アナログ時代の趣味性が復権するPCオーディオ(4)~PCのハード構成

静音PCの時代

PCオーディオ黎明期におけるPCのハード構成と言えば「静音性」と「電磁波ノイズへの対策」が一番の課題でした。
特に、既存のオーディオシステムの中にPCを持ち込む場合はファンの音が大きくて「とてもじゃないが音楽なんぞ聞いていられない」と言われたものです。ですから、PCオーディオにおけるPCのハード構成を考えるときは何よりも「静音性」が最重要視されました。

今さら言うまでもないことですが、PCは結構発熱します。特にCPUは発熱の元凶で、放っておくと簡単に100度を超えてしまいます。ですから、普通は空冷式のファンで強制的に冷却をします。この冷却をしないと熱暴走を起こして動作が不安定になったり、ひいてはPCそのものの致命的な故障に結びついてしまいます。
困ったことに、年を追うにつれてCPUの集積化が進むので消費電力は増大の一途をたどり、結果として空冷ファンはますます強力になっていきました。
つまりは、ドンドンうるさくなっていったわけです。

これはPCオーディオにとっては実に困ったことでした。
そこで、熱心なPCオーディオのユーザは通常のメーカー製PCではなくて、静音性を売りにしたショップブランドのPCを使うようになっていきました。
特に、注目されたのが「OLIOSPEC」や「レイン」などのショップでした。これらのショップは今も熱心に静音PCを作り続けています。

面白いのは、同じ静音PCといっても考え方が二通りあったことです。

一つは完全にファンレスにしてしまうやりかたと、もう一つはファンで冷却をしながらもできる限り静音性を確保しようというやり方です。
普通に考えればファンレスPCの方に利はありそうなのですが、実際に使ってみるとファンレスPCはCPUを完全に冷却できないことがあって動作が不安定になることがありました。そう言う不安定さを無くそうと思えば厚さが10ミリ以上もあるような筐体を用意する必要があって、価格的にはとんでもないものになりました。
その点で言えば、ファンを適切に使ってCPUを冷却する方が安定性と言う面では信頼性がおけました。完全に無音にはなりませんが実用上は気にならないレベルにまでファンの音をおさえていましたし、何よりも価格的には現実的なレベルにおさえることができました。
そして、「OLIOSPEC」はファンレスPCが得意で、「レイン」はファンを適切に使った静音PCが得意なように見受けました。

メーカー製のPCに限界を感じていた当時の私は、熟考した上で「レイン」の「静音PC」を注文しました。

audio_pc

仕様は以下の通りでした。
■ スペック

  • CPU:Intel Core 2 Duo E8400
  • マザーボード:MSI G45M-FIDR
  • メモリ:DCDDR2-2GB-800 + DCDDR2-4GB-800(計6GB)
  • ハードディスク:HDP725032VLA360
  • ドライブ:Plextor Premium2
  • 電源:和作屋本舗 高野山 400W 超静音電源
  • ケース:SilverStone SST-SG03 ブラック

CPU、メモリ、そして電源部とかなり強力な仕様で、さらに静音性も確保したPCでした。ファンレスではないので完全に無音ではありませんが、リスニングルームに入れてもほとんどファンの音は気にならないレベルにまで抑え込まれている優れものでした。

audio_old

ただし、お値段の方は最終的には130K円程度になり、「PCオーディオは意外と金がかかる」という片鱗を見せ始めました(^^;。

電磁波ノイズ対策

PCオーディオ黎明期においてもう一つ大きな問題となっていたのが、PC本体が周囲にまき散らす電磁波ノイズでした。
これは、PCオーディオに否定的な立場をとっていた人々が、PCオーディオを否定する時の最大の根拠とした問題でもありました。

2~3年前までは、どこのオーディオショップに行っても「あんなノイズの塊みたいなPCで音楽再生なんかできないですよ!」と言っていました。
また、PCオーディオにそれなりに取り組んでいる人でも、PCが発する電磁波ノイズが既存のオーディオシステムに流れ込むことを懸念して、普通のオーディオシステム(以下、レガシーオーディオ)とPCオーディオを完全に分けている人もいました。

