何とも「乗り遅れ」感の強い話ですが(^^;、最近話題になっている「CuBox」を試してみました。
「CuBox」というのはイスラエルの会社が販売している超小型のPCのことで、これが音楽再生において「ハード構成がシンプルであればあるほど音がよい」という法則から言って、「いいのでないの?」と言うことで注目を浴びているのです。
注文は国内の販売店からでも可能なのですが、イスラエルの会社に直接注文した方が半額程度(国内:22~23K円 イスラエル:13~14K円)で入手できるので直接注文した方がお得でしょう。注文はPayPalのアカウントを持っていれば簡単に決済できます。
イスラエルのベンチャー企業 SolidRun
ただし、現物が手元に届くのは「忘れた頃(1ヶ月以上後)」なので(^^;、それは覚悟しておいた方がいいです。
さて、これが現物の「CuBox」です。
ホントに小さいです。
左側が「Voyage MPD Starter Kit」でその隣が「EVO-CLOCK」です。「Voyage MPD Starter Kit」の上にのっているのが「CuBox」で、「EVO-CLOCK」の上が「CuBox」に付属してくる電源アダプタです。大きさはその電源アダプタとほとんど変わりません。
しかし、この小さい中に以下のスペックが詰まっています。
- Linux based distributions like Ubuntu, Debian and others
- Android
- 800 MHz dual issue ARM PJ4 processor, VFPv3, wmmx SIMD and 512KB L2 cache.
- 1080p Video Decode Engine
- OpenGL|ES 2.0 graphic engine
- HDMI 1080p Output (with CEC function)
- 1GByte DDR3 at 800MHz
- Gigabit Ethernet, SPDIF (optical audio), eSata 3Gbps, 2xUSB 2.0, micro-SD, micro-USB (console)
- Standard Infra-red receiver for 38KHz based IR controllers.
- No JTAG required. Unbrickable for Developers (**)
CPUもメモリも「Voyage MPD Starter Kit」より優秀です。
「Voyage MPD Starter Kit」のスペックは
- CPU 500 MHz AMD Geode LX800
- DRAM 256 MB DDR DRAM
ですから、随分と差があります。
この「Voyage MPD Starter Kit」のスペックでは「DSD over PCM (DoP)」方式は能力不足で使えませんでしたが、「CuBox」のスペックならばきっと大丈夫かと思われます。(何とも無責任な発言ですが、その理由は最後に述べます。)
それからOSの起動は「micro-SD」から行います。この「micro-SD」はゴミかと思うような小ささです。(^^;
大きなCFカードから起動する「Voyage MPD Starter Kit」と比べると、何とも言えず「頼りない」感が漂いますが、それはノートPCのキーボーでさえ小さくて使いにくいと感じてしまう私の偏見によるものなのでしょう。技術は進歩していると言うことを取りあえずは信じておきましょう。
と言うことで、いよいよこの「CuBox」を音楽再生用のトランスポートへと変身させます。
「CuBox」のトランスポート化
いよいよ変身させます・・・等と書きましたが、実は既に「みみず工房」の方に詳細な情報が紹介されています。おまけに、「CuBox用のUbuntu Core+リアルタイムカーネル+MPD(1.8git+RTオプション)というディスクイメージを公開してくれています。
- ubuntu-core-xfs版
- ubuntu-core-ext3版
さらには、昨年の暮れに改良版(cubox-audio121222.img.7z)も公開してくれています。
つまりは一切の難しいことは考えないで、そのディスクイメージをゴミみたいな「micro-SD」に書き込んで、あとは自分の環境に合わせてネットワーク設定とNASのマウントを行えば完了です。
「ネットワーク設定とNASのマウント」の仕方は「Voyage MPD Starter Kit」の時と全く同じやり方で可能です。
「Voyage MPD Starter Kit」をきちんと構築できた人ならば何の問題もなく設定できると思います。
また、ディスクイメージを「micro-SD」に書き込む方法は「シンさんヴァージョンのVoyage MPD」に紹介してありますので、そちらをご覧ください。
ただし注意しないといけないのは、何故かはよく分かりませんが、メーカーによって起動しない「micro-SD」があるようなのです。現時点で確認されているのは以下の通りだそうです。
起動可能なメーカー
SanDisk、ELECOM、IODATA、HIDISC、TDK
起動不可のメーカー
KINGMAX、SiliconPower
「CuBox」に最初から付属してくる「micro-SD」は起動可能なので基本的には問題はないと思いますが、買い換えるときは注意した方がいいようです。
さて、その音質は
ネット上を見てみると、これがまた「大絶賛」です。
「これ、いいです。細部まで情報が届いて、音が満ちている感じです。
なんでだろう。
ハードとソフトの絶妙な兼ね合いでしょうか。
いままでのBestなトラポという感じです。」
とか、
「圧倒的に良いCubox!
