機器類に安易にSTPケーブルを使うとかえって問題が起きる可能性がある」という懸念を解消してくれたと言うことで、有り難い事でした。

どうやら、この「問題が起きる可能性がある」というのは、微妙に音質が劣化するというようなデリケートな問題ではなくて、あからさまに「通信障害」が発生するというレベルの問題らしいのです。
おそらくは、現在使っているルーターも回線終端装置も10年近く前の機器なので、おそらくは両方とも「STPに対応していない機器」なのだと思います。そために、カテゴリ7のケーブルを使うとノイズの逃げ場がなくなって通信障害が発生するレベルにまで達して通信が切断するのではないかと睨んでいます。

ルーターとハブの間は、ハブの方は「Gigabit対応を謳っているハブ」なので、少なくともそちらの方で接地してノイズが逃げているから問題が起きないのだと判断しました。よって、昨今の新しい機器にカテゴリ7のケーブルを使ってきちんと接続が確立しているならばいるならば、「接地」に関わる問題にはそれほど神経質にならなくてもいいのではないかと思います。
とは言え、この辺り、全くの素人考えですから、とんでもない思い違いかもしれません。

と言うことで、今回の結論は、オーディオグレードを謳っている馬鹿高いLANケーブルを使う前に、カテゴリ7のLANケーブルを使うことでかなりの改善が期待できるという話でした。

なお、前回取り上げたハブの件ですが、あれから調べてみると、今まで使っていた機器も「VCCI Bクラス」の認証を受けていました。通信速度は「10/100M対応」という普通のものです。
しかし、実際に比較してみると、新しく購入した「Gigabit Ethernet」に対応した機器の方が音質的にはメリットがあるように感じます。
「速度に関しては100Mのほうが音質的には有利なようです。本当は10Mのものが理想だとか。」というコメントをいただいたのですが、聞き比べた感じでは「透明感」という点で「LSW4-GT-8NS/WH」の方に軍配が上がります。

「VCCI」と「FCC」の両方で「クラスB」の規格を取得しているハブはほとんどありませんから、そのあたりのノイズ対策がものを言っているのでしょうか。個人的には、当分の間はこのハブを使っていこうかと思います。

こうなると、システム全体でこまめに「ノイズ対策」をすることは「必須」の課題だと言えそうです。
それは、どこか一カ所に「対策グッズ」を導入して「事足れり」とするのではなくて、システム全体でノイズの発生源となりそうなところをこまめに対策していくというスタンスが重要なようです。
ハブ、LANケーブルときましたので、次はルーターとNASについても考えていきたいと思います。


13 comments for “カテゴリ7のLANケーブル

  1. 2012年1月14日 at 7:32 PM

    こんにちは、ゴンザエモンです。

    都市伝説もいよいよ核心ですね。PCオーディオに使用するLANケーブルについてはいろいろなご意見もありそうですが、当方は
    1.カテゴリー7のLANケーブルを使用する。(RJ-45端子は金メッキ)
    2.ノイズ対策として、両端にフェライトコアを使用する。
    ということを基本として行っております。
    (カテゴリー7のケーブルについては、柔らかいものが少なくて、ちょっとセッティングには苦労するのですが、フェライトコアを使用する前提なので、柔らかさのあるフラットケーブルは現在のところ使用していません。)

    LANケーブルはノイズの影響を受けますので、使用環境に合わせて最適なカテゴリーのケーブルを使用することが、コンピュータネットワークの世界では通常ですし、この差によりLAN上の通信速度も実際に変化(場合によっては通信が不安定になったり、断となったり)いたします。その観点から、PCオーディオにおいてもなるべくノイズの影響を受けないケーブルを選択する方がベターだと当方は考えております。ただし、実際にこの差がどこまで音質に関与しているのかは、当方の駄耳と感性では表現し切れませんので、まあ安心材料の積もりですが。

    高価なオーディオ用LANケーブル(そのような分類が正確かどうか判りませんが)の効果の程は浅学にして語れませんので、いきなりそのようなケーブルを試す前に、ノイズに対するLAN環境(設置場所、機器)の見直しや、可能であれば通信速度の実測など足元を固めた上で、まずはカテゴリー7の「通常の」LAN用ケーブルを導入されても無駄にはならないと思います。合わせて、フェライトコア(価格はすごく安いものです)も実際にノイズ対策には効果がありますので、これらをDo It Yourself的に試してみることもPCオーディオの趣味としては宜しいのではないでしょうか。