確かに、PCオーディオで使用するPCに何らかの電磁波ノイズ対策を施すと、PCオーディオの音質が改善することは広く知られていました。
ですから、静音性だけでなく、何らかの電磁波ノイズ対策(CPUをアルミでぐるぐる巻き・・・等々)を施し、そこへプロ用のオーディオカードなどを差し込んだ「オーディオ専用PC」などと言うものも登場しました。私の記憶に間違いがなければお値段は500K円以上したはずです。
はたして、そんな「オーディオ専用PC」がどれほど売れたのかは不明ですが、今も似たようなPCがあちこちから発売されているのでそれなりの需要はあるのでしょう。しかし、それらのPCの価格はどう考えても現実的なものではなかったので、お金に糸目をつけないオーディオマニアでもなければ一般化することはなかったようです。

発想の転換

オーディオショップにとってPCオーディオは長らく不倶戴天の敵でした。そして、その不倶戴天の敵に対する最大の攻撃ポイントがPCが発生する電磁波ノイズでした。
オーディオショップの店員が判で押したように言っていた「あんなノイズの塊みたいなPCで音楽再生なんかできないですよ!」という言葉は一面の真実をついていました。そして、そういうPCの電磁波ノイズを完全に抑え込もうと思えば途轍もない手間とコストがかかることが次第に明らかになっていきました。
しかし、ここで一つの発想の転換が登場します。

それが、「電磁波ノイズをそこまで気にするならば、最初から電磁波ノイズが出ないようにすればいいじゃないか」、という考えです。

PC内部で電磁波ノイズを発生させる最大の元凶はマザーボードやメモリです。そして、放射ノイズに限って言えばその量はCPUの周波数の二乗に比例します。古い時代の「pentium 2」あたりなら500MHz程度だったものが、昨今の強力なCPUならば3GHzくらいになります。周波数は6倍になっているので周囲にまき散らす放射ノイズに限って言えばその2乗である36倍になると言う計算なのです。
そう考えると、ノイズ的にはCPUは非力な方が絶対に有利なのです。
そして、PCにとって音楽を再生させるという動作はそれほど重い動作ではありませんので、非力なCPUでも十分に対処できます。

この二つのことを考え合わせれば、無理に無理を重ねてノイズ対策を施すくらいなら最初から非力なCPUを搭載したPCを使った方がいいのではないか、という考え方が出てきたのです。

この考え方は、後の時代に「Voyage MPD」の登場で一躍注目を浴びるようになるのですが、残念ながらこの時期にあってはあまりにも先進的に過ぎました。
何故ならば、再生ソフトの側が「Frieve Audio」に代表されるように「昨今のPCの有り余るCPUパワーをふんだんに利用することにより、これまでにない高音質再生を実現」する方向に進んでいったからです。一部では、古い「pentium 2」を積んだPCの方が音が良いという声もあったのですが、「有り余るCPUパワー」に依拠した再生ソフトが主流を占めていく中では、そう言う声もいつしか消えていくことになりました。そんな非力なPCで使える高性能の再生ソフトが存在しなかったのです。
発想はよかったのですが、その発想を生かし切る基盤がまだ整っていませんでした。

結果として、電磁波ノイズ対策はPCケースにアルミの筐体を使用することでお茶を濁すのが一般的なレベルとなりました。
ただし、しっかりとした金属製のケースに収めるだけで、実用上はレガシーオーディへの悪い影響はおさえることができたのでそれで良しとしていたのです。後はショップブランドの技術力に頼りながらハイパワー化と静音性を両立させる方向が主流となっていったのです。

MPDの登場とハード構成のシンプル化

確かに、PCが発生する電磁波ノイズは音質を大きく阻害しています。
ところが、その元凶であるPCこそがPCオーディオにおける中核であるという点にこそPCオーディオ最大の悩ましさがあったのです。