Cuboxが本当に良い!
圧倒的に音圧が高く音が太い。」
等・・・です。
確かに、「Voyage MPD Starter Kit」とは音の出方が随分と違います。
しかし、こう言うときに注意しないといけないのは、「変化=改善」では必ずしもないと言うことです。
オーディオというのはどこかを弄れば必ず「変化」します。そして、その変化を喜んで安易に「改善、改良」だと勘違いしてしまうととんでもない泥沼に落ち込んでしまいます。この泥沼の最たるものが「アクセサリ地獄」です。
ケーブル、インシュレーター、電源周り、制震グッズなどなど・・・、どれをどのように変えても音は変化します。しかしその時に注意しないといけないのは、その時の変化の「本質」をシビアに見抜く耳が必要だと言うことです。そのシビアさを持たずに変化を喜んでいるととんでもないことになってしまいます。
ですから、ネットワークオーディオの核となるべきトランスポートを「Voyage MPD Starter Kit」から「CuBox」に変更したのですから、「変化」しない方がおかしいのであって、重要なことはその変化をどのように判断するかです。
と言うことで、私の判断なのですが、「CuBox」の一番の特徴は「力感が増して押し出しが強くなる」ということでしょうか。ですから、曲によってはもう少し繊細に表現してくれた方がいいかな・・・と思う場面もあります。
ですから、単純に「Voyage MPD Starter Kit」<「CuBox」等とは断言できません。
少し前に「DAC=カートリッジ論」なるものを「ナローレンジの美」として書いたことがあるのですが、こういうトランスポートの方こそがアナログ時代のカートリッジに近い存在です。その意味では、10K円~20K円程度で入手して構築可能なこういうトランスポートこそが、ネットワークオーディオ時代の「カートリッジ」になるべき存在なのかもしれません。
再生したい音楽によって、時には「Voyage MPD Starter Kit」を使い、時には「CuBox」を使い、さらには場合によっては、何故か年増のお姉様のボーカルに抜群の相性を示す「ナローレンジの美(VortexBox)」があってもいいと思うのです。
安易に「Voyage MPD Starter Kit」>「CuBox」とか「Voyage MPD Starter Kit」<「CuBox」等という判断をしてしまって、どちらかに乗りかえるというのはもったいない話です。
さて、その後の痛い顛末
こうして、取りあえず「それなりの音」で再生ができるようになると、さらにあれこれ弄りたくるなるという「悪いくせ」が出てきてしまいます。
取りあえず、思いついたのは以下の2点です。
- hiFace Evoを認識させる
- 電源部分の改良
「CuBox」でどうしても手直ししたいのが「UDIF7」との相性の悪さでした。気にならないと言えば気にならないのですが、時々プチプチノイズがまじります。同じようなことがその他のUSB-DACにおいても報告されているようです。
そこで、何とか「CuBox」でも「hiFace Evo」が使えるようにするのが急務だと思ったのです。
しかし、これがどうしてもうまくいきませんでした。
まあいいや、これはその内、シンさんヴァージョンの「Voyage MPD」をあわせて、まとまった休みが取れるときにチャレンジしようと決めて、二つめの電源周りの改良に取り組みました。「CuBox」に付属した電源アダプタはどう考えてもプアにすぎますので、これを改良すれば音質的には大幅な改良が望めると思ったのです。
そして、ここからが「痛い顛末」のお話になるのです。
