lightmpdのカーネルのヴァージョンアップが為されました。

もうPCオーディオ関連の内容は更新しないのですか?という問い合わせをよくいただきます。
正直言うと、更新したいのですが、それに見合うだけの興味をひく「提案」が見あたらないのです。およそ、5年間にわたって怒濤の勢いで様々な提案が登場してきて、ドッグイヤーという言葉でさえ間に合わないほどの変化と進歩を続けてきたこの世界が、およそ1年ほど前からその歩みをぴたりと止めてしまったのです。

いや、この言い方は全く正しくありません。
世間では「raspberry pi」を中心としてそれなりのやりとりが為されているのですから、「歩みがぴたりと止まった」という言い方は一般的には正しくありません。しかし、その「raspberry pi」に全く興味が持てない私のようなものにとっては、「歩みがぴたりと止まった」という表現は100%正しいのです。
それほどに、話題の中心が「raspberry pi」に収斂されてしまっています。

さらに言えば、その話題も「DACとRaspberry Piをi2sで直結」するためのノウハウがメインなので、私のように「そこまでして(剥き出しの基盤からケーブルが伸びている^^;)音楽は聞きたくいない」というものにとっては、完全にスルーの状態でした。
もしも、「もう更新しないのですか?」という問いかけの中味が「DACとRaspberry Piをi2sで直結」する方向での取り組みはしないのですか?と言うものでしたら、答えは明確に「イエス」です。
しかし、もう少しスマートな形での新しい「提案」が為されれば、その時は真っ先にとびついて試してみたいとは思います。

とはいえ、最近ごく一部で話題になっているWindows PCで動作する「JPLAY」のような提案にも興味が持てません。こんな言い方をするとお叱りを受けるかもしれませんが、あまりにも「不細工」に過ぎます。
つまりは、それほどに、「ligtmpd(64bit)+APU1D4」は再生に対する思想だけでなく、オーディオシステムに組み込んだときの収まりと見栄えもいいのです。

カーネルが更新されました。

と言うことで、「デジファイのおと」さんの内容はこまめにチェックをしてるのですが、最近では「apu1」の後継機に当たる「apu2」に対応するヴァージョンが公開されました。
調べてみた範囲では「apu1」と「apu2」には大きな差異はなく、ただ、メーカー側が「apu1」の生産は止めて「apu2」に置き換えていくようですから、今後「apu1」は入手できなくなる模様です。世間は「raspberry pi」一色になっている中で、こういう形で「apu」もしっかりと対応してくれて新しいヴァージョンを公開してくれるのは有り難い話です。

ただ、「APU1D4」ユーザーにとっては、このヴァージョンは基本的にパスしても問題はないようです。
そんな中で、lightmpdのカーネルが「linux-4.4rt3」にヴァージョンアップされたようです。

公開は1月末だったようなのですが、私の方が2月に入ってから体調を崩していた(インフルエンザ→喘息を誘発)のですっかり見落としていました。
この土日で病気の発症から3週間ほどになるのですが、漸くにして体調は80%程度までは回復しました。その余裕で、久しぶりにデジファイさんのサイトを訪れてカーネルのヴァージョンアップに気づいたというわけです。

もっとも、カーネルのヴァージョンが上がったからと言ってどれほど音質に影響を与えるのかは分かりません。もしかしたら、「信ずるものは救われる」程度のレベルかもしれないのですが、それでも私は基本的にデジファイさんを信頼していますので、作者がカーネルのヴァージョンをあげたならばユーザーは素直にそれに従うべきでしょう。
それで何か不都合が発生したならば元に戻せばすむ話であって、一度は試してみるのはユーザーとしての「義務」だと思っています。

それに、ヴァージョンアップの仕方は簡単で、ファイルを落としてきたものを解凍して本体に上書きするだけです。
ただ、その本体はケースに収まった基盤に刺さったSDカードなので、ケーブル外して、ネジを回してケースをばらして、そこからSDカードを抜き取って、それをさらにWindows PCに差しこんで上書き・・・というのはどう考えても面倒くさいです。
できればキーボードでの操作だけで完了させたいのが人情です。

そこでしばらく沈思黙考して、そうだ、新しいカーネルのファイル(bzImage-64)をNASにコピーして、それをlightmpdの「boot」ディレクトリに上書きすればいいんだ、と気づきました。

まずは、「linux-4.4rt3を公開しました」のページからファイルを落としてきて、それを解凍してNASの適当な場所にコピーしておきます。
私の場合はNASの中に「file」と言うフォルダを作っておきました。そこに解凍してできた「bzImage-64」をコピーしてきます。

