メモリ再生についてあれこれ論議をしてきたのですが、そう言う小難しいことは脇に置いておいて、どうやればそれが実現できるのかを手短にまとめてほしいという人もいるでしょう。なので、このあたりで整理して、メモリ再生を行うためのノウハウについてまとめておきたいと思います。
そもそもメモリ再生とは何か?
これは簡単に言えば、再生用のファイルを何処におくかという問題です。昨今はPCオーディオ=ネットワーク・オーディオという雰囲気ですが、厳密に言えばPCオーディオが「全体集合」、ネットワーク・オーディオが「部分集合」です。
メモリ再生はこのネットワークオーディオに対する「疑義」から始まった再生方法です。
分かりやすく図で示すと、PCオーディオにおける再生ファイルの置き場は以下の3点です。
(1)ネットワーク再生
(2)ハードディスク再生
(3)メモリ再生
見ていただければ分かるように、どの形態をとるとしても再生用ファイルは最終的には再生用PCのメモリ上に展開されます。つまりは、メモリ上にファイルを読み込まなければ再生は始まりません。
しかし、メモリというのは電源が落ちれば読み込まれたデータは全て消えてしまいます。
それに保存できる容量もまたNASやHDと較べてみれば桁違いに小さいのです。
さらに言えば、メモリにファイルを保存するというのは、NASやHDのように単純なコピー&ペーストではファイルを保存できません。
そんな不便極まる場所にファイルをおいて再生しようというのが「メモリ再生」なのです。
では、何故にそんな不便なを承知で「メモリ再生」等というのに取り組むのでしょうか?
答えは簡単で、現状ではそれが最も「信用」できる可能性が高いからです。
この「信用」というのは、ファイルの置き場所にある「File A」とメモリ上に展開された「File A’」が何処まで同一性が担保されるかという話です。
見てもらえれば分かるように、「ネットワーク再生」というのは、ファイルの置き場所である「NAS」から「メモリ」までの経路が最も長くなります。
それと比べればハードディスク再生は随分シンプルです。この図のように内蔵型のHDではなくて外付けのHDを使えばもう少し経路は長くなるのですが、それでもネットワーク型よりはシンプルです。
そして、この両者よりもさらに経路がシンプルなのが「メモリ再生」です、
再生が始まるまでに、どこか別の場所(この図ではHD)に保存されてるファイルを直接メモリにコピーするわけですから、「File A」と「File A’」の違いは、この「コピー」という作業でどれほどの変化が起こるのかという一点に絞り込まれます。
ところが、ネットワーク再生では、この「File A」は随分と長い経路を多どってメモリにたどり着きます。
一般的言えば、そう言う経路が長ければ長いほど、様々な外部要因で変化する可能性は高くなります。
さらに「ネットワーク再生」や「ハードディスク再生」では、「File A」は再生されるときに順次読み込まれるという仕組みから抜け出ることができません。つまりは、再生が始まると時間をかけて少しずつ「File A」はメモリ上に読み込まれていくのです。
それに対してメモリ再生では再生用のファイルを一気にメモリ上に展開できます。
と言うことで、現状では「メモリ再生」がファイルの置き場所にある「File A」とメモリ上に展開された「File A’」との同一性を担保してくれるのではないかと私は考えるのです。
ただし、「同一性」が担保されるからと言ってそれがその人にとって「音が良く」なるかどうかは別次元の問題です。
そこには、オーディオ再生における根本的な問題が横たわっていて、それについての私なりの考えは「私にとっての良い音とは」にまとめてあります。
「音がよい」という感覚的な話で論議すると何処まで行っても悩ましい問題になりますので、ここではただ単に「信頼」できるという形での表現にとどめます。
メモリ再生を行うための必要条件
それでは、そう言う前口上に惹かれて「では、私もメモリ再生に取り組んでみよう」と思う方がいれば、少なくとも以下の条件が揃っている必要があります。
- 「lightmpd」や「Tiny Core」のように、システム全体がメモリ上で展開されるOSを使用すること。
- 少なくとも2Gb以上のメモリを搭載しているボードを使用すること。現状ではこれに該当するのは「APU」だけだと思います。
今さら言うまでもないことですが、再生用のファイルをメモリ上に突っ込むというのはそれほど簡単なことではありません。Windowsでは、一度メモリ上にファイルを全て読み込んでから再生するソフトもあるようですが、基本的にはそう言うアプリケーションを使った操作として実現しています。
HDに書き込むような要領でメモリ上に直接ファイルを書き込むことができないのが普通です。
