アンケートにもご協力をお願いします。
オーディオ関係のイベントでもアナログ復活の方向性ははっきりと表れてるのですが、それが本当に「復活」に結びつくかどうかは分かりません。少なくとも、音の入り口だけで1000万円等というのはとんでもない話ですし、たとえ10分の1の100万円でも「オーディオとしての復活」はないでしょう。
なぜならば、それは形は「オーディオ」でも本質的にはごく一部の富裕層を相手にした「奢侈品(懐かしい言葉だ^^;)」の生産だからです。
それがそう言う層の人にとって「魅力ある」品として一定のビジネスが成り立ったとしても、それがオーディオとしてのアナログ復活に結びつくとは思えません。
しかしながら、何となく「アナログ再生復活」の「予感」がするのです。
それは、まず何よりも自分自身の中でアナログが復活したからです。さらに気がついてみればは、私のまわりでもアナログを復活させる人が増えているのです。
さらに付け加えれば、CDショップが店じまいや縮小していく中で、日本橋の中古レコード売り場はそれなりに商売が成り立っているようなのです。
ということで、そう言う「予感」がどれほど正しいのか、アンケートを実施してみたいと思います。
題して、「今でもアナログレコードを聞いていますか」です。
選択肢には悩んだのですが、まあザックリと傾向が分かればいいかと言うことで右のような内容になりました。
是非ともご協力をお願いします。
注目したいテクニクスの奮闘
おそらく、このアナログ復活にオーディオメーカーとして扉を開けたのは間違いなく「Technics(テクニクス)」でしょう。
「Technics(テクニクス)」とは、言うまでもなくパナソニック(旧松下電器産業)が展開するオーディオブランドです。
昔は、大手の家電企業も独自のオーディオブランドを展開していたのですが、オーディオの凋落という現実を前にして次々と撤退していきました。
パナソニックもその例にもれず、2010年に主力製品だった「Technics SL-1200Mk6」の販売終了によって事実上の店じまいをしてしまいました。
しかし、どういう経緯があったのかは分かりませんが、2014年にそのブランドを復活させたのです。
そのあたりの詳しい経緯は、ブランド復活の中心となった小川 理子氏の「音の記憶 技術と心をつなげる」に詳しく述べられています。
この著作の中で非常に興味がひかれたところが2カ所ありました。
(1)技術の断絶
一つは、「Technics SL-1200」に代表されるアナログプレーヤーに関する技術が、僅か数年のブランクによって断絶していたことです。
テクニクスというブランドが消えると言うことは、そこに籍をおいていた技術者が社内から消えてしまう事を意味します。
もちろん、プレーヤー作成に関する技術上の資料は残っているのですが、その通り作っても昔の「Technics SL-1200」の音にはならないというのです。
しかしながら、幸いだったのは、テクニクスを去った技術者達が会社を去った後も起業してテクニクスの製品と関わりを持ち続けていたことです。
今は手元に本がないので記憶に頼るしかないのですが、そう言う会社を去った技術者達との協力で漸く「SL-1200GAE」を完成させることが出来たのです。(なお、「SL-1200GAE」は限定生産で、あっという間に売り切れたので、続いて「SL-1200G」を発表しています。)
このあたりがアナログ的な物作りの難しさなのでしょう。
「SL-1200GAE」では、それぞれのパーツにミクロン単位の精度が必要だったようなのですが、そう言うレベルになると現場レベルでの「師弟関係」みたいなものでしか継承できないのでしょう。
それ故に、それが一度断絶してしまうと、次の時代の技術者はとんでもなく後ろからスタートすることを強いられるのです。
そして、それはアナログプレーヤーだけの話でなく、フォノイコライザー、アンプ、スピーカーなど、いわゆるアナログ的な物作りが必要な機器は全て同様の断絶に直面している可能性があるのです。
もしかしたら、日本のオーディオ技術は取り返しのつかない地点にまで来ているかもしれません。。
(2)物作りの体制の断絶
次ぎに興味を持ったのは、「Technics SL-1200」を復活させようと思っても、必要なパーツが既に消えていたと言うことです。
そのため、「Technics SL-1200」を復活させようとすればそう言うパーツの生産からはじめる必要があり、かつてのトップモデルと同等のクオリティを追求した「SL-1200GAE」の価格が3倍になってしまったというのです。
このあたりはさすが天下のパナソニックの役員だと思いました。