    もちろん、その先に最上を求めるための高価な投資も趣味なので有り、とは思います。

  2. ユング君
    2012年1月14日 at 7:48 PM

    >フェライトコア(価格はすごく安いものです)も実際にノイズ対策には効果がありますので、これらをDo It Yourself的に試してみることもPCオーディオの趣味としては宜しいのではないでしょうか。

    そうですね、全く持って手頃な出費で「Do It Yourself的」に楽しめるのがPCオーディオの楽しみの一つですね。
    一気に「投資」をして手早く頂上を目指すも良し、足下の風景や草花などを愛でながら、上り下りのある道をのんびりと歩きながら少しずつ頂上を目指すも楽し・・・ですね。

    それから、フェアイトコアは、探せばいくつか転がっていそうですから、試してみたいと思います。

  3. nino
    2012年1月15日 at 3:06 PM

    >常識的に考えて、「Gigabit」対応を謳っているハブが「STP対応」していないとは考えにくいので、

    この機種の適合ケーブルにはUTPしか記載されていないので、STP非対応と考えるべきでしょうね。よく知りませんが、本当にSTPに対応するには、別途アース工事などが必要なのではないでしょうか。実は、この問題があるのでノイズ対策を謳った高価なケーブルには手を出せないでいます。経験上、オーディオ用ケーブルはシールドがしっかりしているものがいい結果を出すかというと、逆効果になるケースもよくあります。

    LANケーブルの問題は、実はノイズよりもグランドループによるものが大きいのではないかと考えています。STPケーブルは本来数十メートルから百メートル程度の距離を引き回すためので、1~2メートル程度の距離でノイズ面でUTPケーブルとの違いがそんなに出るとは思われません。それよりもLANケーブルと機器の電源ラインによって形成されるグランドループが、シールドなどのケーブルの構造によって変化する影響が大きいのではないかと考えています。

    PCオーディオでは、ルーター、ハブ、NAS、PCと接続機器の数が増えるため、グランドループも複雑となります。その対策として、現在はハブ、NAS、PCをバッテリー駆動にしていますが、結果は良好です。無線LANを使用する方法もありますが、ALIXに関してはあまりいい結果は出ていないようです。

    ゴンザエモンさんのおっしゃるとおりだと思いますが、LAN周りの対策としては、ノイズとループ対策の観点からまずは電源を見直し、その後でケーブルを検討したほうが、ACアダプターのまま高価なケーブルに手を出すよりは、費用対効果ははるかに高いと思います。きちんと対策をしていけば、ケーブルによる音質の差は相対的に小さくなっていくのではないかと考えています。

    ハブなどでACアダプターを嫌って電源内蔵タイプを選択する方が多いようですが、あれはスイッチング電源を機器に内蔵しているだけで、外付けのACアダプタータイプよりノイズ面で不利だし、電源を交換できないので私は使用しません。

    安価で手軽な電源対策であれば、ALINCOなどから出ている無線機用の電源(リニア電源タイプ)がいいと思います。これが便利なのは、車用のシガーソケットも付いているため、パーツ屋で売られているシガー―USB変換アダプターを使用すれば、12Vと5Vが同時に使用できるようになり、5V機器や、ケーブルを加工すれば、外付けリッピング用ドライブの駆動も簡単に可能になることです。小型のものでも4Aの出力で6~7千円程度ですから、これ一台ですべてまかなうことも可能です。

    >「速度に関しては100Mのほうが音質的には有利なようです。本当は10Mのものが理想だとか。」というコメントをいただいたのですが、聞き比べた感じでは「透明感」という点で「LSW4-GT-8NS/WH」の方に軍配が上がります。

    100Mのほうがいいと書いたのは2つ理由があって、1つは単純に100Mのほうが低ノイズであることです。1000Mは処理が複雑になり、Buffaloの同型ハブの消費電力を比較しても、100Mの3Wに対して1000Mでは5Wとなっています。もう1つは100Mの場合は8本のケーブルのうち4本を使用して送信と受信を行い、使われないケーブルにはドレインチューブとして外来ノイズを防ぐ機能が期待できる?(本当か、おい)のに対して、1000Mの場合は8本のケーブルすべてが送受信に使用されるため、ノイズの輻射と相互干渉がより大きく複雑になって不利であると考えたからです。

    ただしALIXのLANは100Mですから、ここは100M動作となりますね。NASも100Mの場合はむしろ最新のGigabit対応機種のほうがノイズ対策もしっかりしていて、好結果が得られるということは十分考えられます。製品としてのハブとなると、メーカーによって設計も異なるし、電源とかいろいろな要素が影響しますから。

