クロックとジッターについて考える(3)

話がクロックのレベルに入ってくると、正直言って「PCオーディオも結構金がかかるなぁ・・・^^;」と思わざるを得ません。さらに、「PCオーディオとしての各機器を導入していったなかでは、もっともコストパフォーマンスは悪いと言わざるを得まい。」などと言う、実際に導入した人の率直な感想を聞かされる、「うーん」と唸ってしまいます。
前にも触れたのですが、これが10K~20K円程度で試せるならばいいのですが、現実問題としては少なくとも100K円程度の投資は必要になります。さらに言えば、性能的にある程度納得のいく「OCXO」を採用している機種を使おうとすれば最安値のTASCAM 「CG-1000」でも150k円と言うことになります。
これだけ投資して「もっともコストパフォーマンスは悪い」となったのではさすがにへこみます。

さらに言えば、「水晶発振器は経年変化する素子であるため、機器の定期的な校正を必要とします。」などと言う記事もあったりします。高い投資をしても「経年変化する素子です」なんて言われると、二の足が三の足くらいになってしまいます。
しかしながら、最近になって、「もっともコストパフォーマンスは悪い」と感じたのは、使い方が悪かったのではないかと思うようになってきました。

コメント欄では高尚な理論戦が続いているようですが(^^;、所詮オーディオは「ええ音が出てなんぼ」の世界です。
私の方は、引き続き泥臭い野戦報告に徹したいと思います。

クロックをどこに繋ぐのか

問題は、クロックをどこに繋ぐのがベストなのか?です。
「Evo Clock」でお茶を濁してきましたから、当然のことながら以下のように接続してきました。

<最初のつなぎ方>
Clock_1-crop

「Evo Clock」は「hiFace Evo」とコンビですから、この両者を接続するのは最も常識的な使い方です。それに、録音スタジオなどではクロックを最上流部に投入することで、それがマスターとなってシステム全体を同期させるのが一般的な使い方らしいです。ですから、あまり大きな疑問も感じずにそのような使い方をしてきました。

ついでながら、電源として導入した「Evo Supply」は2ポート出力なので当初は「hiFace Evo」と「Evo Clock」の両方にあてがっていたのですが、現在は「hiFace Evo」にはFIDELIX製の電源「FL-AC-zn4」をあてがっていますので、システムの構成は以下のようになっています。
<電源部を少し改良した後のつなぎ方>
Clock_2

そして、結論としてはこの状態での音の変化は「微妙!」と言わざるを得ないのです。「Evo Clock」+「Evo Supply」=120K円の投資で「微妙」では、これ以上前に進む気になれないのは当然です。
しかし、ある時、こんなページが目にとまりました。

誤解していませんか!? クロックジッターの「真実」を解説

この中で、「オーディオに重要なのは「どこのクロック」か!?」という項目がありました。
そこでは、以下のような図が掲載されていて「“クロックジッター”と一言で表現してもクロックとジッターには多くの種類があり、「どのクロック」の「どのようなジッター」が重要であるかの解説がなされていないケースも多く見られる。」と指摘されていました。

<デジタルオーディオ機器のクロック>
Clock_System

そして、結論として「オーディオ特性に直接影響を与えるのは、オーディオマスタークロックである。」「(上の)図におけるSPDIFクロックや動作基準クロックなどのオーディオマスタークロック以外のクロックソースは、D-Aコンバータの変換精度に直接関係しない。」と述べているのです。

正直言って、「エー!!」という感じです。
この言葉を信じるならば、大切なのは「hiFace Evo」にクロックを注入することではなく、DACの「D-07X」にこそ注入すべきと言うことになります。「ほんかいな?」という気分なのですが、幸いなことにこの実験には追加投資は一切必要ありません。つなぎかえればすむ話ですから、事は簡単です。

そこで、書棚の片隅に眠っていた「D-07X」のマニュアルを散りだしてきて久しぶりに熟読してみました。
それによると、「D-07X」のクロック設定は入力がXLRやRCAの場合は「PLL1/PLL2/OUT/IN/DMCK」が選択できると書いています。現状は「PLL2」を選択しています。これを、「IN」か「DMCK」に変更して「Evo Clock」からのクロックを入力すればいいようです。

