「前回のバージョンで気になるところがあってちょっと手を入れました。」・・・ということで、マイナーチェンジのようなのですが「シンさんヴァージョンのVoyage MPD」が10月23日付で更新されています。
音質に関しては「それ程、変化はありませんが若干よくなったような気がします。^^;」なのですが、これは更新しない手はありません。早速にダウンロードして試してみました。
確かに雰囲気としては音質面での相違はあまりないように思えます。強いてあげれば、少しばかりおとなしめの方向にふれたようで、よく言えば品がよくなったという感じです。しかし、おそらく今回のマイナーチェンジの目玉は日本語の文字化け対策のようです。
「localesはインストールされております.「dpkg-reconfigure locales」 コマンドで日本語の文字化け対策になるかも知れませんが試したことなどありませんので自信なしです。」と書かれていますが、おそらくは日本人ユーザーからの要望が多かったのだろうと思います。
ただし、私の経験上では以前のヴァージョンでも日本語のファイル名が文字化けすることはありませんでした。当然のことながら、日本語のタグ情報は盛大に文字化けしてしまいますが、これはどうしようもないですね。ここを何とかしようと思えば、自前で一からメイクするしかありませんが、その労力と日本語のタグ情報の必要性を天秤にかければ結論は自ずから明らかです。
なお、「0.8.5バージョンとしての発表はこれが最終版」と言うことなので、シンさんヴァージョンのVoyage MPDをCFカードに書き込んだ後、自前の環境に合わせるために必要な操作を簡単にまとめておきます。
シンさんヴァージョンのVoyage MPDを自前の環境に合わせる方法の簡単な覚え書き
シンさんヴァージョンのイメージファイルをダウンロードし、CFカードに書き込む方法はこちらを参照してください。
自前の環境に合わせるためにはプラウザから可能な部分もありますが、「Poderosa」などで接続して変更する必要な部分もありますので、ここでは「Poderosa」を使ってコマンドを使う方法で統一しておきます。
<書き込み可に設定>
# remountrw
これをしておかないと何も始められません。
<ネットワーク設定>
# vi /etc/network/interfaces
auto eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.0.xx
netmask 255.255.255.0
network 192.168.0.0
broadcast 192.168.0.255
gateway 192.168.0.1
dns-nameservers 192.168.0.1
「voyage.local」でも接続できるが、固定IPをあてておいた方が気分がいい。(^^;
<マウントポイントを作成>
mkdir /music
あくまでも一例です。NASの音楽ファイルをマウントするためのディレクトリをあらかじめ作っておきます。
</etc/fstab の設定変更>
//192.168.0.xx/classic /music cifs username=admin,password=hoge,uid=mpd,file_mode=0644,dir_mode=0755,iocharset=utf8,rsize=130048,wsize=4096 0 0
これも、NASの設定によってアドレスやフォルダ名は変わります。
</etc/fstabの設定変更を反映>
# mount -a
# ls /music
これで、NASのフォルダが表示されればOKです。
<シンボリックファイルの作成>
# cd /var/lib/mpd/music/
# ln -s /music music
<MPDの設定ファイルの変更>
# vi /etc/mpd.conf
取りあえず、以下の2点だけを変更
playlist_directory “/music/playlists”
