lightmpdさんの掲示板で「PLANEX」の「FX-08Mini」というスイッチングハブがいいらしい!!という情報を見つけました。
PLANEX 8ポート 10/100M スイッチングハブ FX-08Mini
一昔前なら、ハブを変えて音が変わる!!なんて言えばアホ・馬鹿・オカルト呼ばわりだったですから時代は変わったものです。
ところが、「Phile-Web」で連載されている「音楽ファンのための “ネットオーディオ” 完全ガイド」というコーナーに対して、思いっきりの上から目線で「もっとパソコンの基礎から勉強し直してください」とコメントをつけている人がいました。
なるほどね、初めてネットワークオーディに取り組む人を対象とした連載なので記述に正確さを欠く部分もあります。しかし、不案内な世界に初めての人を招待するときには、記述の正確さよりも分かりやすさを優先するのはあり得る話なので、何もそんな偉そうなコメントはつけなくてもいいのに・・・などと思いながら、そのコメントを読み進んでいくと・・・目が点になりました。
結局、その方が勉強しろというパソコンの基礎とは「バイナリのデータが一致している限り音が変化するなどと言うことはあり得ない」という一点なのです。
こんな化石時代の信念だけを根拠に、オレは何でも分かっているというオーラを出しまくって、かくも上から目線のコメントをつけているというのは、考えてみれば穴のなかに穴を掘ってでも隠れたいほどに恥ずかしいことです。
しかし、笑っちゃいけないですね。
こういう事こそ「他山の石」として、己の身を律しなければいけません。
さてつまらぬ話は脇において、話題となっている「PLANEX」の「FX-08Mini」の仕様です。
まず、最初に確認しておきたいのは「スイッチングハブを選ぶ基準」です。
この問題についての詳細は上記リンクから辿ってもらえばいいのですが、ポイントをまとめると以下の通りです。
- 「VCCI」と「FCC」の両方で「クラスB」の規格を取得している機器(必須)
- メタル筐体(必須)
電源が内蔵されている(必須)- 「日本製電解コンデンサ」を使用(任意)
高速ネットワーク「Gigabit Ethernet」に対応(任意、もしかしたら必須)
ただし、その後考えが変わって「電源が内蔵されている」は逆に「不可」です。
たしかに、同梱されている電源アダプタを使うのは精神衛生上よろしくないのは当然なのですが、たとえ内蔵されていてもその電源もまたスイッチング電源ですから基本的には同じ事です。
そう考えれば、外付けの電源の方が後からあれこれ手当ができるので、電源が本体に内蔵されていない方が明らかにベターです。
また、「Gigabit Ethernet」に対応していることもほとんど意味がないか、もしかしたら電磁波ノイズのまき散らしという観点から見れば有害かもしれないと思うようになってきましたので、逆に「10M/100M」くらいの方がいいのかもしれません。
と言うことになると、基本は以下の3点です。
- 「VCCI」と「FCC」の両方で「クラスB」の規格を取得している機器(必須)
- メタル筐体(必須)
- 「日本製電解コンデンサ」を使用(任意)
「日本製電解コンデンサ」を使用(任意)に関しては、音質よりは「長持ちするという観点」からです。
メーカーのサイトに行って上記のポイントを調べてみると、以下の通りです。
- VCCI Class B、FCC Class B、CE
- 放熱性の高いメタルボディを採用(アルミのようです!!)
- 台湾製と思われる無名コンデンサ(中味を確認すると、どうもそうらしい)
「クラスB」の規格は当然としても、「放熱性の高いメタルボディを採用」というのがかなり魅力的!!
さらに、お値段もたったの2K円ちょっとと言うことで、早速にポチって見ました。
明日には手もとに届くようなので、1週間ほど使ってみてまた報告したいと思います。
私も試してみています。
カスケードすると更に効果がある?
ということで、二台まとめ買いしました。
ヨドバシドットコムが最安値で取り寄せですが、引き合いがあるらしく1,2日で入荷します。
yungさん こんにちは
このfx-08miniは2007年ごろに「小提琴奏者」氏が70種類のスイッチングハブのなかから選別したものであり、音質の高さは間違いないところです。私も5台所有し、1台を予備機として4台をカスケード接続して使用しています。
fx-08miniは発売からかなり経っていますが、まだ購入できるのはありがたいところです。
デジタルオーディオの大きな問題の一つに、「デジタルオーディオ」という名称そのものがあると思います。
意外と知られていないのですが、データにはデジタル化可能なものと不可能なものがあり、デジタル化可能なものは文字や数字などの「離散的な」データに限られます。それに対して音楽データのような「連続的な」データは本質的にデジタル化することはできません。
それを強引にデジタル化するために時間軸で元のデータをぶった切るという荒業を使った結果として、時間軸というアナログ要素によって音質が大きく変わってしまうわけですが、このようなアナログ要素に支配されるシステムに単純に「デジタル」を冠してしまったことが大きな混乱を招いているといつも思っています。
今からでも遅くないから「セミデジタルオーディオ」とか「なっちゃってデジタル」とか(爆)、もう少し実体に近い呼び方に変えれば、勘違いする人も減ると思うのですが…。
デジタルデータは、記録、通信される際には必ず変調されること、記録、通信の際には必ずマスタークロックを使うこと、そのクロックにジッタがつきものであること。PCM記録のデジタルデータから量子化出力を得る際には、1bit D/A変換をしないかぎり、必ず変換の際にズレを生じること。量子化出力からアナログ出力(アナログ波形)を構成する際の補間方法には色々あり、たとえデジタルデータが同じであっても、保管方法が違えば再生された波形は同じにはならないこと。また、大元のバイナリデータなど、DRAM上で展開するときにしか出てこないはずなのに・・・
非常識な人も居たものですね。その人自身に、ちゃんとデジタルの基礎から勉強して欲しいものです。
規格書を読めばある程度理解できるはずですが、理論と実装は違いますからねえ。
日本の規格書 JIS一覧
http://kikakurui.com/
欧州の規格書 ECMA Standards
http://www.ecma-international.org/publications/standards/Stnindex.htm