< ESOTERIC D-07X>
d07x

「IN」は44.1/48kHz系列および、10MHzクロック入力に対応しています。
それに対して「DMCK」は「D-07X」のマスタークロックである「22.5792MHz/24.576MHz」を受け入れることで、クロックジェネレーターと「D-07X」がダイレクトに同期して動作する・・・らしいです。「Evo Clock」は「22.5792MHz/24.576MHz」というマスタークロックを出力可能ですから、雰囲気的には「DMCK」を選択するのがベストなようです。

「Evo Clock」から「hiFace Evo」へ繋いでいたケーブルを「D-07X」につなぎかえるだけですから簡単なものです。この状態で電源をオンにして、「D-07X」のクロック設定を「DMCK」に変更して同期すればOKなのですが、やってみると何の問題もなく同期しました。
と言うことで、システム構成は以下のようになりました。

<改良したつなぎ方>

Clock_3

そして、この状態における音の変化なのですが、正直言って「うーん!!」と唸ってしまいました。

「Evo Clock」から「hiGace Evo」にクロックを注入するつなぎ方では「微妙!」といわざるを得なかったのですが、「Evo Clock」から「D-07X」にクロックを注入するつなぎ方では「微妙!」という言葉で片付けられないほどの変化が確認できます。それは、じっくり聞き込んだ上で変化が確認できるというようなレベルではなく、最初の音がパーンと出たとたんに「違う!!」と感じてしまうほどの変化なのです。

最初に気づくのは「場」の変化です。この生々しさは、一度聞いてしまうと病みつきになります。
今まで気づかなかったバックグランドの雑音なんかもはっきり聞こえるようになるので、この変化を「S/N比」の向上という形で表現すればいいのかもしれませんが、それだけとも言い難いほどの「雰囲気」の変化です。
それから、弦楽器の高音域の目のつまり方も魅力的ですし、不思議なことに低弦楽器のボディ感なんかもはっきりと向上しています。

この変化ならば、「Evo Clock」+「Evo Supply」=120K円の投資は無駄ではありませんし、正直言ってもう一歩前に言ってみようかという気になります。

同じ事を考えてる人はやはりいるものです。

「オーディオ特性に直接影響を与えるのは、オーディオマスタークロックである。」という御託宣は実践的には正しいような気がします。
そして、落ち着いて考えてみれば、DACの「D-07X」が「PLL2」で動作するのと、「Evo Clock」のマスタークロックで動作するのではどちらが音質的に有利なのかを考えれば、この結果は至極当然なのかもしれません。
そんなことを考えているときに、そして、人間というのは頭の中に課題を抱えて手を動かしていると必要な情報に行き当たるものなので、「外部クロックはどこにどうつなぐのがベストか!?」というページに行き当たりました。

いいですね、こういうページは。
難しい理屈は一切なしで、ひたすら野戦部隊からの戦闘報告です。

そして、この野戦部隊からの報告でも、やはりクロックは下流部の「DAC」に注入するのが一番効くようなのです。

しかし、野戦部隊というのはいろいろやってみたくなるのが性ですから、彼らはそれだけで満足することなく「BNC分岐アダプター」などというものを持ち出して、上流と下流の両方にクロックを入れるという実験を行っています。「BNC分岐アダプター」とは何とも怪しげな代物ですが、それでも、単純に下流部の「DAC」にクロックを注入するよりは音質的には有利だという報告がなされています。

そして、最終的には、上流と下流にそれぞれ1台ずつ、計2台のクロックをあてがえばどうなるかという、行き着くところまでいった実験をしています。

その結果は「分岐したときの音より、明らかにレンジ感が拡大。情報量もさらに増える。そのため、実況録音盤などでは会場ノイズが聞こえすぎて、うるさくなることさえある」ということになります。
実に面白いです。

そして、「以上のことが明らかになったときの空気を何と表現したらよいだろう。みんな「困ったなあ」という顔をしていた。その「困った」の半分は「もう1台(クロック)を買わなければ、この世界に到達できないのか」であり、あと半分は「こんな内容を、ネット等で公表しても、誰も信じてくれないのではないか」であったように思われる。」という一文には、流石だよ!!と思ってしまいました。

このあたりで、どうやら腹は決まりました。(ただし、その腹は今は腹の中にしまい込んでおきます^^;)