本当を言えば、そう言うWindows上で動作する再生ソフトのように、MPDもまたメモリ上に一度ファイルを読み込んでから再生するような仕様が追加されればいいのですが、それは現状としては難しそうです。
そうなれば、最も現実的な選択肢はシステム全体がメモリ上で動作するシステムを使うことです。
「lightmpd」や「Tiny Core」のようにシステム全体がメモリ上で動作していれば、そのシステムにクライアントPCからコピー&ペーストすればメモリ上にファイルを送り込むことになるからです。特別なアプリケーションソフトを使わずにメモリにファイルを全て読み込ませるためにはこれが現状では最も簡単な方法です。
さらに付け加えれば、コピー&ペーストの操作をコマンドラインではなくてヴィジュアル画面でマウスを使って行いたいのであれば「OpenSSH」をインストールできる「Tiny Core」しか選択肢はありません。「lightmpd」はTelnetしかサポートしていないので、コピー&ペースとしようと思えばTelnet接続をしてコマンドラインから命令する必要があります。
と言うことで、現実問題としては「メモリ再生」を実現するためには「APU+Tiny Core」というのが最も現実的な選択肢となります。
「Tiny Core」をインストールする
このメモリ再生の最大の問題点は「Tiny Core」のインストールが非常に難しいと言うことです。
もちろん、このサイトの説明やその他有益なサイトが幾つかありますので、それらを参考にしてチャレンジしてみるのはとても大切なことです。しかし、取りあえずはその「メモリ再生」なるものの音を聞いてみたいという人にとっては、さらに言えば、PCを弄るのではなくて音楽を聞いてみたいという人にとってはあまり楽しい時間にはなりそうもありません。
そこで、既にインストールが完了した「Tiny Core」をイメージファイル化したものを以下のサイトで配布しています。
このページから以下の2つのうち、どちらかをダウンロードしてきてUSBメモリなどに書き込んでください。
- 64bit_RT_Tiny_Core_MPD_DHCP.ddi→64bit版 Tiny CoreのRTカーネルバージョン
- 64bit_Tiny_Core_MPD_DHCP.ddi→通常の64bit版 Tiny Core
個人的にはRTカーネルバージョンがお勧めです。私もこのヴァージョンをメインシステムで使っています。
なお、落としてきたファイルをUSBメモリにコピーする方法では駄目です。
書き込むときは「DDforWindows等のソフトを使って書き込まなければいけません。
「DDforWindows」はこちらからダウンロードしてきます。
使い方は上記サイトにも書かれていますが、以下のページなども参考にしてください。
シンさんヴァージョンの「Voyage MPD」をインストール
書き込みが終われば「APU」にUSBメモリを差しこんで電源をオンにすれば「Tiny Core」が起動するはずです。
LAN端子は3つあるのですが、一番左端の端子だけ残して残りの端子は眠らせていますので、LANケーブルを差しこむ場所を間違えないようにしてください。
それから、DHCPサーバーでIPアドレスを割り当てる設定にしてあります。
もしも、割り当てられているアドレスがどうしても分からないと言うときは「TWSNMP」等のソフトを使って確認してください。
使い方は、「Voyage MPD Starter Kit」のIPアドレスの確認方法」あたりのページを参考にしてください。
また、「MPD」も組み込んでいますが、メモリ再生を前提にしているので「media」というディレクトリを音楽ファイルの置き場所にしてしてあります。
音楽ファイルをメモリ上に展開する
メモリ再生実現まであと一歩です。
最後に行うのは、ローカル環境にある音楽ファイルを「Tiny Core」の「media」ディレクトリにコピーすることです。
Telnetしかサポートされていない「lightmpd」ではNASのマウントが必要ですし、さらには「media」ディレクトリにコピーするためにはコマンドラインからの操作が必要でした。
このNASのマウントというのは何時の時にもネットワークオーディオ最大の躓きの石だったのですが、メモリ再生では必要ありません。
また、「OpenSSH」がインストールされている「Tiny Core」では、「WinSCP」などのSFTPソフトを使ってヴィジュアル的にマウス操作だけでコピー&ペーストが可能です。
この「WinSCP」を使った「Tiny Core」へのコピー&ペースの仕方は以下のページを参考にしてください。簡単にできますよ(^^v!!