1990年代年には10万円で作れたものが、2016年には33万円かかってしまうと言う「現実」を正直に述べているのです。
つまりは断絶したのは技術だけでなく、オーディオに関わる物作りの体制も断絶してしまっていたのです。
下位バージョンへの展開
しかし、「かつてのトップモデルと同等のクオリティである「SL-1200G」を作りました」と言うだけの話だったら、テクニクスに注目することはありませんでした。
それだけならば、これもまた「団塊の世代」の財布を狙った際物商売かと思って終わりのはずでした。
しかし、私が本当に注目したいと思ったのは、この「SL-1200GAE」をフラグシップモデルとして、その技術を下位バージョンへと展開していったことです。
それが、2017年5月に発売された「SL-1200GR」です。
価格設定は148000円です。
これはなかなか微妙な価格設定です。
USB接続に録音機能、さらにはフォノイコライザーまで内蔵したプレーヤーというのも存在していて、価格はこれよりもかなり安いものがたくさんあります。
しかし、それは肝心のアナログレコードの再生機能としては「玩具」の域を出ません。
もしも、オーディオとしてそれなりにアナログ再生に取り組んでみたいと思えば、これはどうにも気になる製品です。
大阪サウンドコレクションの帰りに日本橋にもよったのですが、入り口の一番目立つ場所に「SL-1200GR」を展示しているショップもありました。
見た感じは非常に立派な作りで、価格が144000円という事で、一瞬「SL-1200G」が一気にプライスダウンしたのかと錯覚したほどです。
よく見ると、「SL-1200GR」の奥に「SL-1200G」も鎮座していて、さすがに貫禄は違いました。
しかし、本当にアナログ再生に取り組んでみたくなるだけの魅力をはなっていました。
それが144000円なのですから、「最初から俺とは関係ない」とは言えないゾーンにまで下りてきたことの意味は非常に大きいと言わざるを得ません。
アナログレコードの生産再開
そして、もう一つ忘れてはいけないのが、「ソニー・ミュージックエンタテインメント」が今年の6月29日に日本国内でのアナログレコードの自社生産を再開すると発表したことです。
聞くところによれば、ソニーが国内でのアナログレコード生産は29年ぶりだそうです。
もちろん、現在も東洋化成という会社がアナログレコードの「プレス」は行っています。
しかし、そこにソニーが乗り出すというのは非常に大きな意味を持っています。
何故ならば、「ソニー・ミュージックエンタテインメント」は多くのレーベルを吸収することで膨大な音源を所有しているからです。その音源を使って本格的にアナログレコードの生産に乗り出してくれればそのインパクトは絶大なものがあるはずです。
例えば1980年代の後半になると、CDでしか発売されなかったアルバムが増えていきます。
私の大好きな中島みゆきで言えば、アナログレコードが発売されたのは16枚目のアルバムである「グッバイガール」(1988年)までです。その後は、特別に2枚のアルバム(「わたしの子供になりなさい」「組曲 (Suite)」)だけがアナログレコードで発売されただけです。
もっとも、中島みゆきの音源はソニーにはないので、当面は関係ないのですが、そう言う音源がアナログレコードでも発売されるようになるのはかなりインパクトがあるのではないでしょうか。
私がアナログ再生を復活した最大の理由は60年代から70年代にかけてのポップスミュージックの「音」の良さに気づいたからです。
そのきっかけは中島みゆきのファーストアルバム「私の声が聞こえますか」でした。
大昔に買い込んで奥の方で眠っていたのを久しぶりに聞いてみたら、驚くほど音が良かったのです。そして、それはCDと較べたときの「良し悪し」をこえた、アナログしかない「魅力」を持っていました。
これに気をよくして、中古レコード屋さんで中島みゆきのアルバムを見つけ次第買い込んでいったのですが、どのアナログレコードも魅力的な音を聞かせてくれました。
これをきっかけに「藤圭子」とか「ちあきなおみ」などのアルバムも可能な範囲で買い込んでいったのですが、長きにわたって馬鹿にしていた(^^;「演歌」というものへの評価を根底から覆すほどの力を持っていました。
藤圭子のファーストアルバムに入っていた「逢わずに愛して」なんかは本当に泣きました。
つまりは、こういう演歌や歌謡曲も含めたポップス系の音楽のCDというのは、まともなシステムで聞かれることは想定されていないので、真っ当な価値観からすれば「劣化」させた状態で商品化されているのです。
ところが、ほとんどのアナログレコードは「劣化」からは免れていますので、それなりのシステムで聞けば「素晴らしい音」で聞くことができるのです。