そして、再生ソフトの側はまずますCPUのパワーを求める方向に進んでいくのですから始末に負えません。おまけに、Windows自体も重さを増していく流れがさらに悪の循環を加速させ、「Core i3(できればCore i5)以上のスペックが必要なようです。」なんて言う再生ソフトも登場してくるようになりました。

しかし、こんな書き方をすると、まるでこの時期から私が全てを理解していたように聞こえるのですが、本当のところは何も分かっていませんでした。
何故ならば、その当時はPCのハイパワー化とそれに対応した再生ソフトの開発は「善き方向」だと思っていたのです。それほどまでに、「昨今のPCの有り余るCPUパワーをふんだんに利用することにより、これまでにない高音質再生を実現」するというコンセプトは呪縛力がありました。
そして、Windws環境をデフォルトとするならば、このコンセプトは今も生き続けています。

この流れを根本的に変えたのが「Voyage MPD」の登場でした。まさに、「Voyage MPD」こそはPCオーディオの歴史を根底から覆した革命的な出来事だったのです。

変化は次のようにして引きおこされました。

「Voyage MPD」は「Voyage One」という極めて軽量なOSとこれまた極めて軽量な再生ソフトである「MPD」だけで構成されています。さらに、再生に必要な動作は全てクライアントPCの方で行いますから、再生用の「Voyage MPD」にはグラフィックカードも必要なければCDドライブも不要ですし、さらにはマウスもキーボードも必要ありません。つまりは、「Voyage MPD」を動作させるだけなら低スペックのCPUで充分ですし、周辺機器を接続する必要もほとんどないので極めてシンプルなハード構成でも不都合は全くないのです。

しかし、それでも「ハイスペック=高音質」という図式が刷り込まれていましたので、最初は自慢の「レイン」製の「静音PC」を使用していました。音質的にはWindows環境下のいかなる再生シフトをも上回る素晴らしいものだったので、ソフト的にはWindowsの時代は終わったことを確信させてくれました。しかし、サイト内でのコメントのやりとりを通して少しずつ「Voyage MPD」の真に革命的な内容はPCのハード構成にも及ぶことに気がついていくのです。

2011年の4月1日のコメント欄には既にこんな事を書いていました。

「Voyage MPDが凄いのは、PCのハード構成の違いすら音質に反映させる能力を持っている点です。」

「今の時点でほぼ共通認識となっているのは、『できる限りハード構成がシンプルなPCほど音がよい』です。そして、音楽を再生するだけならパワーはいらないと言うことです。」

そして、こういう認知が一般化して方向性が明確になれば話は一気に進んでいきます。
これに続けて
「個人的にはこんなファンレスPCを使っています。実はそれまではかなりの金額をつぎ込んだハイパワーの静音PCを使っていたのですが、音質的にはこの50K円足らずのシンプルなファンレスPCの圧勝でした。」
と書いていますから、私も早速に手を動かしてたことになります。

あの、初期の電磁波対策の時に「古いpentium 2を積んだPCの方が音が良い」という声が新たな形で復活したのです。

そして、最後に「世間では、さらにシンプルさを求めて「ALIXボード」でチャレンジする人もいるようです」とも述べています。
今さら言うまでもないことですが、この「ALIXボード」でチャレンジする人というのが「シンさん」でした。
そして、この飛躍こそがPCオーディオの世界に革命をもたらしたのです。

もう一度繰り返しますが、「Voyage MPD」を動作させるだけならば極めて低スペックのPCで充分ですし、周辺機器もほとんど必要としません。しかし、問題はそんなシンプルなPCがどこにあるんだ?と言うことでした。世はひたすらハイパワー化に向けて進んでいたのですから、中古ショップをかけずり回っても「pentium 2を積んだ古いPC」なんぞを見つけることは不可能でした。
しかし、探せばあったんですね。
それが、産業用の組み込み用途で使われる「ALIX3D2」という一枚基盤のPCでした。

alix3d2w

■ スペック

  • CPU:500 MHz AMD Geode LX800
  • DRAM:256 MB DDR DRAM
  • Storage:4GB CompactFlash, pre-loaded with Voyage MPD
  • Power:DC jack or passive POE, min. 7V to max. 20V
  • LAN 1:Ethernet channel (Via VT6105M 10/100)
  • I/O:DB9 serial port, dual USB ports

