VortexBoxを導入したときに多くの人が一番困っているのが、起動するたびにサウンドデバイスの番号が変わってしまうと言う現象です。
この問題についてはコメント欄で多くのやりとりがされて、とりあえずの解決は見ています。しかし、コメント欄だけだとせっかくの情報が埋もれてしまいますので、ここで少しばかりまとめておきたいと思います。
いろいろなやり方があるようなのですが、基本的にはPCに内蔵されているデバイスを無効にするのが一番賢いやり方のようです。
まずは、サウンドデバイスを確認します。
以下の例は、すべて件の(中国製の39900円)PCの場合です。
#cat /proc/asound/modules
0 snd_hda_intel
1 snd_usb_audio
みたいな感じで表示されると思います。
見れば分かるように、
「0 snd_hda_intel」が内蔵のサウンドデバイス、「1 snd_usb_audio」が外付けのUSBデバイスです。
ですから、「0 snd_hda_intel」を無効にします。
編集するのは「/etc/modprobe.d/blacklist.conf」です。
#vi /etc/modprobe.d/blacklist.conf
として(編集するエディタはviである必要はありませんが・・・)編集したいファイルを開きます。
##########################################
# Listing a module here prevents the hotplug scripts from loading it.
# Usually that’d be so that some other driver will bind it instead,
# no matter which driver happens to get probed first. Sometimes user
# mode tools can also control driver binding.
#
# Syntax: see modprobe.conf(5).
#
# watchdog drivers
blacklist i8xx_tco
# framebuffer drivers
blacklist aty128fb
blacklist atyfb
blacklist radeonfb
blacklist i810fb
blacklist cirrusfb
blacklist intelfb
blacklist kyrofb
blacklist i2c-matroxfb
blacklist hgafb
blacklist nvidiafb
blacklist rivafb
blacklist savagefb
blacklist sstfb
blacklist neofb
blacklist tridentfb
blacklist tdfxfb
blacklist virgefb
blacklist vga16fb
blacklist viafb
# ISDN – see bugs 154799, 159068
blacklist hisax
blacklist hisax_fcpcipnp
# sound drivers
blacklist snd-pcsp
blacklist snd_hda_intel
# I/O dynamic configuration support for s390x (bz #563228)
blacklist chsc_sch
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# sound driversの項目に太字で示しているのが追記した「blacklist snd-hda-intel」の部分です。
当然のことですが、「snd-hda-intel」の部分はそれぞれがお使いのPCによって変わりますので、必ず最初に「#cat /proc/asound/modules」で確認します。
これで再起動すれば、内蔵のデバイスは無効化されて、外付けのUSBデバイスに常に「0」が割り当てられます。
あと、
#alsamixer
を実行して、
F6: Select sound card
でデフォルトのデバイスを指定するという方法もあるようです。
ただし、このまま「Escキー」を押しても設定は保存されないので、「Escキー」を押した後に
#alsactl store
を実行する必要があります。
何とも面倒な話ですが、おそらくは「VoretxBox」の作者は、これに外付けのUSB-DACを接続するというような高級な使い方は想定していないようです。
基本は、パソコン使って気楽に音楽を聴ければいいというスタンスなので、PC内蔵のサウンドデバイスを使うことを前提にしているのでしょう。ただし、思いのほか音が良いので、みんなが外付けのUSB-DACを奢るので、こんな「困った(?)」事が起こってしまっているようです。
近いうちに、プラウザの設定画面からこのあたりの編集ができるように希望したいですね。
はじめまして、Summyと申します。
昨年からVortexBoxを少しずつ触っていますが、当方ではUSB-DACを普通に認識しています。
こんな感じです。
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ALSA device list
0 [default ]: USB-Audio – USB Audio DAC
Burr-Brown from TI USB Audio DAC at usb-0000:00:10.0-1, full s
1 [V8235 ]: VIA8233 – VIA 8235
VIA 8235 with ALC655 at 0xe000, irq 22
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VortexBoxのバージョンは1.9、DACはTopping D2です。
おかげさまでこの記事を読んでUSB-DACのみを認識させることができました
お礼申しあげます
もう一つお願いがあるのですが VortexboxにNASを繋げる方法もご教授願えればと存じます
http://www.yung.jp/bony/?p=2153 の
>SSH接続して、コマンドを使えば簡単に設定できてしまうのですが、・・・
>mkdir /music
>vi /etc/fsta
>として、NASを「/music」にマウントし、
>先ほどの設定画面で左下の「セッティング」をクリックし・・・・
ここを整理した形で教えて頂ければと。。。。
NASの導入を考えているのですが二の足を踏んでいる状況です
ずうずうしいお願いですがよろしくお願いします
Voyage MPDにしろ、Vortexboxにしろ、結局最後の難関はNASの認識のようですね。
Linuxのコマンド操作に慣れた人なら1分もかからない簡単な操作なのですが、そうでない人にとってはとても壁が高いようです。
取りあえず勘所は以下のページにまとめたつもりです。かなりかみ砕いて説明したつもりですの、じっくりと読んでからチャレンジしてください。
誰でもできるNASの導入
http://www.yung.jp/bony/?p=1869
この手順は、Voyage MPDでも、Vortexboxでも、CuBoxでも、全部同じ操作です。
ありがとうございます
このご紹介いただいた記事を参考にチャレンジしてみます
私も古いPCにVortexBoxをインストールして楽しんでいますが、NASの認識はまだです。
CDをリッピングした内蔵HDDに、LPからのWAVファイル(24*96K)をコピーしたり、ダウンロードしたyungさんのFLACデータベースをコピーする(NASから)のに忙しく、またこのPCを山荘に持って行けばそのまま使えるのが気に入っています。
それにしてもyungさんのflacデータをコピーすれば、iPadのMpodのAlbumsにそのまま曲名が反映されるのが嬉しいです。
高音質で、自由度の高いネットワークプレーヤーを無料で構築できました(予備機と2台)。
なお、PCはファン(CPU、電源用も)、内蔵CD(リッピング時には外付けを利用)など不要なモノは全て撤去して、静音化しています。
まったくup to dateではないですが、オンボードのAC(オーディオ・チップセット)をBIOS上から、「無効」disable にしてしまえば、一番楽なのではないでしょうか?
gbtのLANボードを付けたしたとき、一緒にオンボードを無効にすると、「USBDAC]のみが認識されました。
VortexBoxは汎用PCを転用されてる方が多いと思いますので。