#
# This setting sets the location of the MPD database. This file is used to
# load the database at server start up and store the database while the
# server is not up. This setting defaults to disabled which will allow
# MPD to accept files over ipc socket (using file:// protocol) or streaming
# files over an accepted protocol.
#
db_file “/music/tag_cache”
<「/etc/mpd.conf」の設定変更を反映>
/etc/init.d/mpd stop
/etc/init.d/mpd start
MPDを再起動します。
<おまじない>
# vi .bashrc
remountrw
一番後ろに追記。
# passwd root
rootのパスワードを変更。
<日本語化>
# dpkg-reconfigure locales
既に設定がすんでいるように思いますね・・・。
最後に蛇足ながら
前回、「残念ながら、今日をもって我が家ヴァージョンの「Voyage MPS」は二軍落ちし、一軍にはシンさんの最新ヴァージョンが腰を据えることになりました。」と書きました。しかしながら、我が家ヴァージョンは中味はともかく、ハード的に「電磁波吸収材」をぐるぐる巻きにしてそれなりのノイズ対策を施してあります。
こんな感じです。(^^;
おかげで、カッターナイフでも使って切れ目を入れない限り二度とケーズが開かない状態になっているので、仕方なく古いヴァージョンのまま使っていました。
しかし、シンさんヴァージョン優位性がここまで明らかになると、これはもう、手間はかかってもう一度ケースを開けるしかありません。
そこで、随分と手間はかかりましたが、慎重にカッターナイフで切れ目を入れて、ほぼ一年ぶりくらいに中のCFカードを取り出すことに成功しました。そして、すぐさまシンさんヴァージョンのイメージファイルを書き込んでシステムにつないでみました。
結果はやはり上々です。
何も対策をしていないケースよりも明らかに低域の沈み込み具合というか締まり具合が向上します。やはり、どんな形であれノイズ対策をすることは決してマイナスにはならないようです。
yung 様 皆様
相談です。
シンさんの新しいバージョンをインストールしてみました
(121022-V085-xfs-3232rt48-mpd_yan-clkup-alsa1025-pwr_btn-dsd-2share)。やはりいい音です。
ただ、44.1~192は再生できたのですが、DSDファイルが再生できません。GMPCでファイルの読み込みまで出来るのですが、曲名をクリックするとスライダー(?)がわずかに動いたあと止まってしまいます。
1回前のバージョン(120907-V085-xfs-3228rt42-mpd_yan-clkup-alsa1025-pwr_btn-dsd-2share.rar)ではDSDも問題なく再生できました。
なお、機器の構成は、Starter kitーRUDD24ーChord Quteです。
同じ様な現象が生じている方、あるいは解決策をご存知のかた、いらっしゃらないでしょうか。
>44.1~192は再生できたのですが、DSDファイルが再生できません。
今回のヴァージョンの「mpd.conf」の「audio_output」を確認しますと、
audio_output {
type “alsa”
name “xmos”
device “hw:0,0” # optional
priority “FIFO:48” # optional
use_mmap “yes”
# mixer_type “hardware”
# mixer_device “hw:0”
# mixer_control “SOtM Clock Selector”
}
となっています。
何故か「dsd_usb “yes”」という記述が抜けています。
当然のことながら、この記述がなければDSD再生はできません。
私はDSDのネイティブ再生の環境がないので確認できませんが、これを追記してみても再生できないでしょうか?
audio_output {
type “alsa”
name “xmos”
device “hw:0,0” # optional
priority “FIFO:48” # optional
use_mmap “yes”
dsd_usb “yes”
# mixer_type “hardware”
# mixer_device “hw:0”
# mixer_control “SOtM Clock Selector”
}
もし再生できないようならば、「前回のバージョンで気になるところがあってちょっと手を入れました。」という事の一つがこれかもしれません。つまりは、あえてDSD再生は見送ったと言うことです。
いささか思い当たるところがあります。
yung 様
ありがとうございます。さっそくやってみます。
ところで、「いささか思い当たるところ」とはなんですか?
差し支えなかったら、お教えください。
>ところで、「いささか思い当たるところ」とはなんですか?
差し支えなかったら、お教えください。
なんだか思わせぶりなことを書いてしまいましたが、そんなに大層なことではありません。
(1)未だに未成熟な部分が存在する。
多くのD/Aコンバーターで操作時(再生の停止・設定変更など)に大きなノイズが発生するらしい。よって、そのような操作をするときには事前にボリュームを絞れと言う指示があったりするのですが、いくら何でも再生をストップするために事前にボリュームを絞るなどと言うことは有り得ない話です。
ただし、このノイズで機器が破損することもあるとなれば、未だに詰め切れていない部分が多々ある未成熟な技術だと言わざるを得ません。
おそらく、そのような未成熟な部分が残っていることをシンさんが嫌ったのではないかと思われるのですが、あくまでも「憶測」の域を出ません。
(2)「DSD→PCM」変換がうまくいっていなかった
現時点では、DSDネイティブ再生に対応したコンバーターを所持していない人が多数だと思われます。そうなると、一般的には「DSD→PCM」変換して再生するというのが一般的なスタイルになると思われます。
この場合は、
「audio_output」の
「dsd_usb “yes”」→「dsd_usb “no”」
と変更すれば ネイティブ再生から「DSD→PCM」変換になるのですが、これが何故か上手く動作していませんでした。
そして、今回のマイナ-チェンジでも、「dsd_usb “no”」は上手く動作しません。
これも憶測の域を出ませんが、このあたりの不都合を残したままでリリースすることを潔しとされなかったのかもしれません。
どちらにしても、私の憶測をでませんが・・・。
DSD→PCM変換はCPUパワーが足りなくて正常動作しないんではないでしょうか。
この変換再生は当方のAtom機でもかなり過酷な様で安定しません。
>DSD→PCM変換はCPUパワーが足りなくて正常動作しないんではないでしょうか。
なるほどそうか!!
