hylom 曰く、
ITmediaの「野村ケンジのぶらんにゅ~PCオーディオ コラム」によると、WAVでリッピングしたものをAIFFに変換すると音が違って聞こえるそうだ。
「試聴した曲はWAVでリッピングしたものをAIFFに変換しただけのもの」とのことだが、非圧縮(PCM)のAIFFとWAVでは基本的にはヘッダ部分が異なるだけで、その音声データはまったく同一のはずである(槻ノ木隆の「BBっとWORDS」その103「WAVの構造と現状」、その104「AIFFの構造」)。どうして音が違って聞こえるのか、興味深い話である。
ちなみに件の記事では『オーディオにまつわるフシギ話、デジタル絶対主義の人が「オカルト」「プラシーボ」と判を押したように反応を返すであろうことをいくつか経験した』『軽く受け流していただければ幸いだ』などと書かれているので、軽く受け流すこと推奨。
ちなみに、AIFFとWAVではエンディアンも異なる。
引用元: AIFFとWAVでは同じソースでも音が違う? | スラッシュドット・ジャパン idle.
既に多くの型がご存じかと思いますが、「スラッシュドット」で珍しくオーディオネタが登場していました。理系人間が集まるコミュニティでこのネタがどのように展開されていくのかいささか興味があります。
オーディオマニアならば、『録音現場では、ファイルをコピーするだけも「音が変わる」というので世代管理しているくらいですから、「WAVE→AIFF」などと言う変換をしたら「そりゃぁ、変わるでしょう』となるのでしょう。
しかし、理系人間のたまり場ならばほとんどスルーされるのではないかと思っていたのですが、意外なほどに「変わる理由」を詮索してくれていて面白かったです。
変わる理由その①
「おそらくソースそのものの違いではなく各それぞれのソースを再生するためのデコーダの質が違うんだと思う。(ソフトウエア、ハード)」
これは充分に考えられる。ファイルのタイプが変わってしまえば、それを再生するときのソフトの仕様が変わってしまう。元ネタでは、どのような再生環境でテストをしたのか書いていないので、これ以上はつっこめないのが残念。(両方ともiTunesで再生したいたりして・・・^^;)
変わる理由その②
「アンプやスピーカの特性は時とともにフラフラ変動して歪み率も変化しているのです.
温度変化や空調・微妙な気流の存在、受聴者の体勢の変化等により音響系の伝達特性だって変化するのだから、アンプやスピーカの特性が変動するもの当然です.
したがってwavを試聴する時とaiffを試聴する時では歪み率等が変化して音が違って聞こえるのです」
比較するというのは意外と難しいと言うことでしょうね。これに加えて、人間ですからその時々の体調や精神状態で「好ましい」と思う音も変わってくる。
さらに、「オーディオの教室」でブラインドテストをしたと言うことなのですが、先生役が最初から「WAVE<AIFF」と決めつけていれば、それは確実に「生徒役」に伝播します。
厳密なブラインドテストというのも意外と難しい。
変わる理由その③
「同期式DAコンバータの場合は送り出す同期クロックのゆらぎ(いわゆるジッタ)とか, あるいはDAコンバータ一般では基準電圧のゆらぎとかですね.
特に電源系が貧弱だと, デコーダを実行するプロセッサや周辺(例えばメモリとか)の負荷変動によって基準電圧がゆらぐので, DAコンバータ一体型の機器, 特に電源系をごつく出来ないポータプル機器ではデコーダソフトウェアの出来不出来が音質に影響を与えるということは考えられます. 16bitデータだと, 基準電圧の精度を, ざっと0.01%以上の精度で維持しなければならないわけですから.」
「基準電圧のゆらぎ」というのは、最近気になっているポイントですね。これも再生環境によっては無視できないような気がします。
なお、ネタ元の「野村ケンジのぶらんにゅ~PCオーディオ コラム」の内容は、多くのオーディオマニアから見ればお粗末極まる物でしょう。お金もらって記事を書いているならば、せめて「ブラインドテスト」の仕方くらいは勉強しといてほしかった。
スラッシュドットでそこのところに突っ込みが入らなかったのが、一番意外でした。
中には、「ブラインドテストを筆者とオーディオ教室で済ませてるんだから、疑問を持つなんて失礼です!」なんて言う人もいたりして(^^;
ところで、リッピングする元のCDが、SACD、HQCD、SHM-CD、BLU-SPEC CD、普通のCDでは、それぞれ音質が変わってくるのでしょうか?
