「Raspberyy Pi」が到着しました・・・が(┘-└、)・・・。

少しばかり間が開いてしまいました。忙しかったのと、「Voyage MPD」をめぐる話題が一段落した雰囲気なのが原因です。
ネット上を見てみると、今一番のトレンドは「DSDファイル」のネイティブ再生のようです。ただし、これは最終的にDACがネイティブ再生に対応していないと話にならないので、個人的にはしばらく様子見を決め込んでいます。再生ステムに関しては「VortexBox」の方で完全に対応していますので準備は万端です。
ですから、この話題に関しては二つのハードルがクリアされれば取り組んでもいいかなと思います。

  • DSDネイティブ再生に対応したDACが価格的にも機能的にもこなれた状態でリリースされること
  • 聞いてみたいと思えるような音楽がDSDファイルである程度供給される条件が整う

おそらく、困難なのは2番目のハードルだろうと思います。そして、その事はDSDファイルだけでなく、ごく普通のハイレゾ音源に関しても同様です。聞いてみたいと思えるような音楽はほとんど見あたりません。

と言うことで、今回の話題はそう言う「最前線」の話ではなく、以前取り上げた「Raspberyy Pi」の敗戦処理に関わる話題です。

「Raspberyy Pi」が到着

実は、ようやくにして8月の末に「Raspberyy Pi」が手元に届きました。
こんな感じの袋で届いたのですが、梱包は意外としっかりしていました。

袋から取り出した状態です。基盤とケース、それからSDカードが入っています。(一式注文しましたので)

これが「Raspberyy Pi」本体の基盤です。

ケースに入れるとこんな感じです。

「Voyage MPD」のスターターキットと比べてもかなり小さいです。

何故、敗戦処理なのか?

実は、この基盤には期待をしていました。何故ならば、「音楽再生に使用するPCはシンプルであればあるほど音が良い」という法則性があるようだからです。ですから、現時点では、本来ならば産業用の組み込み用途にと使う「ALIX ボード」を使った「Voyage MPD Starter Kit」が音質的には最も有利だろうというのが、この間の取りあえずの到達点だったわけです。
そんな時に、上で見ていただいたように、「ALIX ボード」よりもさらにシンプルな一枚基盤である「Raspberyy Pi」が登場したので、当然のことながら、「これを使えばどんな音がするのだろう?」という興味が頭をもたげるのがPCオーディオマニアの性です。そこで、早速に「ご注文」となったのですが、これが恐ろしいまでの品薄状態で、昨年の暮れに予約を入れておいた物が8月の末になってようやく到着したという次第なのです。

そして、普通なら、現物が手元に届けば、普通は勇み立ってチャレンジを始めるのですが、今回は既にシンさんのサイトで、あまりうまくいかないと言うことが報告されていたので、結局は「うまくいかないことを再確認する」という作業になるので、それを敗戦処理と名づけたわけです。
ただし、「敗戦処理」というのはあまり気乗りのする作業ではないので、実は未だに「放置」したままの状態です。

シンさんからの報告を簡単にまとめると以下の通りです。

  • 「Voyage MPD」をインストールすることは不可能
  • 本家サイトが勧めている「Debian “squeeze”」をカードに書き込んで、そこへMPDをインストールすることは問題なくできる。
  • ところが、USB-DACをラズベリーパイに接続して音楽再生をすると音切れが発生する。
  • 音切れの原因は、USBとLANが同時に働かないというアホウみたいなバグがある・・・よう。

そして、USBとLANが同時に働かないというアホウみたいなバグが「仕様」だと言われれば、これは結局使い物にならないと言うことになるようです。

ただし、このあたり現時点では実際に自分の手で確かめたわけではないので、時間があるときに自分なりに確認をして「敗戦処理」をしなければいけないと思っています。
今回は何の役に立たない情報で、失礼m(_ _)m


17 comments for “「Raspberyy Pi」が到着しました・・・が(┘-└、)・・・。

  1. 2012年9月16日 at 8:02 PM

    私もRaspberryPiを発注しているのですが・・・
    VoyageMDPは動かないのですか?残念ですね~~
    USBとLANが同時に働かないということは、Vortexboxも動かないということですかね~~~
    あまり使い道がないような感じですね。

  2. n'Guin
    2012年9月24日 at 7:30 AM

    ご無沙汰しています。

    私もDSD再生については、自宅に取り入れるまで時間がかかると思っています。

    私も、「聞いてみたいと思えるような音楽がDSDファイルである程度供給される条件が整う」というハードルが高いことに、同意します。

    つい先日まで、SACDも同様でしたが、multi-ch SACD で、聞いてみたいタイトルがかなりでてきたので、最近は、そっちの環境整備に力を入れているところです。

