以下のようなお便りをいただきました。
「・・・最近はPCオーディオのエッセイを読ませてもらい、少し実践して本当に目から鱗が落ちる思いでいます。
ノートPCにローランドのオーディオインターフェイスcakewalk UA-4FXをUSB接続して聴くと、今まで聞こえていなかったパートの繊細な動きなどが生き生きと再生されるではありませんか。お金を掛けなくては無理と思っていたレベルの音楽を聴くことが出来、大変幸せです(追加投資はインターフェイス18,900円分のみ)。ありがとうございました。
こうなると今まで何も考えずに、利便性からiTuneでリッピングしていましたが、インターフェースに添付のAudio Creatorでリッピングし直そうかと考えています。
もっとも何百枚ものCDをそうするにはかなり時間が掛かりそうですが。
また、再生ソフトも考えなくてはいけませんね。Asioに対応しているものとして、Winampなどはどうでしょうか?
もしお聞きになったことがあれば、ご意見を頂ければと思います。」
私自身もsuggestionできるほどの知恵も経験もないのですが、自分なりに思うtころを書いてみたいと思います。それが幾ばくかでもお役に立てれば幸いです。
>ノートPCにローランドのオーディオインターフェイスcakewalk UA-4FXをUSB接続して聴くと、今まで聞こえていなかったパートの繊細な動きなどが生き生きと再生されるではありませんか。お金を掛けなくては無理 と思っていたレベルの音楽を聴くことが出来、大変幸せです(追加投資はインターフェイス18,900円分のみ)。
これは実によく分かります。わたしもこのPCオーディオの世界に踏み込んだきっかけは、パソコンと既存のオーディオシステムの間をローランドのUA-30をつないだだけものものでした。それでも、今までは一つのまとまった響きとしか聞こえていなかったものが、音場が広がることによってその響きが一人ひとりのプレーヤーによって作り上げれれていることを気づかせてくれました。
ただし、PCオーディオの世界はまさにここが入り口です。ここから、周辺機器をグレードアップしていけば当然のことながら音質は向上するのですが、そんなお金をかけなくても、例えばPCを徹底的にチューニングするだけでも大幅に音質はアップします。つまり、細かい使いこなしの積み上げで、結果として音の方向性は大きく改善されますので、是非ともここをスタートラインとしてPCオーディオのすばらしき趣味の世界にのめり込んでください。
>こうなると今まで何も考えずに、利便性からiTuneでリッピングしていましたが、インターフェースに添付のAudio Creatorでリッピングし直そうかと考えています。
もっとも何百枚ものCDをそうするにはかなり時間が掛かりそうですが。
リッピングソフトとしてiTuneを使うことは、音質を目的とするPCオーディオ派にとっては御法度です。確かに、iTuneはCDをPCをセットにすればとても便利に整理、分類してくれます。とても手間いらずで便利なのですが、この世の中で、コストとクオリティとアクセスが同時に成立することは絶対にありません。iTuneは明らかにコストとアクセスを優先して、クオリティを犠牲にしています。しかし、PCオーディオ派としてはあくまでもクオリティを優先すべきですから、コストかアクセスのどちらかを犠牲にすべきでしょう。
コスト犠牲にして有償のソフトと言うことになれば、おそらく「外付け型のPremium2」を購入して、優秀なCDドライブとそれに添付する「PlexTools Professional」を使うというのが一つの選択肢です。
アクセスを犠牲にして多少の使い勝手の悪さを我慢するならば、EAC(Exact Audio Copy)という選択が一般的です。
Audio Creatorというソフトの能力は私にとっては未知ですが、取りあえずはEACを導入してリッピングしたファイルを聞き比べてみたらいかがかと思われます。おそらく、iTuneでリッピングしたファイルとEACでリッピングしたファイルでははっきりとした差が聴き取れると思いますので、その差と比べてAudio Creatorなるソフトの力量を判断されてはいかがでしょう。
>また、再生ソフトも考えなくてはいけませんね。Asioに対応しているものとして、Winampなどはどうでしょうか?