  4. pseudo
    2012年1月21日 at 4:59 AM

    オーディオ勉強中の者です。
    オーディオよりはPCの方が詳しいんですが、
    オーディオマニアの人って、ケーブルにはこだわるのに、
    なぜ、制御チップ(IC)にはこだわらないんでしょう?
    LAN チップもいろいろあって、同じ Gigabit 対応でも、CPU 負荷の高いものから低いもの、通信の信頼性に問題がでるものまでいろいろあります。
    ケーブルだけでなく、そのあたりの検証も必要ではないでしょうか?
    LAN に関して言えば、チップの消費電力やノイズの問題があるでしょう。

  5. ユング君
    2012年1月21日 at 10:19 AM

    >なぜ、制御チップ(IC)にはこだわらないんでしょう?

    理由は簡単、そう言うことは「よく分からないから」です(^^;

    >LAN チップもいろいろあって、同じ Gigabit 対応でも、CPU 負荷の高いものから低いもの、通信の信頼性に問題がでるものまでいろいろあります。

    メーカーのサイトを見ても、なかなかそう言う情報は見あたらないですね。何か具体的な情報をお持ちでしたら、是非とも教えていただきたいですね。
    現状では、CPUへの負荷よりは、やはりノイズの影響が大きいように思います。

    よって、LAN チップ等についての情報がない状況では、EMI規格の「VCCI ClassB」と言うのを一つの目安とするしかいというのが現状かな・・・と思っています。

  6. pseudo
    2012年1月22日 at 12:43 AM

    なるほど、そういうことなんですね。納得。

    では、これを試してみていただけませんか?
    (自分でも試してみますが、他の方の意見も聞いてみたいです)

    – もし LAN チップが Realtek, Via のものなら Intel のものに交換してみる。
    これがお手軽です。
    http://www.coneco.net/PriceList.asp?COM_ID=1090216158

    – 使わない機能は BIOS で disable にする。
    使わない機能、シリアルポート、IEEE1394、オンボードサウンドなど。USB も可能なら最小限に。
    各デバイス(チップ)に電源供給されないはずなので、おそらくノイズも小さくなる。

    – LAN が Giga 対応でも、OS の設定で 100M に抑えてみる。

    などなど。

  7. ユング君
    2012年1月22日 at 10:11 AM

    >もし LAN チップが Realtek, Via のものなら Intel のものに交換してみる。
    これがお手軽です。

    私は、ハブやルーター、NASのLANチップのことを問題にしているのかなと思っていました。

    Voyage MPDを再生用に使っていますから、再生用のPCは一枚基盤です。弄りようがありません。クライアントPCに関して言えば、最初に再生の命令を送信するだけで、あとは何のデータも流れません。例えば、クライアントPCから再生の指示を出せば、あとはLANケーブルを引っこ抜いても、Voyage MPDは何の問題もなく再生を続けます。

    そこでLANチップを交換したり、BIOSなどを弄っても大した差は出ないのではないかと思われます。
    尤も、接続しておくことによってノイズがのると言うことで、それが音質の劣化に結びつくというのなら話は分からないではありませんが、そこまで潔癖さを求めるならば、再生の指示を出してからLANケーブルを引っこ抜けばいいと思います。

    なお、試してみましたが、差異は全く聞き取れませんでした。LANケーブルをつないだままでも、引っこ抜いた状態でも私の耳のは全く同じようにしか聞こえません。

    そう言うことで、この問題の本丸は、ハブやルーター、NASに積まれているLANチップの品質の差だと思われますが、その情報がなかなか見つからないのですね。

  8. コージー
    2012年1月23日 at 7:59 PM

    チップまで遡ったノイズ対策とは、興味が湧いてくる話題ですね!!
    上でユングさんも書かれているとおり、そのあたりの情報は一般人にはなかなかわからないし、逆に詳しい人はPCオーディオに興味がなかったりで、今のところ情報が出回ってないのだと思います。

    そんなことを思いながら、いつものようにPCオーディオ関連のHPを巡回していたら、aoyagiさんの「PCで音楽」に興味深い記事が、、、

    なんと、トランジスタ技術の2月号にUBSオーディオの特集記事が出たというのです。このHPを見てる人はよく知っているエレアトの田力 基氏が長い記事を書いてらっしゃるようでしたので、さっきポチってしまいました。