MPDの基本的な仕様や設定は「VortxBox」と相違はないのに、どうしてシンさんヴァージョンではうまくいかないのか実に不思議でした。
「VortexBox」をインストールした静音PCのスペックは
CPU インテルR Dual-Core Atom プロセッサ D2700 (2.13 GHz)
メモリー 標準 4GB DDR3
でした。
なるほど、「DSD→PCM変換」するにはこれくらいのスペックがいると言うことですね。
貴重な情報ありがとうございます。
追加情報です。
「VortxBox」で「DSD→PCM変換」したときの様子をtpoコマンドで確認しました。
CPUへの負荷はコンスタントに10%をこえています。
通常のwaveファイルだと負荷は0.1%~0.2%程度です。
単純計算はできないでしょうけれど、100倍から200倍のパワーが必要と言うことです。
ちなみに、シンさんヴァージョンの場合(ALIX3D2)だとwaveファイルを再生しようとするとCPUへの負荷は2%前後です。そして、ブチブチと音切れが多発する「DSD→PCM変換」では100%に近い数字が表示されています。
間違いなく原因はハード側のパワー不足だったようです。
yung様、皆様
以前Starter kitの設定でご指導いただいたものですが、今回シンさんバージョンをインストールし、yungさんの説明通り設定したのですが、GMPCでNASからの選曲までは出来ますが、再生スタートするとデコードできませんとのエラーメッセージが出ます。DACはLuxman DA100を接続しています。mpd.confの内容をいろいろコメントアウトして試していますが、すべて同じエラーが出ます。DA100の環境ではmpd.conf以外にも設定変更すべきところがあるのでしょうか? ご教授いただければ幸甚です。
>yungさんの説明通り設定したのですが、GMPCでNASからの選曲までは出来ますが、再生スタートするとデコードできませんとのエラーメッセージが出ます。
おそらく、最初は上手く再生できたのに、電源を落として翌日再生しようとするとエラーが出たのではないでしょうか?
実は、私もそのような状況に遭遇していささか焦りました。(^^;
原因は、
# ln -s /music music
で作成したシンボリックリンクが電源ぶちきりだと保存されないことでした。
おそらく、/var/lib/mpd/musicを覗いてみれば、おそらくシンボリックリンクが消えてなくなっていると思います。(私の場合はそうでした。)
ですから、もう一度シンボリックリンクを作成してから
# shutdown -r now
で、一度だけ行儀よく終了すれば、それ以後は電源ぶち切りでも大丈夫かと思います。
ご確認ください。
yung様
早速のアドバイス有難うございます。
シンボリックリンクは次の通り残っている状態で、GPMCで選曲して再生スタートすると、MPD Reported the following error: ‘Failed to decode Music/Beethoven/Beethoven ; 3大ピアノソナタ/01 – Moonlight ; 1. Adagio sostenuto.flac’ とのエラーメッセージがでて再生できません。
root@voyage:~# ls /var/lib/mpd/music
music music0 usbmount
root@voyage:~# ls /var/lib/mpd/music/music
徳永英明 Hayley Westenra Respighi
3 Tenors Heifetz Rolling Stones
ABBA Heinz Holliger Saint Sanes
(以下略)
root@voyage:~#
なおmpd.confのAudio outputの記述は、
audio_output {
type “alsa”
name “xmos”
device “hw:0,0” # optional
priority “FIFO:48” # optional
use_mmap “yes”
# mixer_type “hardware”
# mixer_device “hw:0”
# mixer_control “SOtM Clock Selector”
}
nameを”My ALSA Device”に書き換えたりしても変わりません。
realtime optionの各行をコメントアウトしても同じです。
DACの機種との相性の問題でしょうかね?
yung様
追加情報ですが、playlistsに登録してあるインターネットラジオは再生できます。
>インターネットラジオは再生できます。
ということは、基本的には問題はないということです。
とにかく、エラーの意味は、「tag_cacheに記載されている場所に再生すべきファイルはないよ!」という意味です。というか、そう言う場合にこのエラーメッセージが出ることが多いようです。
シンボリック・リンクが問題がないとすれば、あとはNASが上手くマウントされていないと言うことでしょうね。
>DACの機種との相性の問題でしょうかね?