「Voyage MPD Starter Kit」は電源に関しては「min. 7V to max. 20V」と言うことなのでかなり広い幅で動作しますし、許容もしてくれます。そして、そう言う思いが私の中にもあったので、手近にあった電源をいろいろ試しているうちに・・・「壊して」しまったのです。
確かに、「CuBox」の仕様書には「5V 2A」としか書いていないので、5V以上の電源を入れてしまった私に全ての責任があるのですが、「7V~20V」の範囲で動作する「Voyage MPD Starter Kit」と比べるとあまりにも「脆い」・・・等と勝手なことを思ってしまいました。
その意味では、もともとが産業用の組み込み用途で使うことを想定した「ALIX3D2」をもとにした「Voyage MPD Starter Kit」の頑丈さは評価の中に入れてもいいのではないかと思った次第です。
そして、最初のところで「DSD over PCM (DoP)」方式は「CuBox」のスペックならばきっと大丈夫かと思われます、という、何とも無責任な発言になったのは、この事を確認する前に壊してしまったからです。
そんな次第で、今はもう一台、新たに注文するかどうか思案している最中です。そして、新しく発注するなら、同じ大きさにさらなるハイスペックを詰め込んだ「CuBox Pro($159.99)」にすべきか、それとも同じ「CuBox($119.99)」にすべきか、これまた悩んでいるところです。
CPUの能力は同じですが、メモリが2Gbに増強されています。
はてさて、どうしたものでしょうか?
yung 様
いつも参考ににさせていただいております。
ところで、Cu-boxの件ではなく、Alix-Voyage mpdについてです。
『「Voyage MPD Starter Kit」のスペックでは「DSD over PCM (DoP)」方式は能力不足で使えませんでした』とのことですが、当方、Alix-Voyage mpd(シンさんバージョン)ーRudd24ーChord QuteHd でDSD ファイルを再生している(つもり?)なのですが、実は再生できていないのでしょうか(176.4の再生)?
なお、再生中、Chord QuteHdは dsd再生を示す、白ランプがついています。
よくわかっていないので、よろしくお願い致します。
>当方、Alix-Voyage mpd(シンさんバージョン)ーRudd24ーChord QuteHd でDSD ファイルを再生している(つもり?)なのですが、実は再生できていないのでしょうか(176.4の再生)?
きっと、「DSD over PCM (DoP)」方式のような「妖しげ?(^^;」な方法ではなくて、由緒正しいDSDのネイティブ再生になっているんだと思います。
一部のUSB-DACをのぞけば、大部分のUSB-DACはDSDのネイティブ再生に対応していません。この問題をクリアするためにひねり出されたのが「DSD over PCM (DoP)」方式です。
shigさんの場合は、きっと問題なくネイティブ再生されているんだと思います。
残念でしたね。こういう痛い思いは私も何度も経験していますが。。。
ALIXの場合は内部にスイッチモード電源があり、少々高い電圧を入力しても規定の電圧に変換されるため、内部のデバイスが破壊されることはありませんが、Cuboxの場合は入力した電源がそのままデバイスに流れるため、電圧を守らないと破壊されます。
スイッチモード電源は、最近海外の機器やラステームなどが採用していますが、基本的にスイッチング電源なので瞬間的な電源供給力に優れる反面、高品位なものでないとノイズ源になります。ALIXの場合、これが足を引っ張っている可能性があることは、シンさんが以前から指摘しています。