とりわけ、復刻版のCDとオリジナルのアナログレコードを聞き比べれば、それはもう全く別物の音がします。それをいいことに、そう言う音源を使ってアナログとデジタルの聞き比べを行っているオーディオショップも存在します。
騙されるのは騙される方が悪いのですから注意が必要です。
ですから、CDでしか発売されなかった音源を「劣化」させない状態でアナログレコードとして発売すれば、それはかなり魅力的なアイテムになると思うのです。
それに、なんと言っても、そう言う音源であれば中古レコード屋さんには存在しないのですから、お互いの領分を侵すこともありません。
そして、望むならば、現在はとんでもない高値がついてしまっているアルバムなんかも再発してくれると嬉しいですね。もっとも、こちらは中古レコード屋さんの領分を大きく侵してしまうことになります。
しかし、例えば「ちきなおみ」のアルバムは中古市場にもあまり出回らないようですし、出てもあっという間に売り切れてしまいます。
藤圭子の最後のアルバム「蝶よ花よと」なんかは最近は5万円というプライスがつくのですが、出ればあっという間に売れてしまうのです。
それに対して、クラシック音楽の音源はデジタル化による「劣化」の悪影響は少ないので、こういう文脈でのアナログ化では有り難みが少ないかもしれません。
それになんと言っても市場でのパイは少ないのでアナログ復活の牽引役は荷が重いと言わざるを得ません。
しかし、長くCDで演歌や歌謡曲も含めたポップス系の音楽を聞いてきた人がアナログの魅力に触れる機会があれば、もしかしたら大きな地殻変動が起こる可能性はあると思うのですが、いかがなものでしょうか。
あー、それにしてもアナログレコードで聞く藤圭子は泣けるな・・・。
もちろん、みゆき姐さんも泣けるな・・。
PCオーディオ実験室、何時も楽しく拝見させていただいております。読んでいるだけでは申し訳ないのでアンケートに答えさせて頂きます。
私は「今でもアナログレコードを聞いています」。正確に言えばリタイヤして時間が出来た事もあって「最近復活しました」という事です。
幸いにも40年位前に使っていたプレイヤーやカートリッジ、そして自作の真空管フォノアンプなどが活きていた事が分かり懐かしいLPを時折聞いています。普段はPCオーディオが主体ですが、昔聞いていた音楽をじっくり聞きたい時などはLPで、など状況に応じて楽しんでおります。
40年はすごいですね。しかし、どこかの人が半世紀持たないような製品は認めない、みたいなことを言っていましたから、本当に物づくり大国だった時代の製品は素晴らしいということですね。
私も、10年以上使っていなかったアナログプレーヤーが生きていることが分かった時はうれしかったです。
今後、ソニーがどういう形でアナログレコードのソフトを出してくるのかが注目ですね。そのソフトの話題性、クオリティ、プライスなどによっては面白いことが起こるかもしれません。
いつも興味深く読ませていただいております。
拙宅では、メインはデジタルディスクですが、アナログもしぶとく続いております。
手持ちのソフト数の比率で言うならデジタル:アナログ=4:1くらいでしょうね。
プラス、0.1位がハイレゾ音源です。
まあ、こちらも徐々に増殖しておりますけれども。
最近は、アナログディスクが手に入るものはアナログで(CDで持っていても)聴いているような気がします。
中島みゆきの「あたいの夏休み」はデモ音源として愛聴しております。
テッド・ジェンセン氏のマスタリングも含めて面白いですね。
いつもお世話になっております。
う~ん、アナログの復権ですか。私にも興味深い事ですが、新規参入組になるので、試すのはもう少し資金がたまってからになりそうです。普段使うPCオーディオもまだ全然煮つめられていませんし(笑)。
それにしてもCDやデジタル音源は、yung君が仰るような音圧競争・余計なリマスタリングで、自分の首を絞めているようなものなのでしょうかね。もし本当に、コアなオーディオファンがアナログに戻りつつあるのでしたら、それだけデジタル音源は聴いていてつまらない、と言う事でしょうから。尤も、これから発売される新規のレコードが、大衆向けのちゃっちいプレイヤーのために余計なリマスタリングを課せられるなら、元の木阿弥になってしまいそうですが...と言うのも、ヨーロッパでは最近1~2万円で買える半携帯型のレコードプレイヤーがかなり流行っているそうで、そういうプレイヤー向けに「チューン」(= 劣化?)されたレコードでは、まともなシステムではとんでもない音になってしまうのではと、心配になります。