コピーが完了すれば最後は「Auremo」などのMPD Clientで接続すれば再生ができるはずです。
無事に音が出れば、「Tiny Core」をインストールした「APU」からLANケーブルを外してみてください。それでも音楽は途切れることなく再生され続けるので、実に不思議な感覚に襲われるはずです。
IntelのAtom Processor E3815を使った、TDP5Wと消費電力が大変低いNUCでメモリー再生を始めて2か月程が経ちました。RAMも8GBと余裕があるので、レコード10枚相当分をアップロードし、リピートモードで日がな一日好きな音楽を楽しんでいます。
Voyage MPD、lightMPDと過ごしてきましたが、メモリー再生にたどり着けたことyungさんに感謝申し上げます。利便性もVoyage MPDやlightMPDとさほど変わらないと感じています。
かつて、HDD容量が少なかったためmp3で取り込んだレコードを、今は非圧縮で取り込み直し楽しんでいます。ジャケットも今はA3スキャナでフルですが、当時は、A4スキャナ取り込みだったので半欠けでした(笑)。当時はWindows2000でしたので、時代の流れを感じますね。
私は、一度定年退職し、再就職して5年ほど経ちますが、yungさんのPCオーディオ実験室を何よりの楽しみにしています。一時、アクセスできない時は、本当に心配しましたが、復活出来て何よりです(嬉)。
こういう言葉が何よりも嬉しいです。
私には新しいものを生み出す能力はありませんが、ネット上から仕入れた情報をユーザー目線で検証して報告することぐらいならできます。
サーバーも今回の件で幾つかに分散して危機管理は一歩進みましたので、どこか一つこけても割合簡単に復活はできるようになっています。
こういうサイトをやっていると色々な方から貴重な情報をいただけるのが楽しみです。
もしかしたら、一枚基盤のPCにこだわる時代は終わりつつあるのかもしれませんね。個人的に、次はこういう方向に舵を切り直そうかと考えています。
yungさん
まずは復旧、お疲れ様でした。何事がおこったのかと心配しながらみていましたが、よかったです。
lightMPDでマクロを使い、メモリ再生を楽しんでいます。
でもその一方でTinyCoreでのメモリ再生が気になり、あまりのハードルの高さに指をくわえていたのですが、このたび先例にであい、Raspberry Pi で piCore7(TinyCoreのRaspberry Pi 版)の動作に成功しましたので報告します。
Raspberry Pi でメモリ再生をやりたいと考えられている人の参考になれば幸いです。
※まだまだ間違いや抜けがあると思います。ご指摘いただければありがたいでs。
https://officemoorea.wordpress.com/2016/09/03/picore7/
yung様
HALと申します。CUBOXの頃からPCオーディオ実験室のお世話になっています。貴頁が提案されたことは数年来殆どトレースさせていただいており、常々感謝しています。
本日、「とにかく、一度メモリ再生に取り組みたい方のために」に従って、TINY COREによる再生をしてみました。結果、今までとはレベルの違う感動を受け、お礼のコメントを書きたくなった次第です。
これまでの当方のシステムは、NAS→スイッチングハブFX-08mini→FX-08mini(2段)→APU-1D4→DAC内蔵アンプ→スピーカーで、アンプ以外の全ての電源を自作の安定化電源で供給し、それなりに満足した音質を得ていました。
ところが、TINY COREによるメモリ再生をしたところ、音がさらに上下へのびのびと解放され、気持ちよくなってボリュームを上げたがる自分に驚きました。念のため元のシステムに何度か戻して聞き直しましたが、「明らかに違う」に1票入れます。気持ちの良さが全く異なりました。