なぜなら、その前にもう一つやってみたいことがあるからです。
それは、「D-07X」にはクロックの出力端子がついているからです。

そして、マニュアルで確認してみると、「THRU」を選択すると、「CLOCK IN」で入力されている周波数をそのまま出力してくれるようなのです。ですから、BNCケーブルをもう一本買い込んでくれば以下のようなつなぎ方が可能です。

<現状のつなぎ方はこうなっています>
Clock_4

やってみると、これも問題なく「D-07X」と「hiFace Evo」は同期します。
そして、音の傾向ですが、・・・やはり変化は「微妙!」です(^^;。
しかし、同じ「微妙」でも、当初の「微妙」とは出発点の高さが違いますから結構意味があります。
つまりは、何らかの形で「上流」にもクロックを注入した方がいい・・・と言うことです。

それにしても、この状態での音は、ある意味では「出しっぱなし」感があふれています。
50~60年代の録音というのはバックグラウンドのノイズにはかなり無頓着だったようで、そう言う雑音が実によく聞き取れます。しかし、おかしな話ですが、そう言う雑音が演奏のリアリティというか生っぽさを高めてくれます。

そして、結論から言えば、クロックというのは単独の性能を云々するだけでなく、システム全体の中でどのように使われているかも検証しなければ意味がないというごく当たり前の事を確認した次第です。
ただし、サイト上を散見しても、この分野での野戦部隊からの報告が少ないのは残念です。

参謀本部における机上演習の報告には飽き飽きしているので、ぼちぼち皆さんも実戦の舞台に乗り出してみませんか。そして、この続きは上で触れた「腹づもり」が実現した暁に報告したいと思います。


17 comments for “クロックとジッターについて考える(3)

  1. Jiro
    2014年11月7日 at 12:35 AM

    DACの内部のことなどよく分からないのですが,やはりDACのクロックだけが問題だとずっと思っていました。
    というのは,デジタルは補正ができるわけですから,その途中でジッタがあろうが,波形が鈍ろうが,DACのところで補正してくれるのではないでしょうか。
    それに,データはシリアルですから,16ビットや24ビット入ったところで,まとめてエイヤって変換するのではないでしょうか?⊿Σ型のDACの内部でPDMに変換する場合はどうなのでしょうか?元のPCMデータの各ビットが時間軸で少々ずれていようが,変換後のPDMの品質?とは無関係なのではないかと思うのですが。
    こうして考えてみると,lightMPDは,極力余計な処理をせず,軽量化をすることにより,音楽データの処理だけに専念させている,というのは,全く理にかなっているわけで,音質をウンヌンするのはちょっと違うのではないか?と思います。他のどのMPDよりも出てくる信号は汚れる可能性が少ない,というだけです。
    音が悪いだとか,自分の趣味に合わない,という評価をするものではないと思います。
    そういった不確定な要素は,アナログ段以降の「音作り」によって決まるものであって,その音作りの上でlightMPDを評価されたのではたまったものではない,というのが私の感想です。
    全くの素人でトンチンカンならば,どうぞ消去してください。
    このところのCDの議論や,クロック・ジッタ論議では,yungさんの意見にはとても考えさせられますし,納得できるものです。
    なんか,ケーブルの議論に似てますね。完全ブラインド評価では全く違いが分からなかった,という記事が数年前話題にありましたね。

    • 2014年11月8日 at 9:55 AM

      DACの内部のことなどよく分からないのですが,やはりDACのクロックだけが問題だとずっと思っていました。

      そうですね、やはり一番問題となるのはDACの部分なんだろうとは思います。
      クロックとジッターという抽象的な問題を何とかもう少しわかりやすいイメージにできないかと考えていて、最近ふと思いついたのが「なかなか言うことを聞かない子供たちの遠足」というイメージです。

      データはひとりひとりの子供だと考えます。
      ネットワークオーディオならば出発点はとりあえず「NAS」ということになります。(リッピングまで遡って考えるとややこしくなるので、とりあえずはそうします。)
      そうすると、子供たちは「NAS」を出発して「PC(lightmpd)」→「DDC(hiFace Evo)」→「イコライザ(DEQ2496)」ときて、最後の「DAC(D-07X)」でアナログ信号に化けるわけですから、デジタル子供の遠足の目的地は「DAC(D-07X)」ということになります。