  3. mayayuu
    2012年9月27日 at 7:45 PM

    私も7月末の到着時からRaspbian “wheezy”を書き込んだSDカードにMPDをインストールし音楽再生をしているのですが音とびがひどく常用は無理かと思っていました。
    ところが最新のRaspbian “wheezy”(9/18Ver.)を書き込んだものにMPDをインストールしたもので再生してみるとほとんど音とびが発生しなくなりました。
    以前は数分、ひどいときは数秒に一回は発生していたのですが、今は数時間に数回程度に減りました。
    音も不安定な感じがしていたものがかなり安定した感じがします。
    MPDの設定は最低限しかしていない状態ですので、追い込めば更によくなる気がします。
    敗戦処理とあきらめないで一度試してみてはいかがでしょうか?

  4. 2012年9月27日 at 8:56 PM

    >最新のRaspbian “wheezy”(9/18Ver.)を書き込んだものにMPDをインストールしたもので再生してみるとほとんど音とびが発生しなくなりました。

    おお、これは素晴らしい情報をありがとうございます。
    これは是非とも試してみないと駄目ですね。ただし、最近の仕事の忙しさから考えると・・・その時間が取れるかどうか(^^;
    でも、これはやるしかないですね(^^v

  5. tx2
    2012年9月29日 at 3:58 AM

    ウチにはまだこないorz… >Raspberyy Pi

    「SqueezePlug on Raspberry Pi」でお手軽LMSサーバーにする予定。
    http://www.squeezeplug.eu/?p=223

  6. kk
    2012年11月19日 at 12:00 PM

    はじめまして、貴重な情報をいつも拝見しております。
    勝手ながら、情報交換をと思い書き込みさせていただきます。

    変な書き込みをすると、デジタルなのに理論的な裏づけがない...はオカルト...
    的な方が沸いてくると思いますので、静かなページに書き込みます。

    まず、旧式PCと今時のPCでの違いについて

    私はStarter Kitを購入していないので、シンさんバージョンの...に
    ついていけないのが歯がゆいのですが、「Voyage MPD Starter Kit」以外での
    voyageについては下記のとおり

    1.voyageをトランスポートとして使用するのに、「私の家のオーディオシステム」では
      PCのスペック違いによる有意な差はわかりません。
    2.メインのvoyageは、viaのeden(E533)なのですが、今時PCでのvoyageと比較して
      逆説的に、HPET等の今時の制御がなくとも、ジッターだのなんだのによる差が、
      「SPから出てきた音」としては聴きわけできない。
      という結果になっています。
    3.MPD自体の優位性
      2.のように感じながら、シンプルな構成のPCでvoyageを使ったほうが良いように
      思うので、シンプルな構成のPCのMPDでの比較検討を行っています。
      A. EDEN-E533 + voyage
      B. POGPPLUG + ARCHLINUX+MPD
      今のところ、A.B.の差は特に聴き分けられないです。
      Win系のwinamp・foobar・CPLAY・Wave File Player・Samplitude等ソフトの違いによる
      音質差に比較すると、「差がない」と断言できるように思います。

      まあ、DACやアンプ、SPの違いと比較すると、元から差がない世界だと思うので
      当然の結果のようにも思っています。
    4.結果
      とりあえずの結論として、「MPD」をトランスポートに使用していれば、たぶん
      「正確な情報をDACに送り込んでいるので間違いない」としています。

    次にデータ形式(WAVEとFLAC)による音質差について

    1.再生環境によって、大きく差がある場合と、きわめて小さな差でしかない場合がある。
      当たり前のことを書いているのですが、私の比較検討で体験できていること。

    2.「MPD」で比較した場合には、差は極めて少ない。
      voyageと他のディストリ上のMPDで比較してみたところ、WIN環境に比べると
      非常に小さな差しか聴き取れないですね。
      特に、3.のA.B.では差がない場合が大半です。
      ところが、「圧縮アルゴリズム」と元wave波形の影響だと思いますが、最大に圧縮すると
      FLACでは必ずクリップ音・ヒスノイズが発生するものがあります。
      複数の「変換ソフト」でFLAC変換と、念のためWAVE復元後のデータで比較したのですが、
      「再現」するので、間違いないですね。
      これは「MPD」では微小な差ですが、WIN環境では家族(4歳の娘でも)気になる
      ようですので、大きな問題かと...
      ※「オカルト」というような方々には「原理」を説明できないので内緒です。
      ※これは、PCスペック・WINバージョン・再生ソフト・ドライバー(DS・KS・ASIO)等
       の組み合わせによってある程度少なくしたりできるのですが、「MPD」を使用すると
       「元から影響が微小になっている」のでMPDの優位性を実感できます。