APU-1D4によるTINY COREのメモリ再生では使えるメモリ領域が3.5GBで、CDからリッピングしたWAVE fileはCD5枚程度が一度に再生できる限界(APU-1D4のメモリーへのコピーはCD1枚で約30秒)です。light MPDのネットワーク再生では数千曲をランダム再生できることに比べると利便性は劣りますが、light MPDとTINY COREメモリー再生の切り替えは、APU-1D4のSDの入れ替え→WinSCPでのファイルアップロード(約3分)→GMPCのPreferenceの切り替え→GCMPでのUPDATE MPD Database→再生であり、「たくさんの曲をランダムに聴くときのlight MDP」←→「数枚のアルバムをじっくり聞くTINY CORE」と気分に応じた共存も全く簡単だとわかりました。
このような素晴らしいTINY COREメモリ再生の提案にお礼申し上げます。また、何となく面倒そうと躊躇している方々には、このシステムを是非、オーディオの進化のためにも試していただきたいと思いました。(HAL)
貴重な報告、ありがとうございます。
ただし、メモリ再生の音についてはそれぞれの環境で色々意見はあるようです。そして、それはそれでいいと思っています。
ただ、私の場合で言えば、当初はlightmpdによる通常のネットワーク再生、もう一つTtiny Coreによるメモリ再生という2系統を使い分けていたのですが、気がつけばいつの間にかネットワーク再生で聞くことが殆どなくなっていることに気づいて、結局はメモリ再生一本になってしまっています。
それから、アップサンプリングに関しても、結局はいろいろやってみた結果として、現在は素のままのCD規格である44.1Khzで聞いています。ただし、ビット数だけは24ビットに拡張はしています。
ハイレゾの前に為すべき事はたくさんあるというのが今の祖直な感想です。
yungさん、Fujiです。
メモリ再生を行う為の必要条件として、
>「lightmpd」や「Tiny Core」のように、システム全体がメモリ上で展開されるOSを使用すること。
とありますが、これは何故なのでしょうか。HDDにOSを置いた場合ではメモリー再生は出来ないと言う事なのでしょうか。
できないわけではありませんが、MPDにはその様な仕様は積み込まれていないので、MPDを使う限りはシステム全体がメモリ上で動作するlightmpdやTiny Coreを使うしかないという事です。
Windows上で動作する再生ソフトには、音楽ファイルを一度メモリ上に読み込んでから再生を始める機能が積み込まれたものがあります。それと同じような機能がMPDにも積み込まれればこんなややこしいことは不要となります。・・・が、そうなったとしても、やはりシステム全体がメモリ上で動作することの優位性は大きいかと愚考します。
piCore7をダウンロードさせていただき有り難うございます。
VoyageMPD,Wolfson,Volumio,lightMPDと試みてきました。
今もVoyageMPD,lightMPDは切り替えてきけるようになっています。今回「PCオーディオ実験室」に「メモリ再生」が有り、RaspberryPi2で可能であることを知り挑戦することが出来ました。無事インストール、再生にこぎ着けることが出来ました。本当に有り難うございました。
以前PlayPcnWinでメモリ再生をしたことがありましたが、VoyageMPD,lightMPD、・・・・と試しているうちメモリ再生すら忘れ去っていたのですが「PCオーディオ実験室」を拝見して再挑戦することにしました。
音が出たときははっきりクリアな音にびっくりいたしました。
ここで一つ初歩的な質問で申し訳ありませんが、アドレスの固定方法を教えていただきたいのですが。立ち上げるたびアドレスが変わってしまい煩わしいです。よろしくお願いいたします、
詳細は「メモリ再生(7)~Tiny Coreを使ってみる。」をご覧ください。RaspberryPi2にはインストールしたことがないので細部に違いがあるかもしれませんが、基本的には「/opt/bootlocal.sh」を編集します。
もしも、「192.168.0.30」に固定したければ
pkill udhcpc