この状態で「lightmpd」を起動すればNASがマウントされますから、「bzImage-64」を「lightmpd」の側でコピーすることが可能になります。
なお、NASは「ligtmpd」本体の「/var/lightMPD/nas/」にマウントされてます。
私は、音楽フォルダを「music」と言う名前にしていますから、NASにコピーしたカーネルのファイルは「/var/lightMPD/nas/music/file/bzImage-64」に存在します。

これを「/mnt/boot」に上書きをすればいいのですが、その前にSDカードを「mnt」にマウントしておかなければなりません。

# mount /dev/sda1 /mnt/

上書きは

# cp /var/lightMPD/nas/music/file/bzImage-64 /mnt/boot/

上手く上書きされているかどうかは、再起動してから「uname」コマンドで確認します。

# reboot

lightmpd login: root
# uname -r
4.4.0-rt3-lightMPD

こうなってればOKですね。
小さな事かもしれませんが、こういうことんはきちんと対応しておいた方がいいでしょう。

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15 comments

  • k

    体調を崩されて大変でしたね。
    FLACデータの更新をいつも、楽しみにさせていただいています。
    ところで、PCオーディオについてですが、私は、MACBOOK,iTunesからHIFACE EVO+EVO CLOCK経由で、OPTICAL接続でDACへという構成ですが、実際、mpdからの再生は、どの程度の違いがあるのでしょうか?
    mpdでの再生を聴く機会がないので、yungさんの主観的評価で良いですから、ご教示ください。

  • かい

    初めまして
    ネットワークオーディオに興味を持ってから、ここに何度もお世話になったものです。
    kさんへ私の経験と感覚ですが、ネットワークオーディオファンとしてコメントさせて頂きます。

    私の場合ボードpc がraspberry pi2 でi2s接続で聴いてます。

    ボードpc+オーディオos(MPDなど)〉〉〉〉〉市販pcにフルチューン済みオーディオos(Audiophile Linuxなど)〉市販pcにubuntu studio+オーディオチューン〉市販pcに標準os+オーディオチューン

    だと私は感じました。
    ボードpcにオーディオosは別次元だと思います。
    無駄なノイズが乗らない事が、ここまでクリアな音になるとは考えてもいませんでした。

    市販pcでいくらオーディオ向けにカスタムしたとしても、また、良いアンプなどで武装してもボードpc+オーディオosには足元にも及びません。

    kさんも試しにrapberry piと完成品のI2s接続用Dac(完成品)を購入して見てはいかがでしょうか?
    価格的には1万程度ですし、気に入らなかったらオーディオ以外の使い方もできます。

    ※ネットワークオーディオにハマったのが一年ほど前のなことと、EVOを買うに至ってないことなどがありAPU1D4に以降してないませんのでraspberryの評価になります。

  • Titanic

    すみません。初心者です。
    このサイトを知ってボードPCのオーディオに入ったものです。

    ただ、ここのところバージョンアップが複雑になっており、少しついていけなくなっております。

    今回のバージョンアップについても、まずはダウンロードし、解答したbootというファイルをSDカードの
    中のlightMPDフォルダーの中にそっくりコピーしましたが4.0.5のままでupしません。

    次に、ここに記載があるような方法でNASのmusicフォルダー内においてcopyをしようとしても
    cp: can’t create ‘/mnt/boot/’: Is a directory
    の表示が出て上手くいきません。

    どこが誤っているのかご指摘いただければ本当に助かります。

    加えて、実は1.01へのバージョンアップもインストール方法が変わったため現在0.8のままです。

    このあたりが悪いのかとも思うのですが、デジファイさんのところでイメージファイル(apuboot256m)
    と配布パッケージのダウンロード(boot,lightMPDのファイルの取り込み)はしたのですが、
    これらをどちらから、どのようにSDカードにインストールするかが良く分かりません。取り込んだファイル以外にも
    2G,4Gバイトのイメージもあるようでどのように使っていくのか(不要なのか)が良く分かりません。

    低レベルな質問とは分かっているのですが、何度かやってみても上手く動かせません。
    皆様のアドバイスをいただければ幸いです。

    • 当たっているかどうかは分かりませんが、

      次に、ここに記載があるような方法でNASのmusicフォルダー内においてcopyをしようとしても
      cp: can’t create ‘/mnt/boot/’: Is a directory
      の表示が出て上手くいきません。

      雰囲気としてはSDカードがマウントされていないような気がします。
      それから、「NASのmusicフォルダー内においてcopy」するのではなくて、「NASのmusicフォルダー内においたbzImage-64」を「/mnt/boot/」内に上書きコピーをするのですが、そのあたりの方向性は間違っていないでしょうか。

      なお、私が上記のやり方で紹介したのはケースからSDカードを抜き出すのが面倒だという理由でのやり方です。
      lightmpdの大きなメリットは、そういうlinux的なノウハウが無くても、基本的に使い慣れたWindowsPCの中で作業が完結するところにあります。