以上のことから、Cuboxの場合はおそらくALIX以上に電源に敏感であることが想像されます。私は付属のACアダプタは箱から出してもいません。Cuboxの音のほうが私の好みなのですが、もちろんこれは高品位の電源を用意することが前提です。電源がダメだと確かに荒い音になります。
いつの間にかPro版も出たんですね。メインメモリの使用率が低いほうが音がいいという傾向からすると、試してみる価値はあるかもしれませんね。
>残念でしたね。こういう痛い思いは私も何度も経験していますが。。。
はい、同じような失敗を何度もやっているのに「懲りない」んですね。
>メインメモリの使用率が低いほうが音がいいという傾向からすると、試してみる価値はあるかもしれませんね。
なるほど、いい話を聞きました。φ(.. ) メモメモ
今は予約受付中みたいな感じなのですが、まあ「心の傷・・・??」を癒す時間を確保するためにも、Pro版の方をオーダーしておきましょう。
私、CUBOXに乗り替えました。
落ち着くまでには、色々な顛末はありましたが。
導入時、まずハイファイ調の音に感動しました。
次にリニア電源に変更。SNがグンと上がる。
さらに、asoyajiさんのサイトにも書いたように、銅箔テープでグルグル巻に。
さらに静かに、そしてシャープに。
この時点で、システムのバランスが崩れ始めた。
そこで、DDCを替えてみる。
エレアトUDAとエルサウンドDDC-192。二つの差がはっきりでる。
スピーカーのセッティングを変え、ラインコードを変更する。
あれこれやって、なんとか求める音になった。
こんな顛末の末に、現在CUBOXがメインになっています。
(サブシステムはALIX)
まとめですが、
CUBOXとALIXでは音が違うので、必ずバランスを取り直す必要がある。
CUBOXは、よりクリアな音で、さらに良くなる期待を持たせる。
(関係の方々に期待するのみですが。)
CUBOXのデーターファイル読み込みの速さは魅力。
以上です。
お恥ずかしい顛末記ですが、現況報告です。
yungさん
CuBoxは私と同じ失敗をされたんですね。ご愁傷さまです。
ところで
> きっと、「DSD over PCM (DoP)」方式のような「妖しげ?(^^;」な方法ではなくて、由緒正しいDSDのネイティブ再生になっているんだと思います。
はどう言う意味でしょうか。
DSDファイルをMPDがリアルタイムPCM変換しながらS/PDIF出力するにはAlixはCPUパワーが不足して無理です。CuBoxも音が途切れて使い物になりません。
また、S/PDIFインターフェースでDSD情報を送るには今のところDoPにせざるをえないんではないでしょうか。
DSD→DoP式PCM偽装は、176.4kHzのPCMを再生するのと同じ程度のCPU負荷だったと記憶しています。
>CuBoxは私と同じ失敗をされたんですね。ご愁傷さまです。
私だけではなかったんですね。なんだか・・・少し・・・ホットするような気がするのは(^^;、人間性でしょうか。
>S/PDIFインターフェースでDSD情報を送るには今のところDoPにせざるをえないんではないでしょうか。
あれぇ、そうだったんですか?
基本的には、DSD再生には今のところあまり興味がないので、このあたり自分でも結構いい加減です。USB-DACの方がネイティブ再生に対応しているのならOKかと思っていたのですが、違うんですか?
だとしたら、shigさんはどうして再生できていているんでしょうか?