ifconfig eth0 192.168.0.30 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.0.255 up
route add default gw 192.168.0.1
echo nameserver 192.168.0.1 > /etc/resolv.conf
を追記します。
ただし、ローカルの環境によって「broadcast」や「default gw」は変わってきますので、ご自分の環境に合わせてください。失敗すると一切接続できなくなりますので注意してください。
そして、最後に
tc@box:~$ filetool.sh -b
をお忘れなく。
早速の返答有り難うございました。
未だやってはいませんが試してみます。
yungさん、1点教えて頂きたいことがあります。日々、好きな音楽をTiny Coreで楽しんでいるのですが、アップロードできるのは何GB程度なのでしょうか?何時だったか、CD10枚分をアップロードしようとしたら途中で止まってしまい、半分位にして聴いておりました。Biosから来る制限なのか、OSから来る制限なのか・・・システムは、IntelのAtom Processor E3815を使ったRAM8GBのNUCです。
最近の聴き方は、一旦Tiny Coreが立ち上がったら、LAN切替器で物理的に遮断し、Windowsをレジュームし、オーディオ装置として独立させて使用しています。
Tiny Coreはメモリ上で動作しますので、システムのメモリに依存します。しかし、32ビット版のTiny CoreだとOSの制限で上限は3Gbに制限されます。64ビット版ではその制限はありません。
私は64ビット版のTiny CoreをAPU1D4にインストールして使っていますので、論理的な上限はAPU1D4に搭載されているメモリの4Gbと言うことになります。
ちょうさんの場合だとお使いのNUCに搭載されているメモリ量が上限です。32ビット版のTiny Coreだと搭載されているメモリ量の如何に関わらず上限は3Gbになります。
ただし、Tiny Coreそのものがメモリ上で動作しているので、その分は既に使用されています。さらにあまりたくさんのファイルをアップロードするとメモリの空きが少なくなってシステム全体が不安定になる恐れがあります。その事を考え合わせると、搭載されているメモリ量の半分程度をめどにするのが無難ではないかと私は考えています。(4Gbならばアップロードするファイルは2Gb程度までに抑えておく)
yungさん、早速の丁寧な回答ありがとうございます。「搭載されているメモリ量の半分程度をめどにする」で今後も楽しんで行こうと思います。
私は、64ビット版のTiny Coreをインストールしましたので、当初からあまり制限を感じずに使用してきました。何せ一度ファイルをアップロードしたらそれを一日聴いているぐーたらですから。
再生システムが落ち着いて、最近はyungさんの過去の記事を楽しんでいます。ゲルマニュウムラジオに興味を持ち、ソノシートしか掛けられないような雑誌付録から始まった「音の世界」がここまで進歩するとは、まるで、夢の世界に居るようです。
yung様
メモリ再生に挑戦の2通目です。
APU2c4にRTカーネルバージョンでのブートがうまくいかないので、
64bit_Tiny_Core_MPD_DHCP.ddiをダウンロードし、ブートを
試みました。同一機材ですが、うまくブートされたようで、
WinSCPで、音楽ファイルをmediaディレクトリにコピーすることができました。
しかし、Auremoでの接続で、音楽ファイルが検出されませんでした。
もう少しなのですが、
どこに問題があるのか不明です。
何か心当たりはありませんでしょうか。
ご教示をよろしくお願いいたします。
「Tiny Core」がブートしているのならば可能性は2つです。
可能性としては(2)のRescanのし忘れではないかと思います。