一度は再生できているんであれば考えられませんね。
相性が悪くて認識されないのであれば、「まぐれ」で一度くらい再生できる・・・なんてことは有り得ないですか。
yung様
了解です。
もう一度、最初から設定し直してみます。
yung様
お騒がせしましたが、何とか再生できるようになりました。
再度CFカードにイメージファイルから焼き直し、設定を慎重にやり直したところ、音が出るようになりました。どうやら前回は設定後にデータベースファイルを読み込みせずに、ls /musicでNASの全ディレクトリが表示されるのでDBファイルが既に出来ていると思ったのが、間違いの原因と思われます。アドバイス等有難うございました。
はじめまして
シンさんの最新版ですがmpdは 0.16.7で
DSDはサポートされていないようですね。
個人的にはこちらのほうが音がいい感じがしますが。
root@voyage:~# /usr/bin/mpd -V
mpd (MPD: Music Player Daemon) 0.16.7
:
すいません
/usr/local/bin/mpd -V
が正でした。
>シンさんの最新版ですがmpdは 0.16.7でDSDはサポートされていないようですね。
いや、サポートはされているようです。
ただし、私が感じたようにDSD再生は未だに事件レベルの域を出ていないという判断の下で、「audio_outpt」から「dsd_usb “yes”」の記述を意図的に省いたようです。
つまりは、DSD再生される方はあくまでも自己責任でお願いしますという意思表示のようです。
最近シンさんのサイトを確認すると
10/28 補足:
このバージョンを復元したままではDSD再生はできません。
DSD再生をするためには「/etc/mpd.conf」ファイルに次の一行を付け加える必要があります。
独断偏見ですが現時点でのDSD再生は実験的な面が強いと見ております。
audio_output {
type “alsa”
name “xmos”
device “hw:0,0″ # optional
priority “FIFO:48″ # optional
use_mmap “yes”
dsd_usb “yes” ← この一行です。
# mixer_type “hardware”
# mixer_device “hw:0″
# mixer_control “SOtM Clock Selector”
}
となっていました。
やはり、シンさんが少しばかり気になると書いていたことの一つは、このDSD再生に関わる問題だったようです。
こんばんは。
情報ありがとうございます。
たいへん良いグレードアップになりました。 これまでに比べて、品位が一段上がったように思いました。
ところで、電磁波吸収材のことを初めて知りました。 これまで、鉛粒を載せていましたが、試してみたいと思ってます。
Yung 様
以前、VoyageMPDでのエソテリックK-03のDACの認識についてお尋ねした者です。その後、「UDIF7」を間に挟み、記事にあったケースも作成しSynologyのNASも購入して、現在MPDの0.8.0ヴァージョンで楽しんでいますが、この「シンさんヴァージョンのVoyage MPD」が気になっています。
それで、またまたのお尋ねなのですが、このシンさんヴァージョンを使うには、記事にあるように「Voyage MPD Starter Kit」を使っての環境しか駄目なのでしょうか?
例えば、今現在私は、10年ほど前のIBMのノートでVoyage MPDを動かしていますが、これに「CFカード」が読めるカードリーダーを接続して「シンさんヴァージョンのVoyage MPD」を読み込ます、と言うような方法では出来ないのでしょうか?
とんちんかんなお尋ねかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
藤井様
シンさんヴァージョンは、MPDだけ入っているのではなくOSであるLinuxも込のイメージファイルで、これがAlixというハードウェアに特化してチューニングされたものです。
他のハードウェアでは試さない方が良いでしょう。
他のハードウェアで動作するかどうか、何が何でも知りたくて仕方がなければ「万一予期しない結果になっても全て自己責任」という前提でご自分で試すしか無いですね。
シンさんにとっては質問されても困るでしょうし、第3者であるyungさんに質問するのはどうかと思います。
Phoeniciaさんも書かれているように、シンさんヴァージョンのVoyage MPDは特別な環境に特化して徹底的にチューニングしていますから、通常のノートPCに無理をして突っ込んでも動く保障はほとんどないと思います。
また。万が一何とか動作したとしても、音質的には何のメリットもないシステムになることは確実です。
おとなしくStarterKitを使うのが正解だと思います。
YUNG様
ありがとうございました。シンさんヴァージョンがどんなものかよくわかりました。
Phoenicia様のご指摘にありましたが、Yung様にお尋ねすべきことではないことをご質問し、お煩わせしたことをお詫びいたします。
Phoenicia様
ご丁寧な説明をありがとうございました。
また、Yung様にお尋ねすべきことでは無いとのご指摘ありがとうございました。もっとLinuxを勉強した上で記事を読みお尋ねすべきことがどうかが判断できるようにと思っています。
>Yung様にお尋ねすべきことではないことをご質問し、お煩わせしたことをお詫びいたします。
いえいえ、そんなことはないと思います。かつてのLinux関連のコミュニティというのは「分かるやつだけ分かればいい」という雰囲気がにじみ出ていて、結果としてそう言う尊大な態度が自分の首を絞めていたと私は思っています。
PCオーディオはそう言う轍を踏まないように、私としては自分の力の及ぶ範囲であればできる限り応えていこうと思っています。
今回の件ももう少し詳しく説明しておくと以下のような事情になると思われます。
自力でVoyage MPDをインストールされた方ならばお分かりだと思うのですが、インストールの過程でどんなタイプのPCにインストールされるのかが聞かれます。
例えば、かつてはこんな感じでした。(最新版はインストールしていないので分かりませんが・・・)
Please select Voyage profile:
1 – 4501
2 – 4511/4521
3 – 4801
4 – 5501
5 – ALIX
6 – Generic PC
7 – Notebook (pcmcia)
8 – WRAP
(default=6 [Generic PC]):
通常のPCにインストールする場合はデフォルトのまま(Generic PC)でEnterなのですが、Starter kitの場合はALIXの一枚基盤ですから「5」を選んでからEnterです。シンさんヴァージョンも基本は一枚基盤のALIXをそう手していますから「5」を選択しているはずです。
Vyage MPDのコミュニティがここでPCのタイプを指定してからインストールするようにわざわざ設定しているのですから、一般的にはそれを尊重すべきだと思います。
そして、例えば通常のノートPCにVoyage MPDをインストールするときに、わざわざ間違った選択(「5」)をしてインストールする人はいないわけであって、果たしてそう言う選択をしてVoyage MPDが動作するかどうかは試してみた人もいないと思います。
しかしながら、それを意図的に外してインストールすることはユーザーの自由に属する問題です。動くかもしれませんし、動かないかもしれません。もしかしたら、PCそのものを壊してしまうこともないとは言えません。(個々で違う選択をしたからといって壊れるまでには至らないとは思いますが^^;)
ただし、そのような「裏技のトライ」をするときは、その結果はあくまでもユーザーが全面的に責任を負うべき問題だということです。
Phoeniciaさんの論点もそこを言っているのだと思います。
でも、どうしてもやってみるならば、BIOSの設定を変更して、外付けのUSBメモリから起動できるタイプのPCならば試してみることは可能かなと思います。
BIOSの設定画面の起動の仕方や設定画面はそれぞれのPCによって異なりますからこれの説明はパスします。
そして、変更するのはブートする順番を変更するだけです。
通常は「CDドライブ→HDドライブ→外部メモリ」になっていると思います。もしも、外部メモリの選択肢がなければNGです。
この順番を例えば「CDドライブ→外部メモリ→HDドライブ」とでも変更してから、シンさんヴァージョンを書き込んだSDカードを差し込んで起動します。
ただし、それで動くかどうかは神のみぞ知る・・・です。
ただし、あまり難しいことは考えずに、「これってどうなの?」と言うことがあれば気楽に書き込んでください。
それが結果としてPCオーディオの世界をかさ上げすることにつながると思いますので。
ストレート過ぎたかなと少し反省しています。
yungさんの解説を補足すると
Alixはインテル系CPUが使用されています。
同様にインテル系CPUを使ったWin PCなら基本的なCPUアーキテクチャは同一なので動く可能性はあります。
ここからが問題で
シンさんイメージは基板内にあるLSIのレジスタを直接変更するようなチューニングがされていると思います。2世代前の公開イメージはそう解説されていました。
不幸にもWin PCでこの操作により何らかのハードウェア的な不具合が出てしまうと、最悪元に戻らない可能性もあるわけで、この点から、「やめたほうがいいのでは」と思った次第です。
yung様 皆様
はじめまして。
今回の新バージョンをインストールいたしましたが、WPA2接続が出来ずにおります。
以前はスターターガイドの通りでwlan0を認識しましたが「そんなデバイスないよ」とエラーになります。
シンさんのチューニングで、内蔵Mini-PCI ワイヤレス・カードを切っているのでしょうか。
認識しているバージョンのファイルを貼ってもだめでした。
お助けください、宜しくお願いいたします。
とっさん様
シンさんバージョンでは無線LANやMini-PCIは無効になっているので使用できません。シンさんバージョンでは、極力軽量化することで高音質化を目指しているので、音楽再生に必要ないと思われる機能はほとんど無効になっています。
ALIXでの無線LANは、シンさんが以前試して好ましい結果が得られなかったので、無効にしたのだと思います。
nino様、yung様
早々にご返信、ありがとうございます。
やはりそうでしたか・・・・
たしかにMini-PCIでiPhoneからコントロールすると、音が濁るというかイヤな感じがします。
でもルーター排除のメリットも捨てがたいものがあります。
(無線カードを電磁波吸収シートで包んで、NASとはクロスケーブルとアイソレーターで接続してアースを分離、さらに全てをリニア電源)
シンプルにいくには、USBポート接続のリモコンということになるのでしょうか。
>今回の新バージョンをインストールいたしましたが、WPA2接続が出来ずにおります。
無線LANですか・・・(^^;
これは全く未着手な分野なので、個人的には全くお手上げです。
どなたか、無線LANでシンさんヴァージョンのVoyage MPDを使っておられる方はいるでしょうか?
Yung様
Phoenicia様
重ねての詳しいご説明ありがとうございました。
今年の始め頃にこのサイトに行き当たり、何度も記事を読み直しましたが、意外とすんなりとVoyageMPDをインストールでき、出てきた音を聴いた時には驚きました。そうですからシンさんヴァージョンの記事を読んでその音を聴いてみたいと思った次第です。
でもご説明をよむかぎりでは私のようなレベルのものが手を出せるようなことではなさそうですので、ここは素直な手順としてスタターキットを手に入れたいと思います。
自宅のネットの調子が良くなくてお礼が遅くなりました。
これからも、記事と皆様のコメントを楽しみにさせていただきます。
話題は変わりますが、テープでぐるぐる巻の写真を見てふと思ったのですが、このテープは筐体の外側にではなく内側に貼ったほうがより効果が大きいかもしれません。外来ノイズを防ぐというのが意図だと思うのですが、通常の環境では、外から飛び込んで来るノイズよりも、機器内のデバイスが発するノイズのほうがはるかに強力で、それが内部で反射して相互干渉するのがデジタル機器の大きな問題です。したがって、それを軽減してやるほうが効果が高いように思います。
実際に面白い経験をしていまして、電磁波対策でホームセンターで売っている目の粗い布ヤスリ(#40~#80のもの)をALIXの内側底面の筐体に貼りつけたところ、最初は壊れたかと思うくらい音圧が低下したのですが、数十分間そのままにしておくと、しだいに音が蘇り、その音は施工前のよりもはるかに鮮明なもののように聴こえました。これは、昔トライガードを使用したときとまったく同じ現象です。
このやり方は、カーボランダム(炭化ケイ素)を使った電磁波(ストレーキャパシティ)対策で、目新しいものではありませんが、この手の対策は筐体の外側よりも内側で使ってやるのがポイントのように思います。昔使っていたソニーのCDプレヤーも、筐体の内側は全面銅メッキが施されていました。
布ヤスリを使うやり方は百円余りのコストでできるので、気軽に試すことができますが、炭化ケイ素は半導体でもあるので、絶対に基板には触れないようにする必要があります。
nino さん
>目の粗い布ヤスリ(#40~#80のもの)をALIXの内側底面の筐体に貼りつけたところ、最初は壊れたかと思うくらい音圧が低下したのですが、数十分間そのままにしておくと、しだいに音が蘇り、その音は施工前のよりもはるかに鮮明なもののように聴こえました。
やってみました。ただし、#60の紙やすりです。習字用の半紙でくるみ、粉末が出ないようにし、セロテープで止めてみました。やはり、最初の数時間は音が痩せてましたが、鳴らしっぱなしにしたところ、鮮やかかつ透明な音に変わりました。コスト50円以下でこの変化とは、たいへんなコストパフォーマンスです。まあ、この変化が続くのか、あるいはとんでもない副作用が現れるのか、取り敢えずこのままやってみます。
なお、調子に乗って、Macbook proについても、裏蓋内側に同じように紙やすりを貼ってみました。やはり鮮やかな方向への変化です。雑味が減ったように聞こえます。Macbook proと
Audirvanaの組み合わせがALIX,VOYAGE-MPDの組み合わせに比べて今ひとつ負けていたのが、かなり近づいたような気がします。
貴重な情報、ありがとうございました。
yung さま、いつも貴重な情報及び情報交換の場を提供していただき、ありがとうございます。今回も、結構、インパクトの有る情報を入手することができました。今後ともよろしくおねがいします。
takagi