そっちの方が謎ですね。
すみません。
いきなりS/PDIFまで飛んでしまって逆に混乱のもとでした。
USB DACに送る場合も純粋なPCMに変換して送るとAlixなどには負荷が高すぎます。
従ってこの場合もDoP変換のみを行なってUSB DACに送らないと実用になりません。
DSDをPCMにリアルタイム変換する例としてはfoobarがありますね。
こちらは有り余るCPUパワーで押し切ります。
もちろんfoobarでもDoPで送ることも可能です。
ついでながらAtomデュアルコア667MHzにVoyage MPDをインストールしたマシンではPCMリアルタイム変換はCPUパワー不足でした。
こんにちは、ご無沙汰しております。 (__)
実は私の周りでもこういう事故がありましたのでちょっと調べてみました。
ご存知のようにCuBoxにはSMPS電源が使われてます。
使用Chipは
MAVL G227 x 2個 , Input voltage range: 2.75V to 5.5V, 1 MHz Switching frequency
MAVL G47B x 1個 , Input voltage range: 2.75V to 5.5V, 1 MHz Switching frequency
比較対象としてALIXボードでは(一部ですが)
FAN5236, Input voltage range: 24V max, 255~345Khz Switching frequency
以上のことからCuBoxの耐入力電圧範囲が非常に狭いことが分かります。
私見ですが同じSMPS電源でもALIXボードより有利な点はSwitching frequencyが高いことではないかと思います。
しかし、CuBoxは本体のノイズレベルが高いような気がします。
ひょっとしたらこれが影響してCuBoxの音に現れるのではないかと疑っております。早速ですが電磁波吸収フェライトを注文しました。
これを基盤の気になるところに貼って見るつもりです。
基盤の改造など難しいので簡単な対策でCuBoxから繊細でかつ迫力のある音を目指しておりますが、、できるかしら、、^^;;;
では、
>実は私の周りでもこういう事故がありましたのでちょっと調べてみました。
いつもいつも貴重な情報ありがとうございます。
2.75V to 5.5V・・・ですか(^^;
でも、あのチープな付属の電源を見れば、頭ではなくて脊髄で反射して弄りたくなるのがPCオーディオ派の本能でしょうね。
>CuBoxの耐入力電圧範囲が非常に狭いことが分かります。
ということは、何かの弾みで過剰に電流が流れるようなことがあれば「お釈迦」と言うことなのでしょうか?もちろん、近くに雷が落ちればみんな「お釈迦」ですが、そこまで行かなくても何らかのアクシデントでそう言うことはおこらないのでしょうか?
そのあたりの知識は極めてプアなので何とも言えませんが、心情的には・・・少なからず(かなり?)心配です。
こんにちは、
SMPSチップ単独のお話ではないのでどの程度までのサージ電圧に耐えられるかはわかりません。
メーカーから定格電圧を決め、これを守らないことによって起きる事故は保障外とするのが普通だと思えばCuBoxの設計として定格電圧の10%程度の余裕でしたらこれはこれで妥当な設計のような気がします。
つまり定格電圧を守ればご心配なさることはないのではないでしょうか。
私は5V-DCプラグ部分に黄色いテープを巻きました。
起こり得る事故防止対策としてこれ以外は絶対に差し込まないことにしております。
メーカーに連絡すれば修理代/送料は掛かるものの修理してくれるそうです。ご参考ください。
シンさん、こんにちは。
貴重な情報をありがとうございます。最初CuBoxにはSMPSは使われていないと思っていたのですが、シンさんのHPの過去記事をあらためて拝見して理解しました。私はあそこまで分解していませんので勘違いしていました。それにしても定格5Vで上限5.5Vの部品を使うとは、ちょっと設計としてどうなのでしょうか。CuBoxでは電源に要注意ですね。
>しかし、CuBoxは本体のノイズレベルが高いような気がします。ひょっとしたらこれが影響してCuBoxの音に現れるのではないかと疑っております。
どうも強力なCPUを搭載しているPCほど、聴感上は良くも悪くも力強い音となって聞こえる傾向があるようですね。私の場合、ノイズが聞こえるようなことはありませんが、ノイズ対策としてUSBの空きポートのグラウンドラインを自作の備長炭仮想アースに接続しています。やり方はシンさんの最新記事と同じです。筐体も電磁波吸収シートの上に置いています。いずれも多少の効果はあるようが、やはり筐体をきちんとアルミケースに入れてやるべきでしょうね。基板の固定方法を思案中です。