    これまで謎だったことがすっきり解明されるのでは?と期待大です。

  9. ユング君
    2012年1月23日 at 8:08 PM

    トランジスタ技術の2月号にUBSオーディオの特集記事が出たというのです。

    私も図書館でこの記事をざっと読んでみました。時間がなかったのと、当月号のため借りることもできなかったので、詳しくは「解読」できなかったのですが、分量的には「たっぷり」という感じでした。

    月が変わって借りられるようになれば「熟読」してみたいと思っています。

  10. nino
    2012年1月24日 at 1:13 AM

    >これまで謎だったことがすっきり解明されるのでは?と期待大です。

    個人的にはD級アンプの記事が参考になりましたが、USBオーディオの記事は、ここで議論されているような「謎」の解明ということでしたら、あまり参考にはならないかもしれせん。

    興味深かったのは、第6章の「デジタル/オーディオ信号の旅」で、ファイルのデータのビット長やエンディアンがオーディオ機器のそれと異なっている場合は、データがメインメモリ上にあるときに、CPUその変換を行うという部分です。このような動作は圧縮ファイルの場合は当然ですが、そうでない場合にも起こるということですね。

    CPUが動作すれば、その際に発生するノイズが回りまわってクロックを揺らすことになりますから、こんなことも音質の阻害要因になりますね。リッピングソフトによって音が変わることの理由の1つである可能性もあります。

    ともあれ、キットの発売が楽しみです。

  11. 2012年1月24日 at 7:08 PM

    >使わない機能は BIOS で disable にする
    自分の環境の場合、昔はBIOSで機能最小化を図るとベストな結果が出ましたが、今使っているメインボードで同じことをすると、最小化に向かうほど音が薄く(平べったく)なる傾向となります。

    全ての環境で望まれる結果が出るとは限りませんが、何かしらの変化を感じることはできるはずなので、設定できる場合は試す価値があると思います。同時に、クロックダウンを試すのもいいかもしれません。

    >IC
    USBはNECがいいとか、IEEE1394はTIがいいなどという話は聞いたことがありますので、その他のインターフェースについても比較する価値はあるかと思います。ただし、CPUやチップセットによる違いは?といわれると、簡単には比較交換できないので困りますが。

  12. 通りすがりの初心者
    2012年1月25日 at 12:31 AM

    こんなサイト探してました。
    皆さんの意見を見て、感動しております。
    やりたい事があるのですが、初心者なので問題が山積みです。
    「お前には10年早い!」って言われるのは当然ですが
    勉強を兼ねてどうしても達成したいです。
    先輩方宜しくお願いします。

    環境・・・これからやってみよう!と思い、バッファローのLSW3-GT-5NS/BKを購入し、カテゴリー7のケーブルは友人が10m巻を購入して少し余った(3.5mくらい)ので、それをもらいました。

    <やりたい事1>

    家の中の環境が下図のようになっています。

    【モデム・・・・無線・・・・PC】

    これを

    【モデム―――cate7―――|壁|―――cate7―――Hub―――PC】

    って感じにしたいんです。
    まず問題なのが、壁です。ここにモジュラージャック(差込口)を付けて双方から
    抜き差ししたいのですが、この点についての使用部品(ジャック口)と注意点などを
    アドバイスお願いします。
    壁の中は簡単に工事できます。
    ※だったら、差込口なんか付けなくても・・・と思われるでしょうが、やってみたいです。

    <やりたい事2>

    家族が多いので、とにかくノイズが多い家だと思います。
    で、1を配線する時に「フェライトコア」を対策してみようと思います。
    商品の選び方を教えてください。

    <やりたい事3>

    もらったcate7ケーブルは両端に何も付いてませんので
    差込プラグ(RJ45?)を付けなければなりません。
    先端のプラグだけって売ってるんですかね。
    cate5・6対応は見た事ありますが・・・

    以上、長文申し訳ありません。
    宜しくお願いします。

  13. pseudo
    2012年1月31日 at 4:04 AM

    通りすがりの初心者さん

    > <やりたい事1>
    CAT.7対応のものなら問題ないと思います。

    > <やりたい事2>
    わかりません

    > <やりたい事3>
    そこらへんの電気屋では、まだ一般的に売られてません(専門店ならあるはずです)。
    それに CAT.5e 以上では、ケーブルのツイストペアを戻す mm 長さまで規定があり、素人がほいほい作ったものでは、そもそも CATegory の本来の性能が出ません。
    ケーブルが規定を満たしているか調べるテスターはありますが150万円します(CAT.7 用はもっと高いかもしれません)。
    LAN ケーブルは市販品を買った方が無難です。

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