      普通にやるならば、SDカードを取り出してWindoesPCに差し込み、そしてその「boot」フォルダに「bzImage-64」もしくは「bzImage 」を上書きすれば何の問題もなくヴァージョンアップするはずです。

  • Titanic

    yung 様

    Titanicです。お返事いただきありがとうございます。

    今日は朝からケースをばらして、SDカードを何度も抜き差しして先ほどなんとかバージョンアップに成功しました。

    どういった具合かは分かりませんが、PCやHDDの調子がおかしくなっていたのが分からず、大分とてこずってしまいました。つけっぱなしにしているのが悪かったのかもしれません。

    しかし、バージョンアップは動かなくならないかといつもこわごわです。現在、最近バッファローやIOデータから
    発売されたネットワーク用のNASに興味はあるのですが、容量と価格の面と、何よりも上手くlightmpdにマウント
    できるのかの面でいまひとつ踏み出せないでおります。もう少しLinuxを勉強しないとダメですね。

    ありがとうございました。

    • 最近バッファローやIOデータから発売されたネットワーク用のNASに興味はあるのですが、容量と価格の面と、何よりも上手くlightmpdにマウントできるのかの面でいまひとつ踏み出せないでおります。

      基本的にマウントできないと言うことはあり得ないとは思うのですが、機種によってはNASの側で設定がややこしいものもあるようですね。ただし、それ以上に価格や容量、とりわけ容量の面で不満がありますね。

      ちなみに、LINNのデモはいつもごく普通のNASを使っています。メーカーの人に聞いてみたところ、音の良さがNASに由来するものではないことを分かってもらうためだそうです。言葉をかえれば、ごく普通のNASでも適切な設定を行えば問題はないと言うことをLINNが保障してくれていると言うことですし、私自身もその様に考えています。

      個人的には、NASを選ぶときの最大のポイントは「壊れにくい」事です。
      一度壊れるという経験をしてからは、その大切さは身に浸みて感じています。

  • Titanc

    To Yung 様

    Titanicです。LINNのお話ありがとうございます。大変参考になります。

    私もNASやHDDには何度も痛い目をしており、現在はTereStationを2台使用し、1台メインで
    2台目はレプリケーションとして夫々RAIDを組んで使用しています。

    一度メイン内部のHDDが壊れたのですがRAIDのおかげで問題なく復旧できました。レプリケーションは
    保険です。RAIDの音の違いは分からないため、安定性を優先させました。

    オーディオ用NASはオーディオ製品としては良いのでしょうが、NASとしてみると、コントロールソフト
    やサーバーソフトなども含めて不安が残りますね。容量や故障時のことを考えると、データ本体は
    どこか別のサーバーに保存しておき、その日その時に聞きたいデータだけを転送して聞くスタイルかとも
    考えるのですが、転送時間もかかりますし、レンダラーのコントロールソフトの使い勝手も悪くなるので
    ネットワークオーディオの利便性が失われる気がしております。

    もう少し考えて見ます。ありがとうございました。

  • yungさん、ご無沙汰いたしております。

    体調を崩されていた由、季節の変わり目でもありますしご自愛ください。

    確かにPC上である程度良い音で音楽を聴くことはもはや普通のことで実験的な要素もすくなくなりましたね。ラズパイのようにな土俵にこそ実験と遊びが残っているのかもしれません。オーディオをメインに考える人はネットワークオーディオ機器を指向して行くのもまた当然の成り行きだと思います。

    それ故に、PCで世にあるそこそこのオーディオ機器とタメを張ろうとすればそれなりに頑張らなければらないと思っています。当方相変わらずのmpdユーザーですが、PCで「最高」のデジタルトランスポートを目指してハードウエア周りの見なおしや電源系ノイズ対策を行いました。最上流となるNASやHUB、ケーブル類も同様に対策いたしました。まだまだやるべきことはあったんだと実感しております。

    ソフトウエア周りではHYSOLIDの登場が新しく、JPLAYも2台のPCで究極を目指す、BugHeadも改善を続けているなど動きは止まっていないと思いますが、それに呼応すべく土台となるPC自体やネットワークにも自分なりの手を入れることによってさらにオーディオ的なブラッシュアップも出来ると思います。

    高価なNASについてはやはりやるべきことをやってある、という意味で音への影響もかなり大きいということも実感いたしました。(高すぎるのですぐには買えませんが、、、)ただ、NASにプレーヤ機能が搭載されるという構成上のメリットも大きく、この方向も拡大していくかもしれませんね。