ninoさん、こんにちは、
私が気にしてるのは本体から外部への輻射ノイズではなく基盤内の部品同士がお互いにノイズで干渉し合うことです。
勿論、本体からの輻射ノイズは傍にいるDDCなど他の機器へ影響を与えることも無視できないのでCuBoxはなるべくDDCなどの機器から離して運用することにしております。
>やはり筐体をきちんとアルミケースに入れてやるべきでしょうね。基板の固定方法を思案中です。
これはアルミ削りだしの本格的なものを考えていますが、高くなりそうなのと基盤をどの程度まで手を施したら納得のいくレベルまで達するかわからないので後回しにしています。
先は長いので急がないでやるつもりです。^^) では、、
>私が気にしてるのは本体から外部への輻射ノイズではなく基盤内の部品同士がお互いにノイズで干渉し合うことです。
この対策として、ALIXではJapanValueの高域電磁波吸収熱伝導ゲルペーストを基板上のデバイスに塗っていました。効果があるかどうかはあまりよくわかりませんでしたが。これを塗ってしまうと、後々いじるたびに指が黒く汚れます(笑)。
気にしたところで、最大のノイズは電源ラインを通じてお互いに干渉するらしいので、根本的な解決にはなりませんね。とりあえず、各機器間に最近よく使われるようになったアイソレータ用のICや光デバイスを使って、アイソレーションだけは徹底させるようにしています。
>この対策として、ALIXではJapanValueの高域電磁波吸収熱伝導ゲルペーストを基板上のデバイスに塗っていました
実はこちらでは電磁波対策に使えそうなよい材料の入手が困難です。素材の入手の面では日本の方が遥かにいいので羨ましい限りです。
アイソレーターを使うのはいい方法かと思います。
それ以外にも色々ありそうなのでこれからが楽しみです、^^
CUBOX、壊してしまいました。
電源電圧5Vで調子よく使っていたのですが・・・・。
普通に。poweroffとして電源を落とし、2時間程して再び電源を入れたら、OUT。
自作電源ですが、もっと低い電圧で動かす必要があったのでしょうか?
ここの書き込み以外にも、結構電源周りで「壊れた」という情報が寄せられています。
最初は私だけの「お馬鹿」もしくは「不幸」かと思っていたのですが、どうやらCuBoxの電源周りはかなり脆弱と思った方がいいようです。
定格5Vで、上限が5.5Vというのでは、これをメインにシステムを組む勇気は私にはありません。
それと比べれば、ALIXの「min. 7V to max. 20V」というのは実に頼もしく思えます。
何らかのサージ電流が流れれば、基本的にはどういう電圧で使っていてもアウトはアウトだと思うのですがどうんなもんなんでしょうか?
こんにちは、日ごろ勉強させてもらっております。
オーディオ以外の分野で電気回路をいじっていますので、その立場から述べさせてもらいます。
電気機器の電源電圧の許容範囲がプラスマイナス10%と言う数字はそれ自体妥当な数字です。
と言うかコンピューターで使われるデジタルICでは当たり前(MILスペック)の数字です。
(本当は民製用スペックだと4.75-5.25Vなんですけど)
江川さんの事故の場合、原因は電源の設計自身又は部品選定の誤りにあると思います。
おそらく御使用の電源だと実際にアナログテスターを接続したまま電源を切れば数秒後に撥ね上がると思います。
電源安定化回路は、目標より高い(非安定の)電源から作成する訳で、ここの電圧は目標電圧より少なくとも2-3v高くないと回路が働きません。
設計又は部品選定の誤りがあると、AC電源喪失(スイッチオフ)の時に出力トランジスタ開放になる回路が存在します。
具体的数字を入れますと、5v作成の為に一次電圧8vを準備、AC電源のマイナス10%の場合をカバーする為に実際の一次電圧は9-10Vに設定。
スイッチオフ時に一次電圧が8V以下に下がった時、出力トランジスタ開放で二次電圧7.6vくらいまで供給してしまう。というパターンです。
5V回路素子は通常使用範囲がプラスマイナス10%で、絶対定格(破壊限度)が7Vですから上の例ですと確実にアウトです。
低い電圧で動かす必要があるのではなく、過渡応答の正常な電源にする必要があると言うことです。
kidさん、貴重な情報ありがとうございます。
なるほど、自作で電源をあてがう場合はそれなりの知識と注意が必要と言うことですね。確かに、一部ではスイッチを入れると「白煙」があがったなどと言う話もある「自作電源」の世界ですから、こういうデリケートな機器にあてがう場合はよほど慎重でなければいけませんね。
ただし、CuBoxの電源はかなりチープなことを考えると交換したいというのは「本能」みたいなものでしょうね。となると、それほど腕に自信のない私などはおとなしくALIXを使っておいた方がいいようですね。