      そして、目的地であるDACでデジタル子供がきちんと整列をしていないとアナログ子供に変身できないので、デジタル機器には必ず子供たちを整列させるための「クロック」という先生が配置されていると言うわけです。
      そして、この最終目的地(DAC)における子供たちの整列の仕方が綺麗であればあるほど、きれないなアナログ子供に変身できる・・・というのがクロックとジッターのイメージです。

      それなならば、外部からとびっきり怖くて厳しい先生を招いて、子供たちを徹底的に綺麗に整列させようという発想が出てくるのは当然です。
      この外部から招かれた「とびっきり怖くて厳しい先生」が「クロックジェネレーター」なわけです。
      ただし、外部から招いた先生と言っても、その怖さと厳しさには格差があるという話は前回しました。(原子>水晶ですし、同じ水晶先生でもOCXO>TCXO>XOです)

      さらに問題となるのが、せっかく招いたこの怖い先生をどこに配置するかという問題です。

      これは普通に考えてみればすぐに分かることです。
      最終目的地であるDACに配置するのが最も効果的であることは誰だって納得するはずです。「オーディオ特性に直接影響を与えるのは、オーディオマスタークロックである。」なのです

      ただし、その目的地に来るまでに収拾がつかないほどに列が乱れていれば、いかに怖い先生でも整列させきれないことは考えられます。
      たとえば、PCのイベント タイマーを通常の「tsc」から高精度の「HPET」に変更するだけでも明らかに音は変化します。
      さらに、、簡易的な形で上でも試したように「DDC」にクロックを注入すればこれもまた一定の改善がみられます。

      いかに怖くて厳しい先生でも、やってきた子供たちが学級崩壊の状態では力が発揮しきれないと言うことです。
      ですから、どこにどのような先生(クロックジェネレーター)を配置すれば最も効果があるのかは、実践的に検証していく価値は十分にあると考えています。
      やはり、TASCAM 「CG-1000」を買い込んで、先生二人体制にする必要があるのかな・・・(^^;

  2. らかせ
    2014年11月8日 at 7:46 PM

     ふと思ったのですが、外部クロックを「THRU」するのではなく、D-07Xの内蔵クロックを「OUT」してEvoと同期させるっていうのも試してみてはいかがでしょうか。

    では

    • らかせ
      2014年11月8日 at 8:13 PM

       自己レスです。
       楽しそうな実験なさってるのでついコメントさせていただきましたが、D-07Xの「OUT」出力とEvoの入力の電圧などの仕様が合ってないとまずいことになりますね。
       無責任ですみません。

      では

      • らかせ
        2014年11月14日 at 9:38 AM

         もうひとつ自己レスさせてください。
         EvoClockをD-07Xだけに入力した状態は、「S/PDIF(のプリアンブル)からPLLが生成するクロック」と「DACチップ動作クロック」が非同期の状態だと思いますが、それでも鳴るっていうのは新しい知見でした。ありがとうございます。
         「データレートミスマッチで多少データ過不足が発生することより、S/PDIFデコードPLLより原発振を使うことを優先する」って鳴らし方もアリかも知れませんね。

         さて、EvoClockで非同期にして鳴ったということは、「OUT」に設定してD-07Xの内蔵クロックを使った場合でも、出力をEvoと繋がず=同期しなくても鳴る可能性あるのではないかと思います(EvoとD-07Xの原発振の精度差があんまり大きいとダメかも知れませんが)。

        では

  3. 32bitter
    2014年11月8日 at 8:39 PM

    いつも楽しく拝見させてもらっています。
    この記事の内容とは無関係な質問ですがどうかお許しください。

    今の時代、PCオーディオを本格的に取り組むならLinuxがベストということは知っており、自分もそうだと思っています。
    しかし、自分はゲームなどをするためにWindowsを使うことが多く、何かを作業しながらやるときはWindowsで音楽を聴きがちです。プレイヤーは、frieveaudioを数年、その後はずっとcPlayを愛用しています。Linuxが主流となった今のPCオーディオにおいて、こんな事を質問するのは論外なところがあるかもしれませんが、cPlayを超えるようなWIndowsの再生ソフトがもしあるならば、教えていただきたいです。音量調整さえプレイヤー側でできれば、cplayのような操作感でも構いません。cPlayがでてきてからもう数年はたつので、そろそろ超えるようなものがでてくるのではないかと思いながら探しているのですが、なかなか見当たりません。初コメントにも関わらず身勝手な質問ですが、お時間があいたときにお答えいただけると幸いです。