    3.結論
      yung様のおっしゃっているとおり、「精神衛生上」waveを使っているにこしたことはない。
      ※FLACも便利なので、今のところ併用しているのは内緒です。

    長文になってしまいましたが、yung様をはじめ皆様の情報のおかげで、「楽しいPC音楽生活」
    を送っている者の書き込みです。

    今後も有意義な情報の発信をお待ちしております。

  7. seiji
    2012年12月3日 at 3:51 PM

    yungさま ご無沙汰しています。
     RaspberryPiを試みています・・・
     MPDは動きます~(CPU負荷max6%~)  
      停止・起動に大きなノイズが「audioJackから、・・・・」とほほ
      (連続再生に使うなら我慢できます。)
      推察:電源関係に課題がありそうです。
         この報告は、WinXpパソコンのUSBから電源を頂いてます。

     みみず工房のyoさまのコメントと同感です。
      情報源:http://elinux.org/Rpi_Hardware#Power_Supply_Problems
      「Polyfuses」3個入っています。
       電源に1個,USB電源に2個
       いずれも、過電流保護(過大電流で抵抗値が上昇する。)が目的です。
      MPD起動時:CPU負荷が上昇、電源電圧が下がります。
      この時の悪さでしょうか?「Polyfuses」バイパスしたい誘惑に駆られます。
     冷静に対処法を考えてみます。
     師走吉日 清治拝

       

    • nino
      2012年12月4日 at 4:31 PM

      なるほど、面白い情報ですね。

      そのページによると、RaspberryPiは今から注文すると、ポリフューズをキャンセルしたものに切り替わっているようですが、待ち切れないのでダメ元で手元にあるものを弄りたいですね。もっとも、バスパワーでもないUSB接続で140 mA以上も流れるものなのか、ちょっと疑問ですが。

      ちなみに今はAlixからCuboxに乗り換えていますが、すでに言われているとおりAlixよりもいいと思います。

      同じ5V電源なので、CuboxとRaspberryとどちらがいいか試してみたいですね。

  8. 2012年12月4日 at 8:55 PM

    >ちなみに今はAlixからCuboxに乗り換えていますが、すでに言われているとおりAlixよりもいいと思います。

    確かに、私もこれが今とても気になっています。
    これのビルドアップの仕方は「みみず工房」さんで詳しく解説されていますので、まあ、躓くことなく何とかなるだろうとは思っています。
    そこへ、シンさんの方からも「Alixよりもも素性が良さそうだ」という報告も入ってくると、これは年末年始の休暇はこれにあてないといけないなと思いつつあります。

    まさにPCオーディオの世界はドッグイヤーです!!
    楽しいですね(^^v

    • nino
      2012年12月5日 at 5:36 PM

      >まあ、躓くことなく何とかなるだろうとは思っています。

      Cubox は本体底面に MAC アドレスが記載されているので、ルーターのDHCP固定割当設定を使用して、MACアドレスに任意のIPアドレスを割り当ててやれば、ssh で即アクセスできます。みみず工房さんがイメージファイルを公開されたので、Alixでシンさんバージョンをすでに使っている人であれば、簡単に導入できるはずです。

      シンさんも独自のやり方でチューニングを始めるようですね。他力本願ですが楽しみです。

  9. seiji
    2012年12月5日 at 8:27 PM

    yungさま ninoさま こんばんは
     RaspberryPiの情報ありがとうございます。
     欧州のRaspberryPi情報、ググっていたら、・・・
      RaspberryPiMPDを動かしている
       http://www.swoff.com/?p=5432#comment-9380
      さまのページにたどり着きました。
      USB-DACでは、「停止・起動に大きなノイズが、・・・・」
          出ないということをお教えいただきました。
      また本年12月には、・・・
       MPDサーバーとして、問題無く稼働中です。
      との書き込みもされています。
      私の望む「音楽鑑賞レベル」に達しているように感じました。
      しこしこと、年末年始の工作が楽しみです。 