実はスピーカーをDALIのモニタースピーカーZENSOR1に変えた途端、圧縮音源を再生しても音源の粗が気になっちゃうんです。ケルテスの古い録音でも今まで聴こえてなかった音が聴こえてきて驚いたり、ビットレートの違いでモロに音質に差が出たり・・・
SACDは一般のCDとは器が違いますから、同じだと困ります。
CD→16bit 44.1KHz SACD→1bit2.8224MHz
ただし、SACDからデータをリッピングするのは不可能ではありませんが結構大変です。
例えば・・・SACD ripping
個人的には、その大変さに見合うだけのソフトがないので、今は取り組む気は全くありません。
HQCD、SHM-CDなどに関しては普通のCDと器は基本的に同じですから、理論的には違いが出たら困ると思います。
しかし、同じ音源で何種類ものソフトをそろえるような趣味はないので、実際にやったことはありませんし、実験も不可能です。
ちなみに、ここで話題にしたWAVEとAIFFは、実施に試してみるとはっきりと分かるほどに音の違いが確認できました。
ですから、安易に「理論的には有り得ない」と切って捨てることには躊躇いはあります。
どなたか、実験可能な方がおられましたら報告お願いします。
今頃そんなこといってるんですか・・・。
AIFFの方が音が良い
そんなの昔から一部の?人たちには周知の事実でしたよ。
なにも
音楽制作の現場のプロでなくても一般のオーディオ愛好者の人たちでも・・・。
②と③はカンケイないですね明らかに・・・。
的外れな本質的にカンケイのない要素でしょう。
同一の環境で双方の比較が可能なのですから・・・。
ファイル自体の構造的な部分の容量がAIFFの方が少ない
というのはつまり
AIFFはメインストリームではなかったことが幸いし??
やたらとバージョンアップで機能を追加せず本来のシンプルなオーディオファイルのままで
いられたことが幸いしている
ということ・・・。
wavはその逆で
親分?のOSのwin同様贅肉をどんどん溜め込んできたのでしょうねバージョンアップのごとに・・・。
Audacityでアナログ録音出来る環境を持っている人なら
正確な比較が出来るでしょう。
マイクでの生の音を収録可能な機材を所有していればそれで録音し
もちろん元のオリジナルデータは同一で書き出し時点で双方のファイルに変換しそれを
比較試聴・・・。
皮肉にもこんなところで
録音も出来るプロ用オーディオインターフェースユニットを再生専用に
使っているユーザーにそれを初めて有効に??活用出来る機会が訪れるとは・・・。
能書きやあまり役に立たない推論に時間を費やす暇があったら実体験して下さい・・・。
その代表?である
ユングさんのこれまではLinux環境構築やVoyage MPDの紹介など
実働作業分野?に関しては大変スバラシイ仕事をなさっているのに
推論に関してはほとんど取るに足らない内容のものでとても同じ人物の所業とは思えません・・・。
アナログレコードのデジタル化の際に試すのも一石二鳥??。
さらにそのAIFFの上を行っていたのがSDⅡだったという声もアッタ・・・。
>推論に関してはほとんど取るに足らない内容のものでとても同じ人物の所業とは思えません・・・。
それはその通り、・・・そんな物を私に期待する方が間違っているのです。(^^;
ただし、少なくとも、あれは私の推論ではなくて、スラッシュドットの中で論究されていたことを整理しただけです。その事は、きちんと日本語を読む能力があれば理解できるはずなのですが・・・(^^;
>能書きやあまり役に立たない推論に時間を費やす暇があったら実体験して下さい・・・。
これは全くその通りです。どれほど能書きたれて「変わるはずねぇーだろ!」と言われても、実際にやってみて、その実体験として音が良くなり、それで音楽が楽しく聞けるなら、そんな能書きなど何の役に立ちません。
そうすると、最近よく出てくるのは、それなら測定をしてデータを出せ!という物言いです。
ただし、この「測定してバイナリが一致するんだから音が変わるはずがない」という言い方には根本的な落とし穴があることに最近になって気づきました。とは言っても、それほどたいしたことではないのですが、近々簡単にまとめてみたいと思っています。
推論に関してはほとんど取るに足らない内容のものでとても同じ人物の所業とは思えません・・・
>スラッシュドットの中で論究されていたことを整理しただけです
>その事は、きちんと日本語を読む能力があれば理解できるはずなのですが・・・
はい
その記述のことではありません。
わたしが申し上げたのはVoyage MPDが一段落??した後頃に
しばらくユングさんが推論を展開していた時の記述のことです。
ただ
わたしも言葉足らず・説明不足でしたので
不愉快に思われたとしたら申し訳なかったですね。
ゴメンナサイ・・・。
さて
ちょっと前に改めてAIFFとWAVの比較を
再生ソフトがQuickTimeでごく普通のノートパソコンNB50M上でちょこっと
試してみましたが
ユングさんの印象と同じような感じを受けました。
前者は確かに高域寄りの音で腰高な感じ。
低域高域のバランスという面ではチョット・・・
という感じでしたが音に奥行きがあり余韻も感じられる
一方後者は高低のバランスという点では前者よりはマシでしたが
平面的な音で奥行きが感じられず余韻も早く消える感じ・・・。
ユングさんが
どちらも一長一短でまいったもんだ・・・
という趣旨?の感想を述べていらっしゃいましたが
よくわかりますそう思われるのも。
そのコメント納得でした・・・。
ただわたしの場合は
音楽ファイルを作る場合にはだいぶ以前からAIFFと決めておりますので
迷いはないんですけれどね。
今回の試聴で
WAVのこの平面的な音ではこれは使い物にならんなやっぱり・・・
という感じでした。
USBケーブルの音質差の問題に関しては
オヤイデさんで自作用プラグが復活したので
これも自作して検証してみましょうかね・・・
でもいつになることやら・・・。