    • 2014年11月8日 at 8:56 PM

      個人的にはWindows環境ではfoobarを使っています。
      おっしゃっておられるように、Windows環境では「ながら聞き」になることが多いと思います。そう言う場合は、汎用性の高いfoobarが向いていると思います。

      私もこんなサイトをやっているので、配布しているMP3ファイルはWindows環境で音質などを確認します。そう言うときにもfoobarを使っています。

      詳しくは
      Win8でWasapiモードを聞き比べてみました。~やはりfoobarは偉い
      あたりを参照してください。
      癖の強いソフトを使うよりは、この選択がベターだと私は思っています。

      なお、お聞きになるのがwaveファイルオンリーならば「Wave File Player」という選択肢もあるかと思います。

    • old boy
      2014年11月9日 at 6:54 PM

      32bitterさん

      cplayとは懐かしいですね。私もこのyungさんのサイトでcplayから始まって現在のAPU1C+MPDまで何とかやってきました。Windowsでの「・・・しながら」はやはりyungさんがおっしゃるようにfoober2000が良いことは間違いありません。しかし、yungさんのレベルは私のアンプ+スピーカーではやはり得られません(ピュアオーディオという意味では最高ですが)。それで最近ちょっと変わり種のBug headとかいうフリーソフトを使うこともあります。これはアップコンバージョンと音の修飾で、私レベルのオーディオシステムでも結構いい音を聞かせてくれる場合があります。もちろん好みの問題もあるかと思いますが、参考までに。ただしこのソフトは相当のパワーを使うので、専用PC(i5レベル)の使用をお奨めします。

      • nino
        2014年11月10日 at 9:23 PM

        BugHeadの最近の音質向上には目覚ましいものがあると思います。最新バージョン(4.0)では特にカスタムモードを使わなくてもNormalモードで十分に高音質です。Normalモードであれば特に高速CPUも不要です。開発者の推奨ハードウェアは32GBのメモリーを始めとして、軽く10万円コースとなりますが、とりあえず64bitOSと16GBのメモリーでも十分でしょう。

        何の手も加えていないPCにただインストールしただけでも、私の環境では旧ALIXや旧Cuboxのレベルは軽く超えていると思います。

      • 32bitter
        2014年11月10日 at 10:06 PM

        old boyさん

        返信していただいただけでなく、なにやらとんでもなさそうなソフトまで教えてくださってありがとうございます。

        さっそくそのBug headというソフトをRAMにインストールし、使用してみたところ、なんと音楽再生する画面でパソコンがフリーズしてしまうという事態に陥ってしまいました。自分のPCは4コアの3.0Ghz以上、メモリは32(RAMに24使用してるので実質8)なのですが、これでは足りないのでしょうか。普段いろいろなことに酷使してるこのPCですが、たった一つのソフトでフリーズさせられたのは初めての経験です。他の方のコメントやこのソフトの雰囲気を見た限りだと、どうやらほんとうに化け物のようなソフトのようで、期待が止まりません。なにかが競合してるのかとも思いましたが、今は原因不明です。もしできるのであれば、yungさんにもこのソフトを試してほしいですね。試行錯誤が必要というわけでもなさそうなので、しばらくは原因を探ることにします。今回はほんとにありがとうございました。と同時に、自分の検索能力の低さを思い知りました。

        • nino
          2014年11月11日 at 10:32 AM

          クラッシュするのは、おそらくシステムが使用できるRAMが8Gしかないことが原因でしょう。64bit版のBugHeadには16GBが必要です。現在の環境にインストールするなら、32bit版であれば動作すると思います。

          RAMディスクは音がいいと一般に信じられているようですが、大きな疑問です。クラッシュするのは、おそらくシステムが使用できるRAMが8Gしかないことが原因でしょう。64bit版のBugHeadには16GBが必要です。現在の環境にインストールするなら、32bit版であれば動作すると思います。

          RAMディスクは音がいいと一般に信じられているようですが、大きな疑問です。CPUで処理される前に音楽データは必ずメモリに展開されるので、それを予めメモリ上のドライブに置くことに意味はありません。メモリに冗長なアクセスがアクセスが発生してノイズが発生し、確実にジッターが増えるはずです。

