ファンレスPCが届きました

PCはハード構成が単純な方が音がいい・・・これが本当かどうかを確かめるためにこんなPCを注文していました。

【Genius GS-L11の特徴】

Genius GS-L11は、AtomN270を搭載した完全ファンレスPCです。CPU、チップセットの発熱をシャーシで放熱する構造になっております。2.5インチHDD/SSDを1台搭載する事が可能です。
ケースの高さは、わずか32.4mmとなっております。

■AtomN270 + Intel 945GSE Chipset搭載 低消費電力のエコPC
■CPU、チップセットを直にケースに銅柱で接触して放熱ファンレス仕様を実現
■SSD起動(標準仕様)で完全ゼロスピンドル仕様

こんな感じのPCです。


フロント部 USBポート x2、Audio/Mic、COMポート x2


リア部 ACインレット、VGA、DVI、USB x3、LAN、スピーカー、電源スイッチ

いろいろ探しましたが、市販されているPCとしてはこれよりもシンプルな構成のものは見つけられなかったので、「エイヤッ!!」という感じで発注してしてしまいました。
予定では13日には発送と言うことだったのですが、12日発送で翌日の13日木曜日に届きました。

あらかじめ起動用の「USBメモリ」を作成しておいたので、これを差し込んで電源を入れると何の問題もなく「Voyage MPD」が起動して音楽が再生できました。音質に関しては後日詳しく報告しますが、かなりいい雰囲気で、Linuxのシステムで唯一不満を感じていた響きの薄さみたいな点が完全に払拭されているような気がします。
そして、今日はHDの方にもLiveCDからインストールして音出しをしてみました。
USBメモリから起動させると「モタモタ感」があったのですが、HDからの起動だとそれはありません。
ただ音質的にはほとんど差がないように思えます。

動き出して間がありませんから最終的な判断を下すのは早すぎますが、5万足らずのPCでこの音が出るのならば何も無理して高価な静音PCはいらないような気がします。
問題は「ファンレス」なので、発熱がどの程度に抑えられるかです。そして、その発熱の程度によっては、音楽を聴いているうちにシステムが不安定になることが懸念されます。この2~3日使ってみた感じでは、天板が少し暖かくなる程度です。

そんなわけで、いくつかの懸念材料は残りますが、「5万円のPC+1万5千円前後のDDコンバータ(オンキヨーのND-S1)+12万円程度のDAC(ベンチマークのDAC1)」でこの音が出るならば、もうハイエンドオーディオなんてお呼びじゃないことは確かです。


6 comments for “ファンレスPCが届きました

  1. kenji takaoka
    2011年1月17日 at 10:11 AM

    もはやパソコンではなく、「デジタルオーディオプレイヤー」ですね。
    ところで、Korg「Audiogate」は試しましたか?
    最近、制限付きでフリー公開されたのですが、DSDオーディオの作成、再生ができる優れものです。
    オーディオのアップコンバートの記事が有ったので、それならDSDのアップコンバートの方が確実に音は良いです。

    オーディオ専用PCを作るなら、是非DSD専用機にしたいですね。

  2. kumanomi
    2011年1月21日 at 11:02 AM

    ついに導入しましたか>オーディオ用PC

    自分もオーディオ用PC作りましたが、コンサートホールの観客のせきや椅子のきしむ音など細かい音が聞こえるようになって感激しました。

    ますますPCオーディオが楽しみですね

  3. yo
    2011年1月21日 at 9:45 PM

    ユングさん、こんにちは。情報ありがとうございます。
     
    「Linuxのシステムで唯一不満を感じていた響きの薄さみたいな点が完全に払拭されている」というセリフに背中を押されて、僕もオーダーしちゃいました。パソコン部屋の音がいまいちなノートブックの交換用です(8年位前の機種で、そろそろ壊れそうなので)。
    ファンレスの件ですが、ショップに並んでいる他のファンレスPCと比較すると一番丈夫そうですね。僕の友人はあのお店で一番高いファンレスPC(30万円位するやつ)を4年位前に購入し、まだ使っています。
    というわけで、どいうい音が聴けるか楽しみにしています。
     
    Voyage MPD の USBライブディスクの作り方、解説よろしくです。

  4. ユング君
    2011年1月22日 at 9:20 AM

    >「Linuxのシステムで唯一不満を感じていた響きの薄さみたいな点が完全に払拭されている」というセリフに背中を押されて、僕もオーダーしちゃいました。

    やっちゃいましたか(^^;
    でも、この一週間ほど聞き込んでみて、ハード構成のシンプルさがもたらす「福音」は十分に確認することができました。おそらく、この音を一度聞いてしまえばもう元に戻す気は起こらないはずです。

    kumanomiさん:wrote
    >自分もオーディオ用PC作りましたが、コンサートホールの観客のせきや椅子のきしむ音など細かい音が聞こえるようになって感激しました。

    全くその通りなのですが、その中でも今までどうしても不満だった響きの薄さや、どこかにかすかに残る金属的な固さやきつさが払拭されたことが嬉しいですね。それはもうアナログディスクに匹敵するといってもいいレベルだとと思います。
    正直言って、この数年間PCオーディオに取り組んできて少しずつ「音のレベル」を上げてきたつもりなのですが、今回のはまさに「ホップ・ステップ・ジャンプ」のまさに「ジャンプ」にあたる部分だったなと思っています。
    それほどまでに、ハード構成をシンプルにしたPCに「Voyage MPD」を組み込んだときの音は出色です。
    個人的にはこれでもう十分かな・・・などと思ってしまうほどです。

    ただし、
    >今日はHDの方にもLiveCDからインストールして音出しをしてみました。・・・ただ音質的にはほとんど差がないように思えます。
    と書いたのは訂正します。
    これはもう、HDにきちんとインストールした方がはっきりと音はいいです。

    さて、このシンプル構成のPCへの「Voyage MPD」のインストールですが、USB接続のCDドライブがあれば「LiveCD」を使って普通にインストールできます。
    問題は外付けのCDドライブがないときですね。

    私は実際にやっていないので確証はできないのですが、以下のページなどを参考にして起動用のUSBメモリを作成できるのではないかと思います。

    USBメモリにVineLinuxインストールイメージを作ろう!
    http://mkserver.dip.jp/vinelinux/perform/makeusbmemory/makeusbmemory.html

    「DD for Windows」というソフトを使ってISOイメージを書き込めばいいようです。

  5. 2011年1月25日 at 8:05 PM

    ユング様
    いい買い物ですね、、何だかバッテリ駆動にして見たくなります。
    電源に拘るとなおよい結果が期待できそうです。

    起動USBメモリーへのvoyage MPDインストール方法は私のブログにてまとめました。暇がありましたら寄って見てください。
    では、、

  6. ユング君
    2011年1月26日 at 9:33 PM

    >いい買い物ですね、、何だかバッテリ駆動にして見たくなります。
    電源に拘るとなおよい結果が期待できそうです。

    バッテリ駆動というのは少し躊躇いがあるので、エルサウンドさんと相談して専用の電源を作ってもらおうかなと思案しています。
    やはり、この電源アダプタを見れば何とかしたくなりますよね。

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