「Tiny Core」は全てがメモリ上で動作しますから、電源を落とせば音楽ファイルは全て消えてしまいますので、起動時に「database」ファイルが作成されません。
ですから、音楽ファイルをコピーした後に「Auremo」の方でRescanして「database」を作成しないと音楽ファイルが見えません。
一度確認してください。
yungさん
私のラズパイ音楽再生はVolumioに始まりRuneAudioやMoOdeAudio と変遷してきました。しかしlightMPDで初めてメモリー再生の音の良さを知ってしまてからはずっと使わせて戴いていました。その後、TinyCoreにも興味を持っていましたが自分ではどうすることも出来ませんでした
しかし、ミク友のモーレアさんの助けでRaspberry Pi2にTinyCoreのRaspberry Pi版である、念願のpiCore7を導入してメモリー再生、USBデータ再生、Nasデータ再生が出来る様になりました。メモリ再生はRAM容量制限からCDデータ1枚分程度になりますが通常はこれで十分楽しめます。メモリー再生で無ければUSBとNASから簡単に転送できて制限無くメモリー再生に比べて遜色ない音で聴く事が出来ています。転送にはWinSPCをコントロールにはCantataを使っています。
私のRaspberry Pi2にはお気楽オーディオさんのPiSRC4137とPiDAC4490が搭載していて、電源も自作のアナログ電源から供給しています。ハイレゾ音源も問題なく聴く事が出来ます。
UNIXコマンドは難解ですがモーレアさんに教わりながら勉強を進めております。
yungさんのBlue Sky Labelのデータも素晴らしくて楽しませて貰っています。この場を借りて”ありがとうございます”をお伝えさせて戴きます。
本当はこちらの方が「母屋」でして(^^;、そのデジタル音源を少しでもいい音で聞きたいということで取り組み始めたのがこの「実験室」でした。
世間ではいろいろな動きもあるようなのですが、個人的には「Tiny Core」によるメモリ再生である程度は納得いくレベルまできたかな、と言うことで、今は様子見を決め込んでいます。その代わりと言っては何ですが、「母屋」の方ではその空いた時間を使ってそれなりに更新を続けています。
オーディオ的に言えば、パブリック・ドメインとなった音源の中ではマーキュリーレーベルによる「リビングステレオ」シリーズが聞き物です。Flacファイルも配布していますから、そちらを落としてもらえれば録音の本質的なクオリティはこの半世紀、ほとんど向上していないことに気づかれると思います。
とりわけ、ドラティやパレー辺りの録音が聞き物か著思います。
「ドラティ」
http://yung.aki.gs/flacdb/flac_a.php?artist_id=189
「パレー」
http://yung.aki.gs/flacdb/flac_a.php?artist_id=121
新しく構築されたシステムで一度おためしください。
yungさん
有り難うございます。聴かせて戴きます。
ユングさんの音源が良い音で鳴るよう調整してきたところ、素晴らしい音が出るようになりました。私がリッピングした音源より良いかもしれません。
マーキュリーの録音には本当に感心しています。圧倒的な音場感+力強い音です。一般的に、ワンポイント録音は奥行きは出るものの力感が損なわれてしまうものが多いのですが、マーキュリーの録音は音に力がこもっているのです。
しかも、それが今から50年以上も前に録音されていたことに、驚きを隠せません。
でも、そのことが分かるには、ある程度オーディオのグレードが高くないとダメだと思います。私が、その本当の凄さを理解したのは、最近のことです。
その中でもよく聴くのは、ドラティ・ロンドン響のベートーヴェンの「田園」の第2楽章です。木管楽器の空気感が素晴らしいです。パレーとデトロイト響の演奏では「幻想交響曲」の第3楽章の後半です。ティンパニの音が如何にリアルに聞こえるかをチェックしています。
お願いがあって投稿しました。