実物を始めて見たときは、「これが本当にPCなの?」と思いましたね。

しかし、「電磁波ノイズの固まりのようなPCを使ってまともな音楽再生などできるはずがない」と言われづけてきたPCオーディオの最大のネックがこれで根本的に解消されたのです。そして、その理論上の優位性は現実の音となって見事に証明されました。
「静音PC」を圧倒したはずの「ファンレスPC」はわずか15K円程度の「ALIX3D2」に音質面で圧倒的な差をつけられたのです。おかげで、我が家ではPCオーディオ用に買い込まれたPCが次々に屍をさらすことになり、最後に一枚基盤の「ALIX3D2」だけが生き残ることになったのです。

さらに、HDを持たずにCFカードからOSを起動させるという「ALIX3D2」の仕様は音質面のメリットだけではなく、「Voyage MPD」を導入する敷居を一気に引き下げました。
何故ならば、CFカードに「Voyage MPD」をインストールした状態の「Voyage MPD Starter Kit」として広く販売されるようになったからです。もちろん、ネットワーク設定やNASのマウントというような作業は残るので依然として敷居は高いのですが、それでも一から「Voyage MPD」をインストールすることを考えれば比較にならないくらい簡単になりました。

また、CFカードから起動する仕様ならば、わざわざインストール作業をしなくても、「Voyage MPD」をイメージファイルとして配布し、それをCFカードに書き込むことによって簡単に「Voyage MPD」が導入できる事も知られるようになっていきました。やがて、「Voyage MPD」に徹底的なチューニングを施したイメージファイルが「シンさん」から提供されるようになり、私たちのようなスキルのないものでも最先端の結果を享受できるようになったのは大きな福音でした。
この「Voyage MPD(シンさんバージョン)」の音はハイエンドのアナログ再生を思わせるクオリティを持っていて、レガシーオーディオの時代が終わりに向かいつつあることを確信させるだけの力を持っていました。

また、何と言ってもオーディオルームの佇まいがスッキリました。
中味はバリバリのPCオーディオでも見た目は古き良きレガシーオーディオの時代と大差なくなったのは、私のような年寄りにとっては嬉しいことでした。

audio_new_1

また、この頃に電磁波ノイズの問題に関しては、自分なりの覚え書きとして「PCオーディオの都市伝説(5)~ノイズのそもそも論から「都市伝説」を考える」にまとめたことがあります。
これは、PCのハード構成に関わる問題をノイズ対策の側面から見直したもので、今読み返しても我ながらよくかけていると思います。
この問題はPCオーディオの世界を一歩前に進めるためにはどうしても乗り越えなければいけない壁だと感じていたようで、自分なりに必死に勉強したことを思い出しました。これに続く話(ケーブルや電源強化などに関わる話)は次回まわしになるのですが、「ALIX3D2」がPCオーディオの基盤としてどっかりと腰を下ろすことで、今後検討すべき対策の方向性も見えてきたのがこの時期でした。

Cuboxの登場

PCオーディオにおける再生用PCはハード構成がシンプルであればあるほど音がよい。

これは今や確固たる「公理」として通用しています。
Windows環境でCPUのハイパワーを活用して高音質を追求する再生用ソフトが未だに存在し、それに応えるハイスペックの「オーディオ専用PC」も存在します。しかし、音質面で「Voyage MPD Starter Kit」を超えるとは思えません。
ですから、「Voyage MPD Starter Kit」がトップの座を譲るとすれば「ALIX3D2」よりもシンプルなPCが現れたときだと思っていました。そして、そんなPCが簡単に登場するとは思えなかったのですが、やはりこの世界はドッグイヤーです、1年もたたないうちに、「ALIX3D2」に変わりうるようなPCが次々と登場してきました。