    いずれにせよ、当方はまだまだPCで実験とチャレンジを続けようと思います。このオーディオ実験室を是非そのような場として引き続きご提供いただければ大変幸甚です。

  • Jiro

    yungさん,しばらくHPが更新されていなかったので心配しておりましたが,安心いたしました。

    SDカードにシステムをインストールする件ですが,私はlightmpdをmicroSDにインストールして,超小型のUSBアダプタで外部USBコネクタに挿してBOOTしています。
    確かapuの内部SDスロットはUSB接続だったと思いますし,lightmpdは立ち上がれば,起動ドライブはアンマウントするので,何からBOOTしても音質には関係ないはずです。
    USBメモリでも同じく使えるはずですが,どうしても起動しないメモリがありました。相性があるのかもしれません。

  • Fuji

    Fujiと申します。

    何かわたしが言い出しっぺになってしまった様ですが、お騒がせして大変失礼致しました。
    やはりyungさんの動向と言うのは私を含めて多くの方々が注目しておられますし、yungさんが何か一言いえばこれだけ多くの方が投稿される訳ですから、それだけ影響力も大きいと思っています。これからもお元気でご活躍されることを祈っております。

  • hotjoe

    失礼します。久しぶりにコメントさせていただきます。
    私もUSBメモリーを利用していますが、USBメモリーをapuに直接挿さずに、20cm程度の中継ケーブルを介するようにしています。
    こうすることで、apu本体に全く触れずにUSBメモリーの抜き挿しが可能です。
    異なる設定のUSBメモリーを複数用意しておけば、多分最速で設定の変更ができると思います。
    ただし、中継ケーブルが音質に悪影響を与える可能性は否定できません。私の耳では違いが分からないので良しとしていますが。

  • いろいろコメントを頂きありがとうございます。
    確かにUSBメモリから起動させれば、後から抜いてしまうことは可能ですね。「Tiny Core」で試してみたことがあるのですが、確かに音質面でのメリットは感じられました。
    おそらく、USBメモリ(それはSDカーでもも同じかと思われます)が「刺さっている」と言うだけでなにがしかのリソースを消費しますし、なにがしかの割り込みも発生するからだろう・・・等と勝手に想像しています。

    このあたり暇なときにlightmpdでも試してみたいと思います。

    それから、ゴンザエモンさんが指摘されているように、NASまわりに関してはまだまだやれることが有り祖運気は確かにします。もちろん、その「やれること」というのは、馬鹿高いオーディオ用NASを導入するというような話ではなくて、容量的にも堅牢性においてもすぐれている一般のNASに対策をしていくという話です。

    ただし、「HYSOLID」に関してはハイレゾに興味がないし、「JPLAY」はオーディオ的には何とも不細工な感じが否めないし・・・で今ひとつ食指が動きません。まあ、私の偏見かもしれませんが・・・(^^;;

  • k

    かいさんありがとうございました。
    ラズパイについて、色々と、ネットで調べてみましたが、私の能力の限界か、いまひとつ、はっきりしません。
    現在、HDDにiTunesのデータを保存して、Macbook経由でHIFACE EVOへ接続して、DACへというシステムのMacbookの代わりになる部分をラズパイで、できないかと、思っているのですが、Volumio云々や、実際の操作など、どうも、私の手にあまるようです。
    時代に置いていかれる高齢者の気持ちが、わかったような気がしました。

  • きゅう

    kさん

    ご質問の件ですが、単純にMacBookをRaspPiに置換は基本的に可能とは思います。
    ただし、RaspPiはストレージ(HDD)を持たないので、音楽データは外付けのストレージに保存する事になります。
    RaspPiにVolumioやArchphileを書き込んだSDを挿して、音楽データを入れたUSB接続のHDDを繋いで、HifaceなどのUSB-DDコンバータを繋げれば、再生出来ます。
    VolumioやArchphileも、NASでなくUSB接続のHDDなら、設定も面倒でありません。
    これなら、linuxの事をあまりご存知なくても、それ程ハードル高くなく導入可能だと思います。(VolumioもArchphileもHifaceは対応していたと思います)
    ただし、ここで多く語られているのは、音楽データをネットワーク接続のストレージ(NAS)に置いて、音楽再生ソフトに、できる限り単純にして、音楽再生に特化したLightMPDという物を使う方法です。
    私も以前はMacMiniを音楽再生専用にして、Firewireで繋いだHDDに音楽データを置いて、DDコンバータに出力しておりましたが、当時はRaspPiではありませんでしたが、linuxとNASを導入してみたらあまりにも違うので、そのままlinuxに移行しております。
    ご参考になれば。

    • k

      きゅうさん、ご丁寧に、ありがとうございます。
      RaspPi,Volumioでやってみようと思います。私のiTunesのデータは外付けHDDに入っているので、できそうな気がしてきました。
      掲示板をお貸しいただいた、Yungさん、また、ここへ書き込むのには、低レベルすぎる私に、御教示頂いた、かいさん、きゅうさんに深謝いたします。

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