私もYUNGさんに倣ってNASを使わない方向で音出しをしているのですが、このところ「みみず工房」のyoさんが盛んにlightmpd/upnpgwが良いと言われています。あれほどlightMPDの音に否定的だった方が褒めるのなら音出しをしてみようという気になるのですが、一方で今までlightMPDの音に否定的だった方が良いということは、今までの音が深化したというよりも別物になったと考えた方が良いのかもしれないとも思います。
つきましては、YUNGさんにlightmpd/upnpgwの音を検証していただきたいのです。yoさんがいくら褒めても、そうかなと思うぐらいのことですが、これがYUNGさんの言葉となると重みが違います。
自分でやれば良いのでしょうが、生憎APUを一台しか所有しておらず、最高の音質であるというAPUの2台モードが実験できないのです。(スタンドアローンでの音出しはしましたが、メリットと言うよりシステムの安定性・操作性で、デメリットの方を強く感じてしまいました。)
YUNGさんの主張されている方向とは逆になってしまいますが、メモリ再生の優位性を確認するという意味もあると思います。よろしくお願いします。
暇があれば一度は「lightmpd/upnpgw」を試してみたいとは思っていたのですが、その暇がなかなかないのが現状です。基本的にこのサイトは「離れ」みたいなもので、母屋は「Blue Sky Label」の方です。
「Blue Sky Label」の方をうっちゃってと言うわけにもいかないので未だに手つかずの状態です。
年末年始になればいくらかは時間もできると思いますし、なんと言っても手元に2台のAPUがあります。
ただし、聞いてみてそれなりの音質が確認できても、それをメインシステムに採用する気にはなれないかなとは思っています。そのあたりのことは、もしも試す機会があればその時には詳しくふれたいとは思います。
お返事、ありがとうございます。
>暇があれば一度は「lightmpd/upnpgw」を試してみたいとは思っていた・・・・・・
お暇な時によろしくお願いします。
yseki118様、Fujiです。
>今までlightMPDの音に否定的だった方が良いということは、今までの音が深化したというよりも別物になったと考えた方が良いのかもしれないとも思います。
私自身lightmpd/upnpgwは未だ構築しておりませんが、実力は相当なものではないかと考えております。と申しますのは、既にJPLAYに付いてはお聞き及びかと思いますが、先日このJPLAYを試しに構築して見ました。JPLAY公式日本語サイトが究極の音として推奨している、デュアルPCモードとし、さらにサーバー側PCにはWindwsServer2012R2をインストールし、Cui modeで運用して見たのですが、この音が素晴らしい、高解像度でありながら耳障りな音は一切出しませんし、中低域も充実し艶が有り実に上品な音です。まさかWindowsでこれだけの音が出るとは夢にも思っていませんでした。このJplayStreamerと
lightmpd/upnpgwの両者を構築、比較されていらっしゃる、PCで音楽、のasoyaji様はLightmpdはJplayStreamerと遜色無し、と書いておられますので、lightmpd/upnpgwも十分な実力が有ると見て良いと思います。ただ、ユング様の考案されたメモリー再生の音とJplayStreamerを比較すると、どちらが良いか評価するのは難しいと思います。それだけメモリー再生の音が優れていると言う事でしょう。構築される環境にもよると思いますので。yseki118様も一度JPLAYにトライされて見ては如何でしょうか。JPLAY6.2_TrialもWindwsServerも無償ですから空いているPCがあれば簡単に構築出来ます。
Fujiさん、助言ありがとうございます。
私がしたいのは「シングルボードコンピュータを使って、極力シンプルな構成で音出しすること」なので、Windowsを使った音出しはその範囲外になりますので、JPLAYについてはパスさせていただきたいと思います。
yseki118様、Fujiです。