まず最初に登場したのが「Raspberry Pi」でした。しかし、これはシンプルはシンプルだったのですが、あまりにもシンプルすぎて動作が不安定なので却下されました。
そして、次に登場したのが「Cubox」でした。
結果だけを述べれば、「Ciubox」は電源部分のメリットと「ALIX3D2」にひけをとらないシンプルさ、そして何よりも動作の安定性において頭一つ抜けていました。そして、その結果としての音質面においても、音の力強さ、透明感の高さにおいて明らかに「ALIX3D2」を上回っていました。

cubox_1

■ スペック

  • CPU: Armada 510 (ARM PJ4 Marvell) 800MHz (VFPv3, wmmx SIMD and 512KB L2 cache)
  • RAM: 1GB (CuBox) DDR3
  • ROM: 4GB
  • サイズ: 55×55×42mm
  • 重量: 約90g
  • 解像度: 1920×1080 Full-HD
  • 通信: 10/100/1000 Ethernet Port
  • 外部端子: microSD(Max 64GB), USB, HDMI, eSATA
  • 電源: 5mm / 2.1mm DC ジャック (5V/2A)

これが現時点における到達点です。

しかし、これがベストという時代はそれほど長く続かないでしょう。
例えば、「Cubox」自身が「Cubox-i」という新しい機種の発売を予告しています。最廉価の「CuBox-i1」はわずか49.99$で、i.MX 6シリーズのCPU(シングルコア@1 GHz)に512MBのメモリを搭載しており、ハイエンドモデルのCuBox-i4Proでは4コアCPUに2GBのメモリが搭載される予定です。

今後、ソフトベースでのイコライジングや「PCM⇒DSD変換再生」などに本格的に取り組むとなると「4コアCPUに2GBのメモリ」というのは魅力かもしれません。もちろん、そのCPUやメモリのスペックは低い方が音が良いというのが通説ですが、その反面、メモリは大きい方が有利だという説もあります。この辺りは、今までは存在しなかったハード構成とスペックなのですから「やってみないと」分かりません。
そんなわけで、今回リリースが予定されている「Cubox-i」には4種類ありますので、そのあたりの聞き比べも楽しいのかもしれません。

PC4種類で聞き比べと言えば随分ととんでもないような気もしますが、上でもふれたように最廉価の「CuBox-i1」が49.99$で、ハイエンドの「CuBox-i4Pro」でも119.99$です。4種類のPCを全部注文しても「44.99+69.99+94.99+119.99=329.96$」にしかなりません。
これであれこれ遊べると思えば、PCオーディオの趣味性は実に高いと言わざるを得ません。

とは言え、さすがに4種類を比べる根気はないので、とりあえずは従来の機種とは大きく異なるハイエンドの「CuBox-i4Pro」を予約してみました。「4コアCPUに2GBのメモリ」がどのように音質に影響するのかを確かめてみたいと思っています。


9 comments for “アナログ時代の趣味性が復権するPCオーディオ(4)~PCのハード構成

  1. old boy
    2013年11月4日 at 10:14 AM

    最近の安価なメーカー製PCは十分な静音性があります。
    昨年買った4万円のLenovo(Windows7)はi5、3Ghzで、ファン制御によってファンを止めたNASよりも静音です。
    これをBug head用に使用しています。
    私のオーディオシステム(hiface2+DAC1000)では最もいい音が出ています(相手はVortexBoxですが)。