だいぶ前の投稿に戻りますが、音源そのものにブーストをかけて(劣化させて)売るより、音源はマトモなマスタリングで、詳しい事は知らない大多数が使うであろうプレイヤー(iTunes など)は、初期設定ではブーストをかけるようにしておけば、無駄な音圧競争にもならず良かったのですがねぇ。市場の原理(レーベル側も消費者側も)がそんな事を許さなかったのでしょうか。
>初期設定ではブーストをかけるようにしておけば、無駄な音圧競争にもならず良かったのですがねぇ。
私見ですがそうはならないと思います。
携帯プレーヤや再生ソフトの中で他人の音源ファイルと横並びにされた状態で、他人の音源に対して聴きばえをさせるのがブーストの目的であるからです。
色々コメントありがとうございます。
自分自身を振り返ってみて、アナログにある程度回帰できる背景には、PCオーディオの再生がある程度満足できるレベルにまで達した事があるのかもしれないという気がしています。
それは、「することがなくなってて暇になった」という側面もあるのですが、それよりも、いつでも安心して帰ってこれる港が出来たような感覚です。
ですから、私の中には間違っても「アナログ>デジタル」等というような思いはありません。
もちろん「デジタル>アナログ」とも思っていません。
それは異なる2つの山の頂のようなものかもしれません。
ですから、デジタルの山に一つの拠点が築けたからこそ、もう一つのアナログという山にも出向いてみようかという気になることが出来たのです。
アナログに関する話題はこの2回で終わりにしようと思っていたのですが、大阪サウンドコレクションで、ひたすらデジタルに対するアナログの優位性を声高に主張しているブースがあったので、そのあたりをもう一回だけ取り上げてみたいと考えています。
私は幼少の頃SPから始めて、現在は普通のCDですが、もうCD以外は全く持っておりません。アナログ回帰は、自分の選択肢にはない、と考えております。一つは、CDが出た時に私を捉えた技術的な長所、つまり媒体と読取り系が非接触である事から齎される利点が大きく影響したと思います。一般論からすれば、媒体の種類は多くても何ら差支えはないし、他人様がアナログをお楽しみになるのも、それで満足感が得られれば結構な事です。でも、私個人に関しては選択の余地は全くないでしょう。アナログ時代に経験したメディア保管問題(盤のソリ、キズなど)、磁気テープ媒体ではヘッドの摩耗、テープの変形、そうした心配は随分と軽減されました。
より高品質なCDには、殆んど興味がありません。カネをかけて機材をグレードアップしても、自分自身の聴覚特性の劣化があるからです。愚見を延べました。
上でも述べましたが、私もデジタルからアナログに鞍替えするつもりは全くありません。
楽譜を見ながらきちんと音楽を向き合うときはPCオーディオの高解像度は必須です。しかし、いつもいつも真剣勝負するみたいに音楽と向き合っているとしんどくなるときがあるのです。
そんな時に、「藤圭子」や「ちあきなおみ」や「中島みゆき」をアナログレコードで聞くと、しみじみといいなぁと思ってしまうのです。
それは、気楽にお弁当を持って出かけるピクニックみたいな一時かもしれません。
もちろん、それもまた人それぞれではあるのですが。
アナログオーディオの復活、興味深く拝見させていただきました。
私もオーディオはそこそこ長く趣味としてきましたが、30~40年前と比較すると
販売されている機器のラインアップが弱いので、復活は難しいというのが私見です。
以前は安物オーディオでも色々なメーカーから機器が販売されていて、聞き比べをしたり
お金を貯めて機器をグレードアップしたいな~、なんて夢を描いていましたが。
今では機器のバリエーションが少ない上にオーディオメーカーが淘汰されて
低価格の機器が少ないと思います。安物オーディオなんて興味ない、という方は多いと
思いますが、安物オーディオはオーディオ業界の基盤だと私は思っています。
お金のない若い人に高級オーディオを買わせるような業界は直ぐ衰退すると思います。
学生時代、先輩からアンプを安く譲りうけたことを思い出しました。安いアンプで中古でも
自分のアンプをもてた喜びがありました。
ただ、以前は完全アナログが消えると思っていた私の考え方は間違っていて、
細々と残っていたことを考えると、今後も細々と残っていくことは間違いないと
思います。ただ、録音で細工をしまくっている現代の録音ではアナログの真価が
発揮できないので、古い録音の盤が中心になるのでしょうね。
完全な個人的な意見(偏見?)ですが、どんなもんでしょうか?
これは全く同感です。
ただし、この低価格ゾーンのアナログ機器というのは結構充実してきているんですね。
価格帯別・オススメのアナログプレーヤーはコレだ!