>私がしたいのは「シングルボードコンピュータを使って、極力シンプルな構成で音出しすること」なので、
実は私もAPU-1D4を2台所有しており、いずれlightmpd/upnpgwを構築したいとは思っているのですが、最近JPLAY構築にエネルギーを使ってしまいまいしたし、高齢になると動きが鈍くなるものですから、なかなか始められずにいますが、いずれ気が向いたら構築するつもりではいます。
最近JPLAYを少し聴き込んで見たのですが、本当に音がいいですね、Windowsでどうしてこんな音が出るのと思う位良いです。Lightmpd単体の音と比べた場合、一聴しただけで文句なくJPLAYの圧勝だと分かります。これって、もしかしてメモリー再生の音も超えてるかもしれません。
yungさん
いつも、多くの情報発信をありがとうございます。
配布いただいたTinyCoreMPDによるメモリ再生の調子は上場で、一段と豊かな音を楽しんでいます。
2点気になったため、ご質問致します。
再生そのものは出来ているのですが、クライアントソフト側でwavファイルのタグデータが読み込まれないという不都合に見舞われています。
タグデータはID3のバージョン2.3をUnicode-16にしていますが駄目です(dbpowerampのタグエディター使用)。
Auremoで言うと、Titleのみがファイル名参照の下に表示され、ArtistとAlbumは空白という状態です。
どこを探しても、同様の症状や解決策が見られなかったため、こちらに質問致しました。
もう一つは、アップコンバートの問題についてです。
現在、TinyCoreMPDではアップコンバートをする際は、MPD内部の機能を使って再生と同時に行っているとのことですが、そこで疑問が生まれます。
メモリ再生に至るPCオーディオの流れを見れば、再生用のパソコンそのものには出来る限り余計なことをさせないということが分かるわけですが、現状の再生システムの中でアップコンバートが行われていることはこれに当たらないのかということです。
dbpowerampのコンバータソフトを使えば、そもそものwavファイルそのものをアップコンバートした状態で保存しておけます(CDリッピングと同時にでもこのコンバータは利用できます)。この状態のファイルを再生用パソコン側に送って運用する方が、音質的には有利な気がしますが、いかがなものでしょうか。残念ながら、私の再生機器は16bit/48kHzまでしか対応していないため、比較ができません。
yungさんの意見をお聞きしたく思います。
以上、よろしくお願いいたします。
タグデータの読み込みは基本的にはクライアントソフトの問題だと思います。Waveファイルのタグデータを読み出せるクライアントソフトは少ないようです。
私は、メモリ再生になってからはどうせ2~3曲しかメモリ転送しないので、タグデータがなくても何の不自由もないのでスルーしています。
この方式の致命的な問題は、ファイルそのものをアップコンバートするとファイルサイズが巨大化してメモリ上に転送できる上限を簡単に超えてしまうことです。
しかし、それ以外にも幾つか懸念があります。
それは、アップコンバートする現状のソフトのアルゴリズムが必ずしもベストなモノとは限らないことです。今後、新たなアルゴリズムが開発されたときに、元データが別のアルゴリズムでアップコンバートされていると、それが消えない指紋のような邪魔者になってしまう懸念があります。
実際、MPDの中のアップコンバートのアルゴリズムもSoxに変わることで音質がかなり変化しています。今後その様な方式が開発されるか分からない以上は、元データはできる限り「素の状態」のままで保存しておきたいというのが私の考えです。
さらに言えば、未だに私の中ではアップコンバートすることのプラスマイナスが解決できていません。
つまりは「本当にアップコンバートすることは良いことなのかしら?」という疑念が払拭されきっていないのです。
ですから、今も時には「16bit 44.1Khz」の世界に舞い戻ったりして試行錯誤をしているところです。