  2. hide
    2013年11月10日 at 10:37 PM

    こんばんは、はじめまして。

    「アナログ時代の趣味性が復権するPCオーディオ」
    yungさまのおかげで、今現在、この表題を実感しています。

    約2年前にオーディオ復活しました。CDでやるしかないかと思ってボチボチ始めている内に偶然こちらのサイトを発見しました。

    PCオーディオの知識は全くありませんでしたがサイトを参考に古いPCにvoyageMPDをインストールしたのが始まりでした。

    その後、サイトに習ってVoyage MPD Starter Kit、UDIF7、CuBoxなどを経験してきました。
    高価なCDプレーヤーを買うこともなく、PCオーディオで十分満足しています。
    Voyage MPD Starter KitやCuBoxのおもちゃみたいな箱をみるたびに、どこからこんなに素晴らしい音楽が流れてくるなのだろうと不思議な感じがします。

    DDCもいくつか買いましたし、DACは基板を使った自作が出来るのでこれからもいろいろ遊べそうです。

    LPレコードやアナログプレーヤーは場所の関係で処分してしまったので、CDによる味気ないオーディオになるところでしたがPCオーディオでこれからも楽しみが出来ました。
    またFLACファイルでも大変お世話になってます。

    これからもこちらのサイトを一つの指針にしていきたいと思っています。
    いろいろありがとうございます。

  3. Tek
    2013年11月13日 at 9:39 PM

    こんにちは、以前Voyage MPD Starter Kitの導入の件でお世話になった者です。その節はありがとうございました。
    あれからQNAPのNASやシンさんヴァージョンのVoyage MPDを導入し楽しんでいました。
    先日、DDCを新調したのですが問題が発生していまして、またお力を貸していただければ、大変ありがたく思います。

    Audiophilleo2
    ttp://www.audiophilleo.com/ja/audiophilleo2.aspx

    こちらのDDCなのですが、再生は可能なのですが、途中で突如としてノイズしか聴こえない状態になってしまいます。
    最初は、この機器が壊れているのだと思っていたのですが、
    WindowsのPCで使っている時にはこの問題は発生しませんし、
    メーカーに問い合わせたところ、Linuxでも特別なドライバは必要とせず、
    今までこのような問題が起きているという事例はないということでした。
    Voyage MPD Starter Kitとの相性、または設定の問題で起きているのではないかと思います。

    私に思いついて試してみたことですが
    ・mpd.conf内のaudio_buffer_sizeやbuffer_before_playの値を高くすること
    ・シンさんヴァージョンのイメージを使わせて頂いて再インストール
    ・接続するUSBケーブルの変更
    これらは効果がありませんでした。

    他に何か変更してみると良さそうな設定があれば教えて頂けないでしょうか。
    よろしくお願い致します。

    • bakanmo
      2013年11月14日 at 9:27 PM

      Tekさん

      まったく役に立たない情報かもしれませんが、こちらもAudiophilleo2使ってます。Voyage MPD Starter Kit、シンさんヴァージョン及びcubox 梅雨入り版で使ってますが、まったくnoiseないです。DACはsoulnote sd2.0です。

      途中で突如としてノイズ、とのことですが
      mpd再起動した後、同じ曲を一曲だけ再生すると同じところでnoiseになりますか?
      fileがflac, mp3, wav, また 16bit 24bit や サンプリング周波数によって変わりますか?

  4. Tek
    2013年11月15日 at 12:04 AM

    babkanmo様

    貴重な情報ありがとうございます。
    情報が不足していて申し訳ありません。
    曲は全て16bit 44.1kHz wav形式でQNAPのTS-212に保存しています。
    wavファイルはタグの埋め込み等は行っていません。
    DACはAudio Design DAC-FA0
    Audiophilleo2のドライバはv1.29です。

    一度ノイズが発生すると、曲を切り替えてもノイズしか聴こえないようになります。
    mpdを再起動するとノイズは消えるのですが、
    次に症状が現れるまでの時間が毎回異なります。
    2日ほど鳴らしっぱなしにしていてもノイズが発生しない場合もあれば、
    ものの数分でノイズしか聴こえなくなる場合もあります。
    問題が発生したことのある曲も、正しく動作している間は正常に再生される為、
    特定の箇所でということはないように思います。
    このDDCはDACに直接接続する方法と、同軸ケーブルを経由して接続する方法がありますが、
    どちらの繋ぎ方で試しても同様でした。