AUDIO-TECHNICAの「AT-PL300」なんかは見事なものだと思います。フォノイコライザー機能も内蔵していて、実売価格で8000円を切るショップもあります。
ONKYOの「CP-1050」はその上の層を狙った商品でしょうか。オーディオとしての趣味性を満足させて実売価格40000円を切りますね。
わたしは、そこから本格的にアナログ再生をやってみたいという人のためにテクニクスが「SL-1200GR」を出してきたのは大きな意味があると考えています。
言葉は悪いですが、「安物オーディオ」から次のステップを埋める製品がなかったところに、ついに本命が登場したかという感じです。
ですから、後はソフトの供給体制が整えばかなり面白いことになるのではないでしょうか。
これも全く同感です。
藤圭子やちあきなおみは若い人の間でも人気が高まっているそうです。中古レコード屋の兄ちゃんが「結構若い人が買っていくんですよね」と言っていました。
そして、あの音を一度アナログで聞いてしまえばもう元には戻れませんね。
とにかく60年代から70年代の演歌や歌謡曲も含むポップスのレコードは信じがたいほどに音がいいです。
レコード生産を再開すると発表したソニーが、そのあたりの音源をリリースしてくれれば、少なくとも私は買いますね。(^^v
アナログレコードは、15年ぐらい前に全廃しました。
私は、中学生時代にブラスバンドを始めて、ユーフォニアムを吹いていました。
その関係からか、今は金管楽器だけのブラスバンドが大好きです。
金管楽器の中で、中低音・低音を受け持つチューバやユーフォニウム、トロンボーンが気持ちよく聴けるシステムを探して、早30年近くが経過してしまいました。
最初のソースは、友人がカセットテープにレコードからダビングしてくれた物でした。社会人になり、少しはお金にゆとりが出てきて、Technics のSL-1000mk3をローンで購入してから、アンプやスピーカーなどを色々と試行錯誤しましたが、満足できる音は出てきませんでした。弦楽器は問題はありませんでしたが・・・
その内、PCオーディオなる物が有ると知り、その時のシステムに導入したのです。自作パソコンのLINE OUTからの信号をアンプに入れ、CDからリッピングしたソースを聴いた所、目から鱗でした。
チューバやユーフォニアムの奏者が、何をやりたいのかが、少しですが手に取るように解るのです。
その時点で、アナログレコードとはサヨナラしました。
それから約15年、今はPCから光ケーブルでDENON PMA-50へ繋ぎ、20cmシングルのバックロードホーンです。
高価な(と言っても20万円程度ですが)DAコンバーターや真空管アンプも試しました。DAコンバータは良い結果でしたが、出力トランスを持つ真空管アンプは全滅でした。最近の物やメンテナンスされたビンテージ品など試しましたが、中低域から低域にかけての解像度が駄目でしたね。
チューバは調子が4種類(もっと有るかも?)B♭、C、E♭、Fと有りますが、レコードや真空管アンプではこの差が解らない時が多いのです。
今のシステムになって、安価でもこれだけの音楽が聴けるのだと技術の進化に驚いています。
フルデジタルアンプの進化に期待しています。
私は、もうアナログには戻れません。
だらだらと書いてしまいました。お付き合いありがとうございます。
もう40年位前になります。私は関東の方で、家電量販店に努めておりました。まだ、オイルショック前の頃ですから、面白いほど商品は売れて売れて毎日忙しかったです。私はオーディオの担当を任されていましたが、その頃はセパレートステレオがまだ主流でした。音源はレコードで、生の音源の次はレコードで、これ以上の音は有りませんでした。その後、コンポーネントがその座を占める事になり、面白い時代が到来しました。
私も、狭いアパートの部屋に、SPLE8T,DS251mk2、BL20D,DS50C,NS10M,などのスピーカーと、
SQ505X,BA300+CA3000,その他自作の管球アンプ(KT88のプシュブルモノラル×2)などその他
テアックのオープンデッキ、ケンウッドのチューナー、FRのアーム、など、今思えばばかげているかも知れないけど、本気のなってやってましたね。今現在まともに使える機器はありませんが、捨てられずに部屋の中で、存在感を見せつけております。それでも、レコードはちゃんと再生できます。スピーカーもエージングされて、いい音を出して鳴っていますよ。
今は、音源もデジタルですが、レコードからCDに変わった時の様に、どっちがいい音なのか色んな事を
言われたけど、レコードの音域の幅は、CDと比べても全く損傷無く聞く事が出来ますね。
レコード針もまだまだ無くなりそうになく、しばらくは楽しめそうです。
長々と失礼しました。