フリーのソフトでは、
wavファイルに関しては「Frieve Audio」
MP3ファイルに関しては「Audioactive Player」
を超えるものを私は知りません。もちろん、色々な意見はあるでしょうから、基本的にはご自分の耳で確認されるのがベスかと思います。(何と言ってもフリーですから・・・)
やはり、ここでも、コストとクオリティとアクセスは同時に成りたちません。上記の二つのソフトはフリーですが、使い勝手は(アクセス)は決してよくありません。特に、「Audioactive Player」の使い勝手の悪さは特筆ものです。(^^;
ただし、クオリティは抜群です。
もちろん、コストを犠牲にするなら可能性は限りなく存在します。(例えば「Cubase」などなど)
上記コメントがどれほどお役に立つかは分かりませんが、是非とも、楽しくも悩ましく、そして奥の深いPCオーディオの世界に遊んでください。
はじめまして、
ちょっと気になったのでコメントします。
iTunesを悪く書かれていますね。実際に聴くとどうかはおいといて、バイナリがおかしいことはないと思いますよ。
気になったので、バージョン8.0.2.20と最新の9.0.2.25で確認しましたが、WAVはEACなどと一致しました。
いまどきのドライブとソフトであれば、どのような接続方法であってもバイナリが一致するのが普通です。
原因はわかりませんが、どこかおかしいのではないでしょうか?
もう一つ気になることを申し上げますと、それは
「リッピングについて」と「CDからデジタルデータをリッピングすることのメリット」で仰ることにずれがあることです。
「リッピングについて」ではバイナリが一致すれば同じ音、ということを書いていらっしゃいます。他方、「CDからデジタルデータをリッピングすることのメリット」では”正確にデジタル情報を拾い出すのはかな り困難です。”と書いていらっしゃいます。しかしながら、CDプレーヤーは少なくともデジタル的にはそんなことはないですよ。CDプレーヤーのデジタル出力をパソコンのデジタル入力から録音してみれば、光学ドライブでリップしたWAVと同じことがわかります。
ただし、まともなサウンドデバイスで録音する必要があります。一般のサウンドデバイスでは44.1kHzをそのまま扱えませんので、サンプリングレート変換が入ってしまい、同じバイナリになりません。ローランドなどプロ用録音機器メーカーのならおおかた大丈夫と思いますが、サウンドブラスターでは(高級機種は知りませんが)ダメでしょう。
オーディオで高級なトランスポートを使うのは、バイナリ一致は当たり前で、それ以上の音質的な理由があるのだと思いますよ。
はじめまして。えるえむと申します。
趣味でオーディオをやっております関係で,何度か貴サイトを拝見しておりました。
先日拝見したhttp://www.yung.jp/bony/?p=253のエントリに関して,コメントを差し上げようとおもったのですが,すでにコメントがあるエントリには追加でコメントができないようになっているのか,はたまた古いエントリにはコメントができないのか,あいにく私にはコメント欄が発見できなかったので,本来は不適切ですがこちらのコメント欄に投稿させていただきます。
実はメールも差し上げたのですが,不着のようでお返事をいただけていなかったようです。設定等ご確認いただけますと幸いです。
>例えば、44.1Kを96Kにアップサンプリングしようと思えば、まず最初に整数倍の132.3Kにアップサンプリングし、それから96Kにダウンサンプリングしないといけません。
4倍程度のアップサンプリングでは変換時の歪みが大きくなってしまうので,44.1kHzを2の乗数倍(少なくとも8倍以上)でアップサンプリングした後に関数を用いて96kHzにダウンサンプリングことが多いように思います。
>こんな単純なことを今まで誰かが書いているのを見たことがありませんから、まさに「コロンブスの卵」かもしれません。
シンプルにアップサンプリングをする場合,増えたサンプル部分には0をいれるだけのようなので,変換歪みが生じないというメリットがあります。
これはデジタルオーディオの技術としてすでに言及されていたことでして,単に多くのオーディオマニアが理解しようとするのをあきらめていたか,技術系の方々が基本的すぎて説明すら省いてきたかどちらかだと思います。
なお,非整数倍アップサンプリングはD/A時のジッターを低くするための手段として最近再び注目されているものです。
なお,タップと遮断周波数ですが,簡単にいってしまうと,タップ数を増やすとフィルターが急峻になります。遮断周波数は,1タップで何Hz分フィルタリングするかを選択するものだとおもいます。
ただし,私はFrieveAudioは使っておりませんので,正しい意味内容は作者の方にご確認いただきたいです。
ちょっと気になったものですから,差し出がましいかとは存じましたが,コメントを差し上げた次第です。私も当該エントリを拝見して復習をすることができましたので,御礼申し上げます。
では,失礼いたします。