    • リッパ―
      2013年11月16日 at 12:59 PM

      アンダーランが発生しているのかも。

      FIFOの優先度を変えるとか・・・関係するかどうかわからないですが。

    • 2013年11月17日 at 3:34 PM

      Linux系の再生システムとUSB-DDC(DAC)には相性問題があるようで、理屈の上では問題なく認識するはずなのに上手くいかないという話は昔はよく聞きました。しかし、さすがに「Voyage MPD」で認識されないと商売にならないというのはメーカー側も分かってきたようで、サポートの対象外とはしながらも基本的には問題なく使える製品が増えてきたというのが現状でしょう。

      「Audiophilleo2」なるものがどんな製品なのかは使ったことがないので確たる事は言えませんが、コメントの内容を見る限りでは問題なく使えている人が多いようです。
      相性問題で上手くいかないときは誰が使っても駄目なので、基本的には「Voyage MPD」は「Audiophilleo2」を問題なく認識すると見るのが妥当だと思います。

      そうなると、問題は再生系の「Voyage MPD」の設定を疑うのが筋ですね。
      お使いのシステムはシンさんヴァージョンと言うことなので、もしかしたら、この徹底的にチューニングされたシステムと「Audiophilleo2」の相性が悪いと言うことが考えられます。シンさんのヴァージョンが極限までチューニングしていますので疑ってかかる価値はあると思います。

      個人的には例えシンさんのヴァージョンであっても「Cubox」>「Voyage MPD」だと思っていますので、これを機会に「Cubox」に乗りかえてみてはいかがでしょうか。

      それから、もう一つ考えられるのは、お買いになられた「Audiophilleo2」に何らかの不具合があるという点です。

  5. bakanmo
    2013年11月15日 at 5:59 PM

    わかりました。以前のDDCも問題なかったのですよね?
    シンさんヴァージョンでなければnoise発生は無いのですよね?
    voyage-mpd-0.9.1ではどうでしょうか?
    途中でおかしくなるって変ですね?
    すみませんが、まったくわからないです。

    Cuboxもいまはvoyage muboxが使えるので同じような音で聴けるのではないでしょうか?

  6. Tek
    2013年11月18日 at 2:11 AM

    bakanmo様

    以前のDDCでは問題ありませんでした。
    Voyage MPD Starter Kit付属のCFカードに元のvoyage-mpdが入っていましたが紛失してしまいまして、
    私には一から自分で構築するのは敷居が高く、今のところシンさんヴァージョンでしか試せていません。
    Cubox導入も検討してみます。ありがとうございます。

    リッパ―様

    vi /etc/mpd.confを開くと、

    realtime_option {
    memlock “yes”
    stack_reserve “2048”
    heap_reserve “10240”

    main_priority “OTHER:0”
    player_priority “FIFO:47”
    decoder_priority “OTHER:0”
    update_priority “OTHER:0”
    }
    #—
    audio_output {
    type “alsa”
    name “xmos”
    device “hw:0,0” # optional
    priority “FIFO:48” # optional
    use_mmap “yes”
    dsd_usb “yes”
    # mixer_type “hardware”
    # mixer_device “hw:0”
    # mixer_control “SOtM Clock Selector”
    }

    となっていましたので
    audio_outputのFIFOを48から最大値の99に設定してみました。
    これで様子を見てみます。ありがとうございます。

    yung様

    同様のPCでAudiophilleo2が正しく動作している例があるということで
    もう一度メーカーに問い合わせてみようと思います。
    Cuboxはかなり評判が良いようですね。
    yung様のCubox導入手順の記事を拝見したところ、
    シンさんヴァージョン導入とさほど変わりないようですので私にも導入できそうです。
    相性によるものであれば、Cuboxを購入して試してみようかと思います。
    ありがとうございます。

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