  10. 2012年12月5日 at 9:41 PM

    年末なんてすぐにやってきますから、早速に私もCuboxを発注しました。
    郵送料込みで160ドルほどですね。日本円だと14000円を切りますから、Starter Kitと似たような価格になりますねです。
    でも、これが国内で買うとなるとどうして22000円~23000円程度になるのでしょうか?
    謎です。(^^;

  11. たくぼん
    2012年12月21日 at 7:06 AM

    はじめまして

    拙宅にもようやく512Mbyte版が到着しました。PCで音楽さんのサイトを参考にMPDをインストールしましたところ、現状で問題(音の途切れやプチプチノイズ)運用できています。
    UDA基板ではノイズがひどく、UD100という小型のUSB-DACをつかっています。
    http://tackbon.ldblog.jp/archives/52295352.html

  12. 2012年12月24日 at 9:09 PM

    yungさま みなさま こんばんは

     決断「Polyfuses 3個」バイパスしました。
        信頼度は落ちますが、・・・・H/Wを付けるわけではないから。
        (参考:Alix:メタルFuse)

     RaspberryPi & USB-DAC (SE-U33GXV) で音出ししました。

     結果:「私の望む音楽鑑賞レベル(CD音源程度)」に達していました。
     
     謝辞:欧米亜・日本のRPiユーザーのご尽力に感謝します。
        Alix:独国,RPi:英国の方々に大変お世話になってます。

     課題:①スイッチング電源で音だし。 低ノイズ電源では?
        ②チューニングはどうするか? オーバークロックもあるようだし!
         諸先輩の叡智に頼ろうかと、・・・・。
        ③メモリー管理(Video16M)?
     でも年末はこれで十分です!
     皆さま、良い年をお迎えください。
     師走吉日 清治拝
         

    • 2013年1月9日 at 12:24 PM

      yungさま みなさま あけましておめでとうございます。
       年末、RaspberryPi & USB-DAC (SE-U33GXV)で音出し、
          「私の望む音楽鑑賞レベル(CD音源程度)」に達していました。
       このように、ご報告しました。
       
       一方で、Pulseaudio経由のアナログ出力も試していました。
       理由:捨てがたい再生能力です。
          緻密な表現力はないが、バランス感が抜群!
       
       探求:何故そのように感じるかと振り返ったら、・・・・
        テープレコーダー研究会のTRK339(2Tr38cm、真空管式)にたどり着きました。
        1950年代のAMPEX350のコピー?。 極めて優れていた印象です。
         狭帯域(50~15,000Hz)、狭いダイナミックレンジ。
         18,19か忘れましたが、不満がなかったから不思議です。

       WEB上に、・・・
        PWM is limited to 100MHz @ 1bit. So at 48kHz you get ~11 bits.
       ある昨年9月頃の記述とよく似ています。

       DSD~11bit?相当なら、頷ける、・・・一人腑に落ちてます。

       ではごきげんよう 清治拝

       
       
        
        

  13. 2013年1月31日 at 7:49 PM

    yungさま こんばんは 貴重なリポートを愉しんでおります。

     さて、・・・
      ①5V電源「基板側」電解コンデンサー:6,800μFを付けました。
         スイッチング電源2Aですが、・・・ノイズ感が払拭されました。
            (こんな少容量でノイズが処理できて、嬉しいです。)

      ②ミミズ工房さまのご紹介された
        「RaspyFi new release is out!、・・・・」試しました。
       たいへん満足です。

        感動:世界には「非力なPi」でも使いこなす人がいるのですね!
           素晴らしい時代に生きていることに感謝しています。

    余談:年明け早々、・・・
       主な窓を「内窓ペアガラスを加え<4重ガラス窓>」にしました。
                      主目的は、省エネ(省コスト)ですが。
      あまりに静かなので、・・・
       騒音計で屋外と室内を比較して見ました。

        屋外(4F):57~ピーク76dB超
                          とても音楽鑑賞に堪えません。

        室内:37dB一定 きわめて静かです。(上階・下階の物音が深夜は聞こえます。)

       無響室:30dB!?と聞いたことがありますので、・・・
        「以外によい再生環境!」と一人腑に落ちています。

     では、ごきげんよう。 清治拝

  14. applepi
    2013年4月22日 at 2:32 AM

    お写真のRaspberry Piは初期バージョンですね。
    今は基板がrev2でブラッシュアップされてますし
    OS(Rasbian)も新しくなって安定してますよ。
    hiFaceドライバもvoyage同様自分で入れれば動作するようですし。
    ちょっと情報が古かったので、念のためのコメントでした。

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