          結果として音が柔らかくなる傾向にありますが、それを音がいいと一般には言われている(勘違いしている?)のが実情ではないかと、個人的には疑っていますが。

          BugHeadの開発者もRAMディスクは使わないようにと明言しています。BugHeadの音が鋭すぎると感じるようであれば、ソフトウェア的に一定のジッターを付加することで音を柔らかくするモードも用意されています。

        • old boy
          2014年11月11日 at 4:34 PM

          32bitterさん

          ninoさんもおっしゃるように、なぜRAMにインストールするのですか(HDDがないだけ?)。
          私もいろいろPCで遊んできましたが、まだHDDしか使ったことがありません(古いだけか!)。
          私のPCはi5+8GBですが、4倍くらいでもスムースです(以前のBugHeadでは時々ノイズが入りましたが)。

  4. nino
    2014年11月10日 at 9:28 PM

    最新バージョンは4.01でした。

  5. 32bitter
    2014年11月11日 at 6:34 PM

    old boyさん ninoさん

    なるほど、64bitの場合、やはり16GBは必要だったのですね。相当のパワーというのを甘く見てました。
    RAMを使っているのは、普段のいろいろな作業はRAMDISKで行うようにしてるというだけですね。24GBもあれば、HDDをほとんど使うことがないくらい快適で、しかも速いので、個人的には満足してます。RAMDISKに入れれば音が良くなる云々は聞いたことはありますが、なるべく速度の速いDISKに入れたらいいのかな程度で、RAMにインストールしたのは、特に考えもなくって感じです。作者のサイトをよく読まずに使ったのはこちらが悪かったとしかいいようがありません。もしかしたら、RAMDISK上でBugheadを起動するのがタブーだった可能性もありますね。お二人の知識に比べて自分の知識があまりにも欠けているので、恐れ多いですが、こんな感じです。音楽ソフトを使用するのに今まで全く困ったことがなかったので、不意打ちをくらった気分でした。

    • nino
      2014年11月11日 at 8:25 PM

      32bitterさん

      なるほど、RAMディスクはそういう目的で使用されていたのですね。てっきり音を良くする目的で使用されていたのだと早合点していました。こんなことはおそらくBugHead以外では起こらないと思いますが、これがBugHeadの高音質の秘密でもあるようです。

      PCのメモリにはOSやアプリケーションから頻繁にアクセスが発生するため、音楽を再生するときのジッター発生の大きな原因になっています。だからこそLinux系の軽量OSが有利なのですが、BugHeadでは、他からのアクセスを遮断した音楽データ専用の広大なメモリ空間を確保して、そこに音楽データを展開することでジッターを抑えているようです。実際にこのサウンド・エンジンが搭載されてから、飛躍的に音質が向上したように感じます。

      音質を優先するなら当然RAMディスクは使わないほうがいいのですが、ここは何を優先させるかの問題ですね。

  6. ARIARI
    2014年12月26日 at 9:09 AM

    いつも興味深く読ませて頂いております。

    Linuxまでは未だ未だ到達出来ていませんが、「どうせ、PCオーデイオなんて…」というそれまでの感覚から、色々と参考にさせて頂きながらトライをさせて頂いており、「結構、PCオーディオって面白いかも…」という感じに変わってきました。ありがとうございます。

    さて、興味本位の質問で恐縮ですが、ベリンガーのEQをDDCとDACの間に挿まれているようですが、ここにクロック制御の接続をなさらないのは効果が見込めないとお考えだからでしょうか?

    当方、DDCに外部クロックを入力してみて、結構、効果があるものだなと感心しています。残念ながら使用中のDACには外部クロック入力が無い機種なので試せずにおります・・・

    • 2014年12月26日 at 11:36 AM

      、興味本位の質問で恐縮ですが、ベリンガーのEQをDDCとDACの間に挿まれているようですが、ここにクロック制御の接続をなさらないのは効果が見込めないとお考えだからでしょうか?

      既出の内容ですが、「DEQ2496」はデジタル入力したときはクロックの外部入力を受け付けません。
      「DEQ2496」は非常に優れた機器ですが、(1)クロックの外部入力を受け付けない。(2)96kHzまでしか対応していないことが非常に残念です。
      なお、アナログ入力をしたときはクロックの外部入力が可になりますが、「DEQ2496」は全てをデジタル領域で処理してこそ意味がありますから、そんな使い方(アナログ入